元町高架下商店街(モトコー)1番街山側にて約4時間のあいだ、休むことなく各々の表現活動をやるパフォーマンスを開催する。
【料金】
ワンドリンク+お気持ち(お釣りなし)
☆入退室自由
【出演】
大翡翠
笹沼
足袋野伏魔
岩田奎(やる)
鳴瀧(やる)
Nagasena(やる)
前川友萌香(やる)
詳細はこちら ➡ 「アジール」チラシ
アジールとは、聖域、避難所、あるいは無縁所。つまり社会から隔離された自治区である。戦後の闇市から発展した元町高架下商店街、通称モトコーは、自由市場や自治制度が発生し、統治権力との闘争を繰り返しながら存続したアジールだった。ただ店が並ぶ商店街というよりも、交流、競争、庇護の場であり、後ろ暗くも人間に欠かせない力を都市に供給してきたインフラストラクチャーだといえる。
つまるところ共犯の空気だ。今はそう思う。再開発により消滅が決定しシャッター街と化しているモトコーで、8回に渡りアジールの幻影を追いかけ、全員で片棒を担ぎ、現代における一つの形を見出したい。そうでなければ、このままモトコーを往生させることは我慢ならない。そして、願わくばそれはポップで嬉しいものであってほしいな。
第一回となる今回は、人間の生をモトコーに叩きつける。モトコーはもう、人の体温や重さに身体が揺らされる感覚すら忘れてしまっているかもしれない。不思議な特性を持った人たちの奇行ともいえる行動や、なんの変哲もない人たちが延々と同じことをやり続ける。そんな様子をみている内に、電車の轟音が重なり、壁が皆と同じように震え、熱気が立ち込め、あなたもわたしもやる。が籠のように編まれていく、かと思えばまた一瞬で崩壊し、積み上げては逃避し、疲れては求愛する。その過程のどこか、ほんの一瞬でも、私たちの「力ある生」を再び思い出してもらおう。どのように作るかまだ検討はつかないけれど、きっと滾る命のもとにしか、アジールは生まれない。
企画:MOTOKOLOGY
協力:合同会社廃屋
助成:アーツサポート関西



