第63回岸田國士戯曲賞を受賞した劇作家・松原俊太郎氏と、これからの演劇界を担う若手として注目される舞台作家・小野彩加と中澤陽の二人によるスペースノットブランクが京都に集まり、コミュニケーションを主軸とした新しい舞台芸術創造の価値を探究します。
これまでも、それぞれ大きく異なる形態を実践しながら、戯曲と上演の関係性を探究し続けてきた両者。今回は「戯曲の執筆」と「上演の構築」の二つの創造行為を同時進行させることを試みます。舞台芸術創造に於ける「劇作家」「演出家」「出演者」という、それぞれの「関係性」の再構築に挑戦する今回のプロジェクトの果ての上演は、観客の皆様の既知と、誰も見たことのない未知との間を、軽やかに往還するような公演となるでしょう。
この度、その実現に向けてクラウドファンディングにチャンレジさせていただくこととなりました。何卒、皆様からご支援を賜りたく、心よりお願い申し上げます。
2023-10-27 23:24
KYOTO EXPERIMENT 共同ディレクターの川崎陽子さんより応援メッセージをいただきました。
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クラウドファンディングの実施にあたり、2023年9月、京都芸術センター フリースペースにて上演した『ダンスダンスレボリューションズ』の上演をご覧いただいた、KYOTO EXPERIMENT 共同ディレクターの川崎陽子さんより応援メッセージをいただきました。
スペースノットブランクの活動にはこの数年注目していて、矢継ぎ早に発表される作品をなるべく追いかけてきた。…とはいえ、追いかけきれないくらいたくさんの活動を展開していて、それ自体が驚嘆すべきことである。そしてさらに驚くべきことに、毎回それらの作品や活動たちは想像のあさってをいくもので、生半可な「理解」なんか必要としていない。なかでも、劇作家の松原俊太郎とのコラボレーションは何度回数を重ねても「理解」を軽々と飛び越えてきた。『ダンスダンスレボリューションズ』は、そうした松原との協働のなかでも、今までにも増して軽やかに時間も空間も行き来しながら、決して重苦しくない挑戦を観る者に提案してきて、非常に楽しかった。ぜひまたミチコに会えるように、クラウドファンディングがうまくいくよう願っています。
KYOTO EXPERIMENT 共同ディレクター
川崎陽子 Yoko Kawasaki
株式会社CAN、京都芸術センター アートコーディネーターを経て2014-15 年、文化庁新進芸術家海外研修制度によりドイツ、ベルリンにて研修。2011年よりKYOTO EXPERIMENT制作スタッフ、2020年より共同ディレクター。