里親制度とは
現在、名古屋市では、親の病気、家出、離婚、虐待、その他様々な事情により家庭で暮らせない子どもたちが800名ほどいます。そんな子どもたちを自分の家庭に迎え入れ、温かい愛情と正しい理解を持って養育する人のことを里親といいます。
里親制度は、特定の大人との愛着関係の中で養育を行うことにより、子どもの健全な育成を図ることを大切にした“子どものための制度”です。
子どもたちそれぞれに里親が必要である理由
児童養護施設ゆうりんや乳児院ほだかでは、子どもと職員が愛着関係を築けるよう様々な配慮や工夫がなされていますが、時間帯によって対応する職員が変わってしまうという構造的な問題があります。また、集団生活であるということから、子ども一人ひとりに合わせた配慮や環境づくりが難しいという側面もあります。
一方で、里親家庭では、『自宅』で暮らす里親と生活を共にすることで、施設よりも安定した「愛着関係」を築きやすく、子どもの健やかな育ちに繋がりやすいのです。
子どもというのは、本当に自分が守られ、愛されていると心から信じることができる人がいたときに、はじめて社会に向かって健康に歩み出すことができます。
子どもの育ちには、自分だけを見てくれる、自分だけを大切にして愛してくれる存在(里親)が必要なのです。
施設という集団生活であっても、子どもたちには、それぞれに「自分だけ」という実感や体験が必要なのです。
子どもたちの「やってみたい」「なりたい」を叶えたい
実は、施設にいる子どもたちの習い事のための費用は、保障されていません。
大学・各種専門学校に進学するための費用もほとんど保障されていません。
中央有鄰学院では、施設職員の有志が出し合った費用で大学等の進学費用の一部を賄っていますが、入所している全ての子どもの習い事や進学費用を賄うには到底足りません。
しかし、子どもたちの習い事や自己実現に向かうための進学費用等は、皆さんの継続的なご支援によって支えていただくことができます。一人ひとりの支援が子どもの人生を確実に豊かなものにできるのです。
いま、子どもたち一人ひとりの自己実現のため「やってみたい」「なりたい」という希望を叶えてあげられるような支援がどうしても必要です。
ご支援(寄付金)の使い道
皆さまからのご寄付は、子どもたちの「なりたい」「やってみたい」という個々の自己実現に向かうために使用させていただきます。それ以外のことには一切使用しません。
「浅田真央ちゃんみたいになりたい」という子に対して、施設では後押しをすることはできません。
「アーティストとしてプロを目指したい」という子に対して「やれるところまでやってみな!ダメだったら戻っておいで。」と後押しすることはできません。
施設は、どこまでいっても「実家」(里親)のようにはなれないのです。
しかし、せめて自立を目の前にして「医療従事者になりたい」「○○のクリエイターになりたい」という現実的な目標を持っている子どもに対して、金銭的な理由により「諦める」という選択肢を与えたくはないのです。
どんな子どもにも、それぞれ夢があり、目標があります。
それを施設にいることで諦めさせたくないというのが、我々の願いであり想いです。
是非、施設にいる子どもたちの夢や自己実現のための費用を支えていただけないでしょうか。
寄付里親として、一人ひとりの子どもの人生に寄り添っていただけないでしょうか。
※使途については、広報誌やたより等でご報告させていただきます。