西日本豪雨災害被災児童のためのリフレッシュキャンプ
西日本豪雨被災児童招待プログラム「今こそ育ちをとめないために」
秋の倉敷市自然の家リフレッシュキャンプ
◆ 被災地のこどもたちを招待します ◆ 参加費は寄附金で全額賄います。
後 援:岡山市・倉敷市 各教育委員会
と き:2023年秋(未定)
ところ:倉敷市自然の家
内 容:1泊2日 火おこし体験・キャンプファイヤー・自然観察など
対 象:小学1〜6年生(60名・こどものみの参加) 貸切バスにて移動
・延べ600名の真備・平島のこどもたちをリフレッシュキャンプに招待しています。
西日本豪雨災害。あれから4年という年月が経過しました。
コロナの元、豪雨災害地区である倉敷市真備と岡山市平島のこどもたちに会う機会が減ってしましました。リーダーたちもそのことをとても残念に思っていました。そんな中、今年の夏のキャンプはクラスターを出すこともなく、ほぼすべての活動を実施することができました。コロナの中でも宿泊キャンプを安全に実施する環境が整ったのです。そこでこの度2年ぶりに「リフレッシュキャンプ」を計画しました。会場は「倉敷市自然の家」、今年からYMCAのホームグラウンドとなったキャンプ場です。久しぶりにこどもたちに出会うことができることを楽しみにしています。総勢60名のこどもたちと20名のリーダーで、楽しい1泊2日を過ごしたいと思っています。
経済格差と体験格差
災害は、突然に人々の人生を変えてしまします。
2018年の豪雨災害は、真備地区や、平島地区に暮らしていたご家族の暮らしを大きく変えてしまいました。YMCAせとうちは岡山キリスト災害支援室と共同して、発災以来一貫してこどもたちの支援活動を行ってきました。季節ごとのリフレッシュキャンプに加えて、毎月行うさまざまな本物体験活動にこどもたちをご招待してきました。このような活動が大切なことは親御さんたちも十分理解していましたが、日々の暮らしに精一杯で生活に余裕がなく、ご寄附によって運営した活動は大変好評でした。そんな中発生したのが、新型コロナ感染症拡大事案。以来私たちも十分な支援活動を行うことが難しくなっていました。
日本の教育格差は、学校外教育で生まれています
文部科学省の「2014年度こどもの学習費調査」によると、家庭が自己負担する教育支出(学習費)のうち、約6~7割が学校外教育費(学習塾や習い事等の費用)であることが明らかになっています。日本では、経済格差による教育格差は、学校外教育で生まれやすくなっています。日本各地で頻繁に発生する災害は、不意に、しかもいとも簡単に多くの家族を経済的困難な状況に陥れます。
貧困の世代間連鎖が、生まれています
このようにして突然襲ってきた経済的貧困状況は、子どもたちから学習の機会やさまざまな体験活動の機会を奪うことにつながります。そのような教育機会に恵まれなかったことで低学力・低学歴になってしまった子どもは、大きくなったときに所得の低い職業につかざるを得なくなり、更には彼らの下の世代にもこの貧困が連鎖してしまうのです。
なんとかこの状況を断ち切りたいと願っています
ようやくコロナが落ち着いた今、もう一度被災地のこどもたちと出会って、少しでもこのような状況の改善に関わることができればと願っています。豊かな本物体験はこどもたちが希望の光を見出すきっかけになると確信しています。そして何よりYMCAには、これらの体験を共に過ごす「ユースリーダー」たちが多数存在します。リーダーたちの存在は、こどもたちにとってかけがえのないもので、そのことが今までのアンケートからも明確になっています。
ひとりがよくなると 世界はきっとこう変わる。
ひとりが「よくなる」と、どんなコトが起きるだろう。
ひとりが「よくなる」と、その人と出会った誰かがうれしくなる。
つまり、その人もきっと「よくなる」。
そして「よくなる」の繰り返しは
社会や世界をよりよく変えていくチカラになると思うのです。
その人と出会った誰かが「よくなる」
そんな出会いとつながりを
YMCAはこれからも大切にしたいと考えています。
「よくなる」の連鎖は
やがて社会や世界を変えていくチカラとなっていく。
そしてきっと平和を形にしていく原動力となっていく。
YMCAは、このことを信じて、すべてのプログラムを実施しています。
こども希望基金とは
YMCAは、「互いを認め合い、高め合う『ポジティブネット』のある豊かな社会を創る」ことを目的に、さまざまな活動を行っています。 「ポジティブネット」とは、互いの存在や個性を認め合い、高め合うことのできる、善意や前向きな気持ちによってつながるネットワークのこと。課題の多い社会のなかで、それは、生きるためのひとつの選択肢となっていきます。私たちは、グローバルなネットワーク基盤を活かしてポジティブネットを広げ、希望あるより豊かな社会を創ります。
そのため、YMCAせとうちは、せとうち地域の方々と以下の3つのやくそくを結んでいます。
①「響き愛のこころ」が育つ場を創ります。
②「違いを理解しあい、共に生きる力」を養います。
③困難な状況にある方々に寄り添い、課題を解決します。
これらのやくそくを果たすために、YMCAではさまざまなキャンプやユーススポーツなどの活動を実施しています。そしてこれらの本物体験は、こどもたちの育ちの大きなきっかけとなっています。しかしながら、経済的な状況で活動に参加できないこどもたちがいることも事実です。YMCAは、経済的な格差が、こどもたちの体験の格差となることを良しとしていません。そこでわたしたちはこの「こども希望基金」を創設し、経済的に困難にこどもたちにを活動に招待ししています。今回は特にその中でも、被災地である真備や平島のこどもたちのリフレッシュキャンプ実施のために、この基金を集めます。
すべての子どもたちに、開かれた活動を
このページに辿り着いてくれて、ありがとうございます。YMCAせとうちの代表、QSANこと、太田直宏です。
30年にわたり、YMCAで子どもたちが楽しく幸せに育っていく姿を見てきた私は、自身が娘たちの小学校のPTA会長を務めたことで子どもたちの経済格差による体験格差の現状を思い知りました。そして、そのことをきっかけに、その解決策としてYMCAで学童保育や、ファミリーホームという事業を立ち上げました。また、YMCAから積極的にこの問題を解決してくために「こども希望基金」を立ち上げ、活動の門戸も開いてきました。
基金開始から10年、今までたくさんの子どもたちが、この基金を利用して、YMCAの諸活動に参加して、育っています。この基金は、子どもたちにとって無くてはならないものになりました。これからも子どもたちを諸活動に残すために皆さまからの温かいご支援をお待ちしています。どうぞよろしくお願いします。
公益財団法人 YMCAせとうち
代表 太田直宏
ご支援の使い道
YMCAせとうちでは、西日本豪雨災害発災以来季節ごとにリフレッシュキャンプを実施し続けてきました。キャンプを実施するためには、現地までバスや船を使って移動し、キャンプ場を利用し、そこで食事をします。海遊びやキャンプファイヤ、思い出づくりのためのハンドクラフト制作など、さまざまなアクティビティも行います。もちろん引率責任者である職員や学生リーダーたちの宿泊費は食費も必要で、その総額は100万円程度は必要になります。今回はこのクラウドファンディングに合わせて企業協賛やキリスト教会からの支援金など合わせてその費用を捻出する予定です。どうぞよろしくおねがいします。