
こんにちは、事務局長の新石です。
いつもご支援いただき誠にありがとうございます。
夏のクラウドファンディングを始めます。
テーマはミャンマー支援です。
8月は日本にとって特別です。
夏休み、お盆、そして終戦。―― 戦争によって破壊されたかつての日本の惨状をふりかえる機会が増えます。今年はそれらの映像や写真に、破壊された我々の現地事務所の光景が、うっすらと重なっていきました。
私たちが日本のNGOとしてこの地に関わることにはどんな意味があったのでしょうか。
その歩みをふりかえるには、この夏しかありえません。夏の力を借りて、私たちはもう一度立ち上がる力と物語を得たいのです。
思えば、年末年始もミャンマーをテーマにクラファンをしました。
再び一体なぜに??
一言でいうと、この半年にミャンマーでいろいろなことが起こり過ぎたからです。
具体的には、巨大地震と内戦激化です。
状況に対応することに必死で、情報発信が疎かになりました。例によってセンシティブな状況に対する繊細な事業運営が問われる事態となり、ますます黙りがちになりました。
でも、ホントは言いたいことがたくさんある!
しかし、このままでは変化しつづける状況への対応にかまけて伝えるべき言葉が埋もれてしまう。そして、そうこうしてるうちに何もかもなかったことになってしまう。
この間に起こったことを皆さまに知ってもらうためにはクラファンの力を借りたい。そう思いました。
資金調達の方法としてのクラファンも大事ですが、私は広報ツールとしてのクラファンにも魅力とチカラを感じています。クラファンにはいつもと違う情報発信を後押しする不思議なパワーが宿ります。
今年の4月、内戦の激戦地となって半壊した事務所の写真を見たとき、「こりゃだめですね」と自分でも驚くほど冷酷な笑いがこみ上げました。捨てばちな気持ちをぐっと堪えながら、現地スタッフが送ってくれた写真をスクロールするうち、やるせなさと悲しみで何も考えられなくなりました。
先輩たちやかつての同僚たちの顔が浮かんで消えました。何も言うことがない、言いたくない、いまはただ「時に従って屈伸す」、当面は黙って推移を見守る、でも一体いつまで?
情けないですが、何も見通しが立たない。
でも、そういう状態さえも、私たちは恥を忍んでNGOとして発信するべきなのではないか。
そんなことをようやく思えるようになったのが、8月というタイミングでした。
あとは冒頭のとおりです。
以上が夏のクラファンを開始する理由です。
とにかく、半ば衝動的にですが、夏のBAJのクラファンが始まりました。
いろいろな方たちにミャンマーのこと、地震のこと、ラカイン州のこと、BAJのことをたのしく知っていただけるようにがんばります。これまでにも増して速報性を意識したクラファンにするつもりです。
短い間ですが、今回も最後までお付き合いいただけますとうれしいです
そして、さっそくご寄付をいただいた皆さまに厚く御礼申し上げます。
引きつづきどうぞよろしくお願いします。
新石 正治 拝