2004年、横浜市の創造都市構想のリーディング事業として始まったBankART1929は、歴史的建造物や港湾倉庫等を文化芸術活動の拠点として活用し、移転を繰り返しつつも、都市とアートを開く活動を継続してきました。しかし2024年11月に横浜市から発表された、2025年度以降のBankART Stationの場所(新高島駅B1F)の運営者公募にBankART1929は採択されず、来年度から市の補助金が打ち切られることが決定、BankART Station 及びKAIKOは今年度末をもって終了することになりました。 20年にわたる横浜市との関係性を変えざるを得なくなった現在の課題として、3月末までに既に決まっている事業を展開しながら2施設を完全撤収するために荷物の移動先と資金を自前で調達しなければならないこと、同時に来年度以降の活動拠点と経済構造を急ピッチで再構築しなければならない、という差し迫った状況があります。
現在のBankARTはこれまで活動を共にしてくれたアーティストやクリエイター、関係者や観客の皆様方とともにつくってきた運動体です。その蓄積を未来につなぎ、さらに自由に拡がっていくため、芸術活動やまちづくりを大切にしている多くの方々と共に活動継続していくために、初のクラウドファンディングに挑戦します。このピンチをチャンスに変えるべく、ご支援の程よろしくお願い致します。
2025-03-26 20:00
中村政人さんから応援メッセージをいただきました!

応援メッセージ Vol.92
中村政人(アーティスト、東京藝術大学絵画科教授)
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BankARTを立ち上げる前に池田さんから横浜で一緒に活動できないかと相談されたことがあった。また、東大の都市計画家の先生からも横浜で創造都市をつくるから横浜で活動しないか?と誘われたことがあった。当時、コマンドNを立ち上げ秋葉原TVを実現しスキマプロジェクトなど都市にアクションを起こすことを始めた頃だった。あのときの想いは、池田さん達が横浜を面白くするなら、私は秋葉原・神田を面白くしようと。地場に根付き草の根的に活動する池田さん達のビジョンは、同じ方向を向いていたからこその考えだった。
3331とBankARTは、どちらも行政の文化政策として始まったことから終わりも行政からの意向でバッサリと活動を止められた。これから新たに次のステージへのチャレンジが始まることもなぜか同じ運命をたどっているように思える。オルタナティブな表現活動は、どこまで行っても、もう一つの価値を探り続ける性である。BankARTのチャレンジを応援することは、私達のオルタナティブな道を閉ざさない事でもある。クラウドファンディングも残り少ないけれど、忖度ないART界のためにも応援したい!
中村政人

