はじめまして。美術家の山口和也と申します
みなさま、はじめまして。美術家の山口和也と申します。
この度、「絵画というリサイタル」と名付けた展覧会を、大阪にあるクラシック音楽の殿堂 ザ・シンフォニーホールにて開催いたします。
そして本展の開催にあたってはアーツサポート関西のご協力を得て、みなさまにご支援を賜りたく、クラウドファウンディングを行うこととなりました。
■山口和也Website
https://yamaguchikazuya.jp
「BLACKOUT/WHITEOUT」という舞台
美術家の山口和也は、これまで絵画をはじめ様々なスタイルで作品を制作し発表してきました。
2020年、コロナ禍によって世界が大きく変容しはじめた頃、「BLACKOUT/WHITEOUT」という一つの舞台の構想が生まれました。
2020年の夏には、ロームシアター京都のメインホールの舞台として二日間にわたり、深淵なる闇「BLACKOUT」と眩しい光「WHTIEOUT」という二つの空間を自ら演出し、そのステージへ、描くものを持たない一人の画家として自身を立たせました。
そして薄暗く横たわる二千を超える無人の客席を前に、自身を取りまく全てと呼応しながら、うまれくる衝動をキャンバスに点や線として刻んでいきました。
その筆音は、ホール全体に小さく鳴り響いたあと、闇もしくは光の彼方へと消えていきます。 それは、宇宙空間における個の存在を象徴するかのような舞台であり、また人が誕生してからこの世を去るまでの縮図のようでもありました。
山口が舞台をおりた後のステージには、それらの軌跡が刻まれた絵画が痕跡として残ります。この舞台はのちに、BLACKOUT/WHITEOUT #0 と名付けられました。
この舞台を、山口は変化してしまった日常を生きる同時代の人々と共有すべく、2021年、ロームシアター京都ノースホールにて、今度は観客の見ている前で「リサイタル BLACKOUT/WHITEOUT #1」と名付けた初公演のライブパフォーマンスを行いました。
それはコロナ禍を生きる私たち一人一人の孤独に、それはまた尊き小宇宙でもあるという形を与える試みでもあったように思います。
ザ・シンフォニーホールで行う序章「絵画というリサイタル」
山口がおこなった「リサイタル BLACKOUT/WHITEOUT #1」は、一人の画家の筆音による世界初のリサイタルです。
絵画の原初へ、そして音楽の原初へとアプローチするこの舞台の核心は音にあると山口は確信し、このリサイタルをクラシック音楽の殿堂であるコンサートホールでおこなうことが重要であると考えました。
2024年、山口は日本のクラシック音楽の殿堂といわれる大阪のザ・シンフォニーホールの舞台で、この「リサイタル BLACKOUT/WHITEOUT #2」の公演に挑もうとしています。
そしてその序章として、2023年3月、前回の「BLACKOUT/WHITEOUT」の舞台で誕生した18点の絵画を、ザ・シンフォニーホールのステージの上に並べて、それらの絵画が誕生するまでの過程で生まれた筆音とともにご覧いただく、一日だけのインスタレーション「絵画というリサイタル」と名付けた展覧会を開催いたします。
それは2024年の本公演にむけて、この取り組みが意味する「何か」に、みなさまに少しでも触れていただきたいと考えるからです。
【企画概要】
「絵画というリサイタル@ザ・シンフォニーホール」
■日時: 2023年3月13日(月) 14:00~20:00(開場13:30) ※随時入場可 毎時00分に作家挨拶あり
■会場: ザ・シンフォニーホール
■チケット: 前売り1,000円、当日1,500円 Peatixにて販売(下記QRコードより)
【企画/問い合わせ】 空花 TEL:075-201-5125
【協力】ザ・シンフォニーホール
【ザ・シンフォニーホール公式HP】https://www.symphonyhall.jp
「BLACKOUT/WHITEOUT」の出版
今回の「絵画というリサイタル」開催にあわせて、これまでの「BLACKOUT/WHITEOUT」の舞台で生み出された絵画を書籍として刊行する取り組みも同時に行っています。
「BLACKOUT/WHITEOUT」の舞台パフォーマンスにおいて、自らが発する筆音、それが消えていくホールの空間、そしてそれを超えて偏在する人々の魂とその孤独、それらと交感しつつ行われた行為の後のステージに残されたこれらの絵画は、私たちに何を意味するものなのか?3月13日に完成するこの出版物を通して、それに向き合いたいと思います。
山口和也 略歴
瞬間の彼方にある永遠性を描き出す美術家。音楽家と一対一でステージに立ち、その間合いを焦点とした即興で描かれる "KAKIAIKKO"で、2000年 関口芸術基金賞(TAMON 賞)グランプリを受賞。副賞として滞在したニューヨークで日本画家 千住博の依頼を受け、制作の舞台裏を数年に渡って撮影、二冊の写真集が刊行される。2008年からは辰吉丈一郎の撮影を続ける。2016年 特製花火を用いた観音寺本堂(兵庫)の天井画「鳳凰図」が完成。2017年自ら山へ入って採取した野生の雁皮とその山の湧水を原料とした紙作りから取り組んで制作した “A piece of the universe” を発表。2018年 日本で唯一の紙祖神を祀る岡太神社・大瀧神社(福井)の「千参百年大祭・御神忌」にて「絵画点火式」を奉納。同年一休禅師を開祖とする大徳寺真珠庵(京都)の本堂襖絵「空花」が完成。2019年 アルマーニ銀座タワーでのライブペインティングにおいてBLACKOUT/WHITEOUTの着想を得る。ロサンゼルスにて世界最大の花火会社の1つPYRO SPECTACULARSとの協同制作・発表をおこなう。2020年 リサイタルBLACKOUT/WHITEOUT#0を無観客上演。2021年ロームシアター京都ノースホールにて、同リサイタル#1を初公演。受賞歴:日本ビジュアルアート展特別賞、フラッグアート展日比野克彦賞、関口芸術基金賞(TAMON賞)、高砂市文化奨励賞など
ご支援の使い道
皆様からご支援いただいた寄付は、今回の「絵画というリサイタル@ザ・シンフォニーホール」に必要な資金(製作費、運営費等)として、下記のようなものに充当させて頂きます。
ホール使用料、設備使用料、展示設営制費、チケットシステム費、広報制作費、「ブラックアウト/ホワイトアウト」出版経費、スタッフ人件費等
このプロジェクトに寄付をすると税の優遇措置が受けられます
アーツサポート関西は公益財団法人関西・大阪21世紀協会が行う取り組みであるため、このプロジェクトに寄付をいただくと税の優遇措置が適用されます。個人と法人のいずれにも適用されます。たとえば個人が3万円を寄付して「税額控除方式」で税金の還付を受ける場合、11,200円が寄付者に戻ってきます。詳しくはこちらをご参照ください。
寄付をしていただく際にご確認いただきたいこと
■このプロジェクトは、アーツサポート関西の2022年度公募助成で選ばれた団体が行う活動です。
■いただいた寄付は、公益財団法人関西・大阪21世紀協会への寄付となり、税の優遇措置が受けられます。詳しくはアーツサポート関西ホームぺージ「税の優遇措置について」をご覧ください。
■プロジェクトを行う団体には、いただいた寄付から必要経費10%を控除した金額をアーツサポート関西から助成金として支払います。クレジットカードをご利用の場合はカード手数料分も控除されます。
■プロジェクトが目標額に達しない場合でも集まった寄付金を助成金として支払います。それにより事業規模が縮小されることがありますので、予めご了承ください。
■やむを得ない事情により、プロジェクトが中止となった場合、寄付金は返金せず、アーツサポート関西が行うほかの芸術・文化支援活動に活用します。
■寄付者のご連絡先については、当方の個人情報保護の基本方針に則り、プロジェクトを行う団体からのお礼のお手紙やメール等をお送りするため、当方から団体にお伝えさせていただきます。プロジェクト団体へのご連絡先の開示を希望されない場合は、寄付申込みページの備考欄に「個人情報の共同利用不可」とご記入いただきますようお願いいたします。