
こんにちは、事務局長の新石です。
おかげさまで目標金額30万円を集めることができました! ありがとうございます! そして、さいごのひと押しのご寄付もありがとうございます!
最終日の本日は、先日配信した「ミャンマーに残る、あの戦争の記憶」のおまけをお届けします。
お話のなかで、根本代表が「生まれ変わりに出会った」と言っていましたが、いったいコレがどういうエピソードだったのか補足説明したいと思います。
「生まれ変わり」とあの戦争に何の関係があるのか?
ちょっと不思議な、おまけの話としてお楽しみいただけたら幸いです。
それでは、はじまり~
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「わたしは日本兵の生まれ変わりです」
根本代表がそのような主張をする男性に会ったのは、今から12年前くらい。
中央乾燥地域マグウェのダハッカン村でした。BAJはそこで新しい井戸を掘削しました。
そもそも、彼と最初に出会ったのは、マグウェ駐在員だった私(新石)です。
きっかけは、掘削をはじめる前に村の方たちにグループインタビューをしたときでした。
「かつてこの村には、前世の記憶をもった子どもが生まれた。彼はこの村で亡くなった日本兵の記憶を持っていた。空を飛んでいく飛行機を見ては『おれを東京に運んでくれ!』と叫んでいた。少し変わった子どもだった。彼は若くして亡くなってしまった」
現地スタッフが通訳してくれた内容を聞いて、まるで遠野物語の世界に迷い込んだような気持ちになったことを覚えています。
後日、掘削が開始された際、スピーチをする機会があり、私はこの転生の話に触れました。
すると、式典のあと、一人の男性が近づいてきました。彼はなんとその亡くなった男性の兄弟だといいます。そして、じつは彼も日本兵の生まれ変わりなんだと話しはじめました。
「わたしも前世は日本兵だった。残念ながら記憶は持っていないけど、生まれたときから胸に槍で刺されたような傷跡があり、おそらくこれが前世を示す証なんだ」
そういって、シャツをめくって胸の傷跡を見せてくれました。たしかに皮膚が不自然にくぼんで皮が引きつったようになっていました。
根本さんが出会ったのはこの男性です。
完成した井戸を視察しに行ったとき、彼はニコニコしながら根本さんのところにやってきました。そして「私は日本兵の生まれ変わりです」と話しかけ、シャツをめくって誇らしげに胸の傷を見せてくれました。
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以上、夏の終りのクラファンのおまけの話でした。
クラファンの特別な時間は終わりです。明日からまたいつもどおりジタバタしながら活動を続けてまいります。活動報告はウェブサイトやニュースレター等でお伝えしていきます。
あらためて、いつもご支援をいただき誠にありがとうございます。