関西・大阪21世紀協会
公益財団法人

神戸・元町高架下にて多ジャンルの人が「やる」パフォーマンスプロジェクト

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支援総額
71,000
4%
目標金額 1,600,000
サポーター
7
残り
85
2026年02月28日 23時59分 まで
「やる」は、建築家・作家の鳴瀧、作家・ビジュアルサウンドアーティストのNagasena、ビジュアルクリエーターの日聖翼、ダンスアーティスト・制作の前川友萌香、俳人・コピーライターの岩田奎によって結成されたアートコレクティブです。 名前の通り、“やる”という動詞そのものを旗印に掲げ、行うこと、動かすこと、つくることをそのまま作品として提示します。舞踊も、建築も、俳句も、映像も、彫刻も,それぞれの専門領域を越えて、表現を「やる」ことそのものを探求しています。 活動の中心には、常に“実践”があります。完成された作品を提示するのではなく、立ち上がり、崩れ、また立ち上がる。その繰り返しの中で、創作の痕跡や時間そのものを共有します。 「やる」は、動き続ける集合体です。個々のアーティストが交わり、ぶつかり合いながら、新たな表現の可能性を生み出していく。 止まらず、流れつづける矢印のように、私たちは今日もやっています。
2025-11-23 08:02
オープンバイソンにてやった
やる。 我々が取り上げたいのは、「ある行為全般を行うことを示す口語的な表現」である。英語ではDo。対義語は「やらない」。〈やる/Do〉の射程は広域に及び、目的格に接続すれば、ほとんどの肉体的・精神的な動きを意味することができる。しかし単体では、「能動的な態度」しか示さない。

“やる”しかない。
この空虚な一元論の表象を名に冠することで、舞踊であれ、建築であれ、俳句であれ、映像であれ、彫刻であれ、すべての表現を〈やる/Do〉という平面に配置する。
するとどうだ。それらはたちまち固定された作品ではなくなり、もはや単一の行為でもなく、いまこの瞬間に立ち上がり、崩れ、また立ち上がる矢印の集合となる。
演じることではなく、知的に配置する。配置しながら攪乱し、再び接続していく。
それぞれの身体は開口し、勝手に別の回路を見つけてしまうだろう。
さなぎの中でドロドロに溶けたかのように、表面だけを残して我々の中身を作り変える。
ふと気付くと、風が吹き、水が流れ、都市が変化し続けることと同じ平面にいる。
世界の多様な〈やる/Do〉と結びつきながら、環境の力と共鳴するリズムを紡ぎだすことになる。
それは、我々を・自然を・神を・あなた方を・おしなべて動詞にする魔法である。

制作において、〈やる/Do〉は瞬間の効率や成果、経済合理性から見ればしばしば徒労に映る。
掃除や運搬、繰り返しの作業、訓練。しかし、徒労にこそ人間の時間と身体がむき出しになる瞬間が宿っている。面倒と楽しさは対立するのではなく、同じ地平で共存しうる。
その両義性をむしろ前景化することで、祝祭は立ち上がる。原動力は渇きである。ポスト産業資本主義によって知らぬ間に凍らされた欲望の再加熱である。『バベルの塔』の絵本を後ろから読むような希望である。病的な執着とともに、我々には無意味に生産する権利がある。そこにこそ能動はある。一つの身体が他の身体に触れ、音、動き、思考の流れを撹乱させること。
我々は、“やる”。

テキスト|日聖翼(やる)

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