2021年10月より毎週金曜16時から18時まで「はなしてみよう会」を行っております。
こちらの会は依存症のミーティング、そしてオルタナティブ協議会の2つを参考にして今に至り続けております。開いている目的は
1.話したいことを話せる場であること
2.互いにつながること
3.参加する方の力を開放するキッカケとすること
の3つになります。1つ1つ具体的に述べていきます。
1はそのとおり話したいことを話せる場でありたいと考えています。なかなか各自が住む地域で何でも話して良い場所は無いのではないでしょうか。こんなことを人には話せないといったことが実は自身にとって大切だったりします。人々は言えないことは言わないと決め込み、抑圧をしていたりします。話すことは自身を癒すことでもあると考えています。
2は互いに緩くつながることで連帯感を持つことが出来ます。自分は孤立していないんだと確認することは、生きていく上で重要なのではないかと考えています。 3は元々人は力を持っていると想定しています。よく病気や障害を持つと医療や福祉の援助者によっても弱き存在として扱われます。これは時に尊厳に関わることでもあり、無力感を増長することもあります。その関わりが自尊心を削ぎ、生きていく力を削ぐことにもなりかねない。ここから3を掲げようと思ったわけです。元々みんな力は持っているんだ。そのキッカケが無いだけなのではないか。そう考えています。
はなしてみよう会のはなすが平仮名である理由は、生きていく中で色々な「はなす」が大切なのではとの仮定を持っているからです。「話す」はその名の通りしゃべること。人はしゃべることで自分を癒し人と関わりが持てます。「放す」は執着心を開放して何かを手放すことで新たな、時に自身が望むものが手に入ります。「離す」は人やモノからの距離を置くことによって、時として一旦切り離すことによって新たな人との関わりが生まれ、人生が好転していくかもしれません。
ずいぶん高尚なことを言っておりますが、結構真面目に考えて実践している訳です。
最後に依存症の12ステップという考えがあります。この考えと実践も大いに参考にしており、その中の1ステップ目に
「私たちは〇〇に対し無力であり、思い通りに生きていけなくなっていたことを認めた。」
とあります。○○はアルコール依存であればアルコールでしょうし、共依存であればほかの人になります。このどうにもならない。自身が目の前のことに対処できないことをバンザイ、つまり諦めた。ここが快復(不快な症状は残っていたとしても社会復帰をして生活を送っていくこと)への1丁目1番地になると考えています。
毎週金曜日にだいたい行っておりますので、ぜひ会場のお近くにお住まいの方はお越しください。