第63回岸田國士戯曲賞を受賞した劇作家・松原俊太郎氏と、これからの演劇界を担う若手として注目される舞台作家・小野彩加と中澤陽の二人によるスペースノットブランクが京都に集まり、コミュニケーションを主軸とした新しい舞台芸術創造の価値を探究します。
これまでも、それぞれ大きく異なる形態を実践しながら、戯曲と上演の関係性を探究し続けてきた両者。今回は「戯曲の執筆」と「上演の構築」の二つの創造行為を同時進行させることを試みます。舞台芸術創造に於ける「劇作家」「演出家」「出演者」という、それぞれの「関係性」の再構築に挑戦する今回のプロジェクトの果ての上演は、観客の皆様の既知と、誰も見たことのない未知との間を、軽やかに往還するような公演となるでしょう。
この度、その実現に向けてクラウドファンディングにチャンレジさせていただくこととなりました。何卒、皆様からご支援を賜りたく、心よりお願い申し上げます。
2023-10-30 21:12
ジュリエット・ナップさんよりメッセージをいただきました。
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クラウドファンディングの実施にあたり、2023年9月、京都芸術センター フリースペースにて上演した『ダンスダンスレボリューションズ』の上演をご覧いただいた、KYOTO EXPERIMENT 共同ディレクターのジュリエット・ナップさんより応援メッセージをいただきました。
ダンスと演劇をまたいで活動するスペースノットブランクの作品は、常にこの2つのジャンルの境界と関係について考えさせられます。 松原俊太郎とのコラボレーション作品は愛や記憶などのテーマに触れていますが、一連のテーマに集約されることを回避しようとするところが挑戦的だと思います。 その代わりに、彼らは形式に重点を置くことで、独自の演劇言語を編み出していると感じます。 彼らは作品を通じて、パフォーマンス、演劇、ストーリーテリングとは何か、そしてテキスト、演出家、出演者、観客の関係とは何かをいつも問いかけてます。今後の活動を楽しみにしてます、ぜひ応援してください!
KYOTO EXPERIMENT 共同ディレクター
ジュリエット・ナップ Juliet Knapp
福岡生まれ。オックスフォード大学英語英文学科卒業。2015ー2017年Ryoji Ikeda Studio Kyotoでコミュニケーションマネージャー、音楽及びパフォーマンスのプロジェクトマネジャー。2017年よりKYOTO EXPERIMENTに広報として参加し、2020年より共同ディレクター。