第63回岸田國士戯曲賞を受賞した劇作家・松原俊太郎氏と、これからの演劇界を担う若手として注目される舞台作家・小野彩加と中澤陽の二人によるスペースノットブランクが京都に集まり、コミュニケーションを主軸とした新しい舞台芸術創造の価値を探究します。
これまでも、それぞれ大きく異なる形態を実践しながら、戯曲と上演の関係性を探究し続けてきた両者。今回は「戯曲の執筆」と「上演の構築」の二つの創造行為を同時進行させることを試みます。舞台芸術創造に於ける「劇作家」「演出家」「出演者」という、それぞれの「関係性」の再構築に挑戦する今回のプロジェクトの果ての上演は、観客の皆様の既知と、誰も見たことのない未知との間を、軽やかに往還するような公演となるでしょう。
この度、その実現に向けてクラウドファンディングにチャンレジさせていただくこととなりました。何卒、皆様からご支援を賜りたく、心よりお願い申し上げます。
2023-10-22 07:03
akakilike/演出家・ダンサーの倉田翠さんより応援メッセージをいただきました。
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クラウドファンディングの実施にあたり、2023年9月、京都芸術センター フリースペースにて上演した『ダンスダンスレボリューションズ』の上演をご覧いただいた、akakilike/演出家・ダンサーの倉田翠さんより応援メッセージをいただきました。
カラカラに乾いていて、バカバカしくて、意味のない(ような)ことに全力で、呆れて笑ってしまう。ひたすら続くそんな時間の先に、おかしくておかしくて泣けてくるような悲しみがある。そうそう、悲しいってこういう感じなんだよな。
スペースノットブランクの作品には、演劇やダンスで安易に捏造し表現されてしまわないリアルな体感がある。
そんなに感情的じゃない、日々淡々と繰り返されているささやかな天国と地獄みたいな。
akakilike/演出家・ダンサー
倉田翠 Midori Kurata
1987年三重県生まれ。京都造形芸術大学(現・京都芸術大学)映像・舞台芸術学科卒業。 3歳よりクラシックバレエ、モダンバレエを始める。京都を拠点に、演出家・振付家・ダンサーとして活動。作品ごとに自身や他者と向かい合い、そこに生じる事象を舞台構造を使ってフィクションとして立ち上がらせることで「ダンス」の可能性を探求している。2016年より、倉田翠とテクニカルスタッフのみの団体、akakilike(アカキライク)の主宰を務め、アクターとスタッフが対等な立ち位置で作品に関わる事を目指し活動している。2024年度から、まつもと市民芸術館 芸術監督(舞踊部門)に就任。セゾン文化財団セゾン・フェローⅠ。