
◆Future Dialogue第10回 「新刊『ネオニコチノイド 静かな化学物質汚染』の著者に聞く――ネオニコの問題点と脱ネオニコ戦略」(2025年1月19日)
ネオニコ解説書の決定版とも言える平久美子著『ネオニコチノイド 静かな化学物質汚染』(岩波ブックレット)が2024年12月4日に刊行されました。ネオニコチノイド系農薬は、その強い毒性により昆虫だけでなく、ヒトを含む哺乳類の神経伝達や発達にも影響をおよぼすことが研究によって解明されつつあります。
第10回は、著者の平久美子医師をゲストに迎え、ネオニコチノイド系農薬の危険性についてあらためてお話しいただきました。

◆Future Dialogue第11回~東アジアにおける脱原発と気候正義の最前線~(2025年7月21日)
第11回のテーマは「東アジアにおける脱原発と気候正義」でした。原発事故から14年が経過した現在、日本では十分な国民的議論を経ないまま、気候変動対策の文脈で原発回帰の動きが進みつつあります。一方、台湾ではアジアで初めて脱原発が法制化され、2025年5月17日に最後の原子力発電所(第3原発2号機)が運転を終了し、アジアで初めて原発ゼロを達成しました。また韓国では、気候正義を求めるムーブメントが、特に若い世代を中心に広がりを見せています。私たちが気候変動対策や原発政策のあり方について考える際、台湾や韓国をはじめとする東アジアの市民社会から学ぶべきことは少なくありません。
原発の問題に取り組む若い活動家をゲストに迎え、韓国・台湾における市民社会の動向を視野に入れながら、今後「実現してしていきたいこと(Want)」、原発に頼らず気候変動対策も進めるために私たち市民が「できること(Can)」と「やるべきこと(Need)」について、参加者の皆さんとともに考えを深める機会となりました。


