活動・団体の紹介
公益社団法人3.11メモリアルネットワークは、東日本大震災の経験を根底に据え、教訓の伝承に関わる個人・団体・拠点施設が地域や世代を超えてネットワークでつながり、過去に向き合い未来へ備える意識を全国、世界と共有しながら、災害で命が失われない社会の実現を目指します。
石巻市の民間伝承施設「MEET門脇」と「南浜つなぐ館」を拠点に、語り部による震災学習、防災教育、地域連携を行っています。また、これまでに全国の学校・団体から多くの学びの場として支持を得ており、子どもから大人までが「生きる力」「備える意識」を育む活動を続けています。
活動の背景、社会課題について
2025年3月公表の南海トラフ地震の新想定では、死者数が前回の変更時(2012年)と殆ど変わららかった(前回323,000人、新想定298,000人)が、215,000人の津波死者想定のうち早期避難によって73,000人に減少できるとされており、早期避難の意識の向上と共に主体的な行動変化を生み出す学びの必要性も示されました。今年7月30日のカムチャツカ半島付地震による津波警報が発令後、高台への道は大渋滞し中学校避難所も車の誘導、市職員の到着遅れなど混乱しましたが、「石巻中防災リーダー育成講座(全7回)」により、中学生自身が命を守る側として地域全体を守ろうとする取り組みも始まっています。発災15年を経て中学生以下は東日本大震災後の世代となる今だからこそ南海トラフ地震、日本海溝・千島海溝沿いの巨大地震から命を守る取り組みは、日本社会として必要です。
活動内容の詳細、実績について
開館以来、MEET門脇・南浜つなぐ館は累計140,235名にお越しいただいています。
MEET門脇では、住民100人以上の避難行動を可視化し「避難の連鎖」を明らかにした「あの時プロジェクト」は、ドキュメンタリー「なぜ多くの人が逃げ遅れてしまったのか」(2025年度 内閣総理大臣賞受賞)にも利用され動画再生回は125万回を超え今も多くの方々の関心を集め続けています。また、漫画動画「あの時、子どもだった私たちから伝えたいこと」は漫画冊子として6,369冊販売。ご遺族からお預かりしている上靴やランドセルなどの思い出の品(遺品)は、家族への想いや、来館者への願いとともに展示しており「これが見たかった」と言われる方も多くいらっしゃいます。
津波復興祈念公園内にある「南浜つなぐ館」は、地域の方からお預かりした震災前の街並み写真や公園内の市民活動について展示をしている他、他の語り部団体にも活用していただいています。
寄付金の使い道について
皆様からのご寄付によってつくることができた民間の伝承施設にて、命を守る取り組みのために活用いたします。
・ご遺族からお預かりしている大切な思い出の品を展示するMEET門脇の借地料(東日本大震災で家屋が流出した方へのお支払い)と両施設の火災保険料の一部。
・お客様の希望内容を確認し語り部や伝承団体と調整してオリジナルの工程を組むスタッフの人件費。
・MEET門脇周辺施設を含む震災学習・研修宇のパンフレット印刷費。
・漫画動画の指向性スピーカー、あの時プロジェクトのプロジェクター、津波伝承ARアプリで活用するiPadなど使用する備品のリース料金。
・プロジェクターのランプなど展示に必要な消耗品費。
こちらの寄付は赤い羽根共同募金を活用しています
こちらの寄付金は、宮城県共同募金会を通じて、寄付者の応援が直接、指定の団体に届けられるものです。宮城県では、「テーマ型募金みやぎチャレンジプロジェクト」として毎年12月から翌年の2月までの3カ月間実施されます。
【テーマ型募金みやぎチャレンジプロジェクトの特徴】
・赤い羽根の共同募金が運営
共同募金は、戦後間もないころからじぶんの町を良くする「しくみ」として募金運動をおこなってきました。エントリー団体は、共同募金会の審査を得た団体です。
・ご寄付金は税制優遇の対象
個人から共同募金への寄付金は、所得税については「所得控除」または「税額控除」の対象に、住民税については「税額控除」の対象となります。また、株式会社などの法人からの寄付金は「全額損金算入」とされます。
・宮城県内で活動する団体を支援
団体は全て宮城県で活動している団体です。地域に寄り添った小さな活動、地に足付けた活動をする団体に対して直接支援することができます。
【お問い合わせ】
社会福祉法人 宮城県共同募金会
〒984‐0051 宮城県仙台市若林区新寺一丁目4番28号
TEL:022‐292‐5001 FAX022‐292‐5002
E-mail:post@akaihane-miyagi.or.jp



