第63回岸田國士戯曲賞を受賞した劇作家・松原俊太郎氏と、これからの演劇界を担う若手として注目される舞台作家・小野彩加と中澤陽の二人によるスペースノットブランクが京都に集まり、コミュニケーションを主軸とした新しい舞台芸術創造の価値を探究します。
これまでも、それぞれ大きく異なる形態を実践しながら、戯曲と上演の関係性を探究し続けてきた両者。今回は「戯曲の執筆」と「上演の構築」の二つの創造行為を同時進行させることを試みます。舞台芸術創造に於ける「劇作家」「演出家」「出演者」という、それぞれの「関係性」の再構築に挑戦する今回のプロジェクトの果ての上演は、観客の皆様の既知と、誰も見たことのない未知との間を、軽やかに往還するような公演となるでしょう。
この度、その実現に向けてクラウドファンディングにチャンレジさせていただくこととなりました。何卒、皆様からご支援を賜りたく、心よりお願い申し上げます。
2023-10-27 23:26
ルサンチカ 主宰/演出家の河井朗さんより応援メッセージをいただきました。
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クラウドファンディングの実施にあたり、これまでにスペースノットブランクの上演をご覧いただいたことのある、ルサンチカ 主宰/演出家の河井朗さんより応援メッセージをいただきました。
作品ごとに舞台芸術の製作と上演において革新と革命を起こすので、舞台芸術というものが何かについて何度も問われることになった。原初的な立ち位置から、言葉ってなんだろう、身体ってなんだろう、生活ってなんだろう、物語ってなんだろうというふうに、舞台芸術がそもそも何から生まれるのかを見つめ続け、提供するからである。
きっと小野彩加 中澤陽 スペースノットブランクはこれからも我々の過去と、我々の未来を照らしながら作品を提供するだろう。彼らを応援することは自分たちの過去と未来を応援することでもあると思っています。ぜひ応援をよろしくお願いします。
ルサンチカ 主宰/演出家
河井朗 Hogara Kawai
1993年大阪生まれ。演出家。年齢職業問わずインタヴューを継続的に行い、それをコラージュしたものをテキストとして扱い上演を行う。そのほかにも既成戯曲、小説などのテキストを使用して現代と過去に存在するモラルと、取材した当事者たちの真実と事実を織り交ぜ、実際にある現実を再構築することを目指す。近作に『殺意(ストリップショウ)』(2023)、『女生徒』(2022)、『GOOD WAR』(2021-2023)、『PIPE DREAM』(2019-2022)など。