第63回岸田國士戯曲賞を受賞した劇作家・松原俊太郎氏と、これからの演劇界を担う若手として注目される舞台作家・小野彩加と中澤陽の二人によるスペースノットブランクが京都に集まり、コミュニケーションを主軸とした新しい舞台芸術創造の価値を探究します。
これまでも、それぞれ大きく異なる形態を実践しながら、戯曲と上演の関係性を探究し続けてきた両者。今回は「戯曲の執筆」と「上演の構築」の二つの創造行為を同時進行させることを試みます。舞台芸術創造に於ける「劇作家」「演出家」「出演者」という、それぞれの「関係性」の再構築に挑戦する今回のプロジェクトの果ての上演は、観客の皆様の既知と、誰も見たことのない未知との間を、軽やかに往還するような公演となるでしょう。
この度、その実現に向けてクラウドファンディングにチャンレジさせていただくこととなりました。何卒、皆様からご支援を賜りたく、心よりお願い申し上げます。
2023-10-25 12:39
日本女子大学 教授/美学者・ダンス批評の木村覚さんより応援メッセージをいただきました。
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クラウドファンディングの実施にあたり、2023年9月、京都芸術センター フリースペースにて上演した『ダンスダンスレボリューションズ』の上演をご覧いただいた、日本女子大学 教授/美学者・ダンス批評の木村覚さんより応援メッセージをいただきました。
ダンスを批評してきた私ですが、決して活発とは言えない今日のダンス上演の状況を憂いています。近年ますます勢いをつけてきた小野さんと中澤さんの活動は、そうした憂いを忘れさせてくれる前向きな明るさを感じます。ジャンルをまたぎながら、舞台芸術の可能性をガンガン探究している二人の活躍から、未来のダンスの方向性がほのかにでも見えてくることを期待しています。
日本女子大学 教授/美学者・ダンス批評
木村覚 Satoru Kimura Web(別窓ハイパーリング:http://www.bonus.dance)
美学者、ダンス批評。日本女子大学教授。近代美学を専門としながら、コンテンポラリー・ダンスや舞踏を中心とするパフォーマンス批評を行ってきた。著作として『未来のダンスを開発する フィジカル・アート・セオリー入門』(メディア総合研究所)、『笑いの哲学』(講談社)ほかがある。2014年より「ダンスを作るためのプラットフォーム」BONUSを始動、振付家らとフレッシュなダンスの発明に取り組んできた。