社会福祉法人福井県共同募金会

生きづらさを抱える子どもや若者を支援しているプロジェクトを応援金、募集中。

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長く続いた新型コロナウイルスの影響や物価高など、疲弊している日本経済が追い打ちをかけ、定職に就けない親や、離婚によるひとり親家庭の増加は、子どもの貧困につながり、深刻な社会問題になっています。   福井県では、子どもの虐待や親の都合などの理由により家庭で生活ができず、社会的養護を必要とする子どもは200人以上にのぼっています。    福井県共同募金会では「どの子もひとりにさせない愛ある社会」をテーマに、養護が必要な子ども達のシェルターや自立援助ホーム、ひとり親家庭を支える子ども食堂の活動など、生活困窮のなかで悲しい事件がおきないよう、子どものための応援金を募集しています。

こども達の応援金が必要な理由

 福井県において、働く女性が全国トップの割合で活躍しています。一方で、全国的に男女間の賃金格差が大きいことから、ひとり親家庭の場合、女性一人の賃金では子育てや生活に十分な余裕を持つことが難しい状況が生まれています。
 さらに、離婚後の養育費の問題では、離婚した子どもの養育費を支払う男性の割合が低く、ひとり親家庭の子どもたちが経済的に苦しむ現実が浮き彫りになっています。

 また、福井県ではDVや虐待の件数が増加傾向にあります。
 最近の調査によると、児童相談所での児童虐待相談件数が4倍に増加していることが明らかになりました。虐待を受けている子供たちの数が増えているということは、社会問題として深刻な状況にあることを示しています。

 私たちは、虐待を受けている子供たちを守るために、家庭や学校、地域社会など、あらゆる場所で力を合わせて取り組む必要があります。
 児童虐待をなくすためには、まずは問題を認識し、声を上げることが大切です。
 虐待を見つけた場合は、迅速かつ適切な対応をすることが求められます。
 子供たちが安心して暮らせる社会を作るために、私たち一人ひとりが意識を高め、行動していくことが必要不可欠です。
 そのため、福井県共同募金では、次のような活動の支援を通じて、どの子もひとりにさせない愛ある社会を目指しています


繁華街の夜間託児所開設事業 
~シングルマザーの幸せな生活研究所~

 シングルマザーとその子どもたちが「将来に希望を持ち、幸せな生活を送ること」を目的として母子家庭支援を行っています。
 ひとり親家庭対象に毎月、食料・お弁当・生活用品等の物資の支援、親子で参加できる様々なイベントの開催、無料学習支援やお仕事の紹介、キャリアアップのお手伝い、悩み相談等、孤独になりがちなひとり親への支援を行っております。
 また、母子家庭の殆どがダブルワークで日中だけでなく夜も遅くまで働いており、深夜の勤務先として多くのシングルマザーが働く福井県最大の繁華街「片町」にて2021年に、最長深夜2時まで預ける事が出来る託児所をオープンしました。
 3年目となる現在は、多くの母子家庭に利用いただき、お母さんが安心して働くことの出来る環境づくりに努めています。

 ひとり親家庭の児童を対象に、令和3年より無料学習支援を行っています。
 昨年度は411名の子どもたちが利用しました。
 その中で目立つのが不登校や引きこもりの児童たちです。 
 学力の低下はもちろんのこと、同世代とのコミュニケーション不足も問題となっています。

 また、ひとり親家庭の保護者は朝から深夜まで働いている方が多く、子どもたちは一日をほぼひとりで過ごしています。
 特に夏休みや冬休みといった長期の休みは、不登校児にとっては普段よりも寂しさを感じる孤独な時間となります。
 普段静かな日中の時間も、他の子どもたちの元気な声が耳に入り、寂しさを募らせます。
 不登校であるため、学童には行きにくく、民間の児童クラブは高額で利用できません。

 これらを踏まえ、長期休み時に子どもたちに学びと食、居場所を提供するとともに、現教諭や専門の講師を招き、授業が進まないこの時期に遅れがちな学力を上げ、学習の習慣づけをしていきます。
 同世代の子どもたちや常駐する支援員と学んだり、一緒に食卓を囲むことで人と触れ合う楽しさやコミュニケーション力を培い、親や先生以外の大人と信頼関係を築き、悩みや相談に対応します。


 福井県共同募金会では、この団体が長期休みの時に行う、母子家庭の学習支援活動の助成を通じて、子育ての応援を行います。

「おにぎり食堂」で居場所づくり
~越前市「みんなの食堂」実行委員会~

 武生高校定時制の在籍生徒は125人。
 アルバイトに励みながら勉強との両立をする生徒を応援するために「おにぎり食堂」を始めました。武生高校定時制には、多くの外国ルーツの生徒も在学しており、多様性を認め合いながら学んでいる学校の中に、地域のおせっかいなおばさん達と関わる、ちょっとおもしろい居場所づくりに取り組みます。
 生徒の中には、アルバイト代で昼食を購入する生徒も少なくなく、節約のために昼食を取らない生徒もいます。
 私たちは、安心してお腹いっぱい食べることができる環境を月に数回でも作り、その継続の中で生徒たちと仲良くなり、いろんなおしゃべりができるといいなと思っています。

 福井県教育委員会、学校のご理解を得て、校内の多目的室をお借りすることができました。
 そこに、スタッフ手作りのおにぎりやスープ、果物などを用意し、お昼休みにやって来る生徒を待ちます。


 お昼休みの時間になると、授業が終わった生徒、午後から授業のある生徒がやって来ます。

 最初は恐る恐る多目的室を覗いて入ってきた生徒たちでしたが、回を重ねるごとに、慣れた様子で挨拶をしながら入ってくるようになりました。
 生徒からは、「普段はアルバイト代でお昼ご飯を買っているけれど、食費に困ることがなく安心できる」、「あったかい食事をみんなで食べられるのはうれしい」、「おばさんたちのおにぎり最高」などの声があります。
 また、次回のおにぎりの具のリクエストなどもあり、スタッフの腕が鳴ります。

 教頭先生からは、「昼食を持ってきていない生徒も一部にいて気になっていた。地域の団体に支えてもらえるのはありがたい」と歓迎していただいています。

 私たちは、この「おにぎり食堂」を継続的に開催することで、生徒や先生方との関係を作り、地域でみんなを応援していることを彼らに伝えて行きたいと思っています。そんな応援をエネルギーにして、それぞれが描く明るい未来に向かって欲しいと思っています。
 思うように行かないことも多々あるでしょう。そんな時でも、おにぎりをたくさん食べて、おしゃべりして、また一歩進んでくれると嬉しいです。


 共同募金会では、食事を通じて定時制の高校徒と関係を築き、自立に向かって歩めるよう支援する「おにぎり食堂」への助成を通じ、生きづらさを抱える若者の応援を行います。


子ども若者を応援する募金の使い道

 福井県共同募金会では「どの子もひとりにさせない愛ある社会」をテーマに、養護が必要な子ども達のシェルターや自立援助ホーム、ひとり親家庭を支える子ども食堂の活動、重い病気を抱えている子どもを支える活動など、生活困窮や児童虐待で、悲しい事件がおきないよう「生きづらさを抱える子どもの応援金」を募集しています。ご支援をよろしくお願いします。

目標額:2,440,000円

令和5年度にいただく募金は以下の団体の活動を助成するために活用させていただきます。

支援団体プロジェクト名募金額(円)
社会福祉法人越前自立支援協会
緊急一時入所児童・若者の自立支援生活備品の整備500,000
一般社団法人シングルマザーの幸せな生活研究所行き場のない子どもたちへ居場所と食、学びの支援事業500,000
越前市「みんなの食堂」実行委員会定時制高校生へのおにぎり食堂事業500,000
一般社団法人ラシーヌ声を出せずに苦しむ子ども・若者の理解を深める講演会380,000
特定非営利活動法人心からだサポート協会不登校支援事業340,000
ふくいこどもホスピス病児家族に対する支援事業220,000

団体情報
社会福祉法人福井県共同募金会
このページは寄付・ 会費決済サービス
コングラント」で作成されています。
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