一般社団法人やまのくち農舎

やっと亀、フリースペース「ムスビエ名駅北」の継続にご支援をお願いします

img-cover
img-cover
img-cover
一般社団法人やまのくち農舎では3つの事業を行っております。 ①名古屋市指定の「障害者相談支援センターやっと亀」 ②シェアハウス「ムスビエ名駅北」 ③フリースペース「ムスビエ名駅北」 になります。 2019年8月よりやっと亀は始まっており、ムスビエ名駅北は2021年2月より始まっております。 やっと亀は障害福祉領域、特にメンタルヘルス(精神保健)の分野で活動しており、生活面で課題のある方へソーシャルワーカーが具体的に解決に向けてサポートするのが目的となります。 ムスビエ名駅北は2つの機能があり、シェアハウス部門は障害の有無は全く関係なく、名古屋駅が近いメリットを生かし住まいを提供しています。フリースペース部門は、多様な主催者が対話会やセルフケア(自分自身で考え健康を実践すること)に役立つ機会を提供しています。そして公的資源では賄えない緊急的に家族等と距離を置くことが必要な方へ緊急宿泊の提供も行っています。 今回の継続的なご支援は①と③になります。①は人件費助成は名古屋市より頂いており、また公的資源のため国に給付費を請求して運営しております。ただ、就労支援やグループホームといった直接支援の資源と違い、相談支援(間接支援)の給付費は十分とは言えず、給付費だけではなかなか管理費を捻出できていないのが実状です。名古屋市の助成金にしても恒久的な予算で無いため、いつ終わってしまうか分かりません。 ③はボランティアによる部分が大きく、主催者によっては応分負担をして頂いておりますが、高騰する光熱水費や、緊急宿泊にかかる経費は本人からも十分頂けないために手弁当で行っている状況です。そのためこちらの事業がお金の面で存続できなくならないようにご支援を頂きたいと考える所存です。

やまのくち農舎とは?

2015年1月にスタートしたやまのくち農舎ですが様々な変遷を経て今に至っています。元々は下呂市でも最北西端に位置する下呂市萩原町山之口にて就労継続支援B型を立ち上げたことから始まりました。自給農業を中心とした取り組みで、一般就労に行く方が出てくるなど着実に結果が出ていました。一方で事業運営としては元気になって利用する方が減ることは経営的にマイナスになることや、地元の医療機関や地域の理解を得ることに苦戦するなどで心身が磨り減る日々を送ってもいました。結果として未熟であったとしか言えませんが、下呂市での就労支援事業は閉所することになります。

その後2019年からは拠点を名古屋に移し、名古屋市指定の相談支援事業所を運営することから再スタートを切ることになります。名古屋で生まれ、生活してきた身としては場所に戸惑いは無かったものの、事業運営や現場での活動では大変なことも多く、良く乗り越えてきたなぁというのが正直な気持ちです。そこから4年経った現在、ソーシャルワーカー(生活の課題を一緒に解決していくサポーター)も何名か増え、軌道に載りました。シェアハウス、フリースペースも徐々に応援する方が増え、地域にも少しずつ周知されている実感があります。本当に家族はじめたくさんの方に支えられてきたからこそと思います。

活動開始から9年経ちました。はじめは1人から始まったこの取り組みでしたが、現在では相談支援事業では150名近くの方(延べ相談人数は数百名に及びます)と関わり、フリースペースも多様な方によって週末中心にセルフケアや対話会などが開かれています

やっと亀、フリースペースの存在意義

やっと亀があることの意味を挙げるならば、公的資源の側面から徐々に非公的資源へ移行する方たちを増やすことにあります。やっと亀自体は公的資源、具体的には障害者総合支援法にある特定相談支援事業所として活動しておりますが、支援を受ける方の多くが孤立しているかごく限られた関係性の中で生活しています。人やモノとの繋がりが多いことが良い訳では必ずしも無いかもしれませんが、繋がりの乏しさが、時に極端な考え方を助長したり自己憐憫、または周りへの攻撃に至ることも見られます。そのために公的な資源が入ることによって人との繋がりが出来る。このこと自体は否定しません。とは言え日本にある公的資源の多くは民が公から委託をされていることが主になっており(やっと亀もそうです)、民間は営利を目的としているため、本人が良くなっていくこと以上に利益を求めていることもあります。こうした損得関係においては、快復するキッカケは出来たとしても、その中で本質的に良くなっていくことは困難だと考えています。だからこそ非公的資源、つまり制度に拠らない人やモノの繋がりが大切だと現場で実感しています。損得関係では無く、フラットに話せる関係に移行することが社会で生活するためには必要だと思います。

そしてフリースペースの意義ですが、まずは支援を受ける側だった方が支援をする側にまわる機会を創りたかったことがあります。フリースペースで行われるセルフケア企画などの主催者は多様ですが、元々公的資源を利用する側だった方が支援側にまわっていることもあります。「相互援助を基本とすること」という考え方がリカバリー(快復)にはありますが、支援をし続けるのも、され続けるのも良いとは思えません。場面場面で支援をする・されるは変わって良いと考えています。そしてフリースペースではそうしたイベントだけでなく、家族等から少し離れたい方への短期滞在をすることが出来るようになっています。公的資源にもショートステイはありますが、障害者でないと利用できなかったり、あらかじめ予約をしないことには利用できないといった点もあります。そうでは無く、日常的に関係性の出来ている方にはなりますが、フラッと来て泊まったり滞在したりすることで一呼吸置ける場所はもっと地域にあっても良いと考えています。そんな場所を準備していることにこの場の意義はあると思います。

地域で生活する方たちに何か役に立てる場であれば

ページをご覧いただきありがとうございます。やまのくち農舎代表の山内です。
法人を立ち上げてから9年目に入りますが、はじめからブレないことは、1人1人が活躍できるようになるためのキッカケになりたいと活動してきたことです。現状の体制(相談支援、シェアハウス、フリースペース)になってからは3年目になりますが、同じ町内で2019年から始まって徐々に地域に根付いてきた実感があります。公的な相談支援事業所、シェアハウス、多様なプレーヤーが活躍したり緊急滞在先にもなるフリースペースは今後も各地域に増えていくと考えています。その先駆けとなれるように継続していきたいと考えております。引き続きご支援のほどよろしくお願い申し上げます。
一般社団法人やまのくち農舎
代表理事 山内 崇嗣

ご支援の使い道

やっと亀の運営は名古屋市より人件費助成は出ておりますが、家賃や管理費は国の給付費から一部出ています。それでも就労支援事業所やグループホームといった直接支援よりも報酬面で過小評価されているからか給付費はごくわずかです。そのため毎年少なくとも100万円ほどの赤字が出ているのが実態です。そのためやっと亀としては経費にご支援いただいた金額を充てさせていただきます。

一方でフリースペースですが、主催者より経費負担を頂いている方もおりますが、基本的にお金を生み出す事業をそこで行う訳では無いため、光熱水費中心にかかる経費は持ち出しとなっています。そのためフリースペース「ムスビエ名駅北」にご支援いただいた分は光熱水費、フリースペースを維持管理するための費用に充てさせていただきます。1500円のご寄付で緊急的に宿泊が必要になった方への経費が出る形になります。

ご寄付の額は敢えて大きな額にしておりません。1人でも多くの方からこの場所が存続していけるように応援していただければ幸いです。

団体情報
一般社団法人やまのくち農舎
このページは寄付・ 会費決済サービス
コングラント」で作成されています。
このページは寄付・ 会費決済サービス「コングラント」で作成されています。