2004年、横浜市の創造都市構想のリーディング事業として始まったBankART1929は、歴史的建造物や港湾倉庫等を文化芸術活動の拠点として活用し、移転を繰り返しつつも、都市とアートを開く活動を継続してきました。しかし2024年11月に横浜市から発表された、2025年度以降のBankART Stationの場所(新高島駅B1F)の運営者公募にBankART1929は採択されず、来年度から市の補助金が打ち切られることが決定、BankART Station 及びKAIKOは今年度末をもって終了することになりました。 20年にわたる横浜市との関係性を変えざるを得なくなった現在の課題として、3月末までに既に決まっている事業を展開しながら2施設を完全撤収するために荷物の移動先と資金を自前で調達しなければならないこと、同時に来年度以降の活動拠点と経済構造を急ピッチで再構築しなければならない、という差し迫った状況があります。
現在のBankARTはこれまで活動を共にしてくれたアーティストやクリエイター、関係者や観客の皆様方とともにつくってきた運動体です。その蓄積を未来につなぎ、さらに自由に拡がっていくため、芸術活動やまちづくりを大切にしている多くの方々と共に活動継続していくために、初のクラウドファンディングに挑戦します。このピンチをチャンスに変えるべく、ご支援の程よろしくお願い致します。
2025-03-06 19:00
恵良隆二さんから応援メッセージをいただきました!

本日3月6日で、BankARTはおかげさまで21周年を迎えました。本日はBankART(創造都市)立ち上げ以前から見守ってくだっているお2人からのメッセージを公開させて頂きます。
応援メッセージ Vol.69
恵良隆二(公益財団法人横浜市芸術文化振興財団勤務)
本文はこちら→
1987年に始まる故北沢猛さんとの交流の先に創造都市横浜と池田さん&BanKARTとの出会いがありました。最初の出会いから20年余、BanKARTは新たな旅立ちです。常に「今」は積重ね続けられるもの。そこに命の継続と未知との出会いがあり、アートが生まれるのでしょう。大きな時代の変革期にある現在、BanKARTのこれからに期待を持って応援したいと思います。自然への圧力と生命圏の縮減、人新世が引き起こす人間圏の拡大、惑星限界と地球圏のポテンシャル低下。3つの不可分の圏域と直面している我々には、グローバル資本主義の非人間性も加わって人生の条件を保つうえでは好奇心旺盛な精神は力となるでしょう。きっとアートは大きな力となります。BanKARTのこれからの活動が、横浜から日本、そして地球のどこかとつながって人間が場所・地域の意味を再発見する道を拓くのかもしれません。
「船、山にのぼる」、再び、新たな風景を。
これからのBanKARTを応援しましょう。
恵良隆二
