5万人を超える死者を出す最悪な事態に
2 月 6 日未明にトルコ南部を襲ったマグニチュード 7.7 規模の地震発生により、5万人を超える人々の死亡が報告されています。負傷者も11万5000人以上に及ぶと言われ、日を追うごとに、この数は増え続けています。
今回の地震は、1939 年以降に記録されたトルコで最も強力な規模とされ、キプロス、レバノン、パレスチナ、イスラエル、ヨルダンなど広範囲に及ぶ地域で、70,000 人以上が強い揺れにさらされました (USGS – ECHO Daily Flash による)。現地では、建物やインフラ設備への被害も甚大で、氷点下の寒さの中、電力供給が停止し、道路も寸断、封鎖されるなど、通信や移動が困難な状況が続いています。
直ちに、 トルコ政府は、レベル 4 の警報を発し、国際的な支援を求めています。
内戦で傷ついたシリアの人々を襲った大地震
そして地震は、今なお410万人もの人々が人道支援を必要としているシリア北西部にも大きな影響を与えています。
特に、トルコとシリアの国境の両側にある地域には、およそ200 万人もの人々が、簡易的なテントや間に合わせの建物で生活をしていました。2011年以降続く長年にわたるシリア内戦で傷つき、家を追われた難民や国内避難民が多く暮らす地域です。
地震発生前から、人々は水害やコレラの流行など過酷な状況にありましたが、今回の大規模災害が、幾重にも重なる人々の苦しみに追い打ちをかけています。
氷点下の被災地 二次災害の恐れも
現地で支援活動の指揮を執るCAREトルコのイブラヒム事務所長は言います。
南東部とシリア北西部では、降雪などの厳しい天候に阻まれ、道路、備蓄倉庫、そして今この時にどうしても必要な物資にアクセスすることが非常に困難な状況が続いています。
今、寒さに耐えている人々が暖をとれるように、空腹な人々が食事をすることができるように、そして既に栄養失調で苦しんでいる子どもたちが生き延びられるように。
直ちに、皆さまのご寄付による支援が必要です。
CAREの緊急支援活動
現地では、災害前から長きにわたりシリア国内のパートナー団体とともに「シリア難民支援」に取り組んできたCAREトルコが中心となり、学校やモスクほか避難所などへの緊急支援物資の配布から優先的に開始しています。
物資を輸送する幹線道路が寸断されるなど、非常に厳しい状況の中、私たちCAREは2月9日、発災からはじめてトルコから国境を越えてシリア北西部への物資輸送を開始。6台のトラックで食糧などを輸送し、翌日には、防寒着キット (1,000 人分)、食品パッケージ (16,000 世帯分)、衛生キット (1000 世帯分)、ヒーター (300世帯分)の物資を配布しました。
- 食糧、水、衛生キット、現金など命をつなぐ緊急支援物資の配布
- 毛布、マットレス、テント、ヒーターなど防寒に必要な支援物資の配布
- 専門スタッフによる被災者への心のケア
- 瓦礫の処理
- その他、現地状況に応じた人道援助
被災地の人々に寄り添いながら、長期的に支援
今後、CAREは、 4 か月間で 9万人の被災者に緊急支援を届けていく計画です。
また、私たちが世界中で展開する他の人道支援対応と同様に、短期的な緊急支援に終わらず、その後の復興支援に至るまで、しっかりと被災地そして人々の生活の再建を見届けるまで長期的な支援を継続していきます。
どうか、一人でも多くの皆さまのあたたかいご支援をお願い致します。
支援活動を行う「CAREトルコ」の活動実績
CARE は 2013 年にトルコで登録され、同年にシリア北西部で活動を開始した。また、活動開始以来、シリア北西部で活動を行う非常に有能な複数の現地パートナー団体とも連携して、支援を届けてきました。
**シリアでの活動**
CARE は、シリアでの紛争が始まって以降、合計で 900 万人以上の人々に支援を届けてきました。シリア全国の現地パートナーと協力して、シリア国内に留まる国内避難民への人道的な支援を長期的に展開してきました。CARE は人々のレジリエンスを強化し、10 年間にも及ぶ紛争の後に繰り返される心的ショックやストレスを吸収し、適応できるようにサポートしてきました。
CARE の専門分野は、主にジェンダーに配慮した緊急対応、食料安全保障と生計、水と衛生支援、女性の経済的エンパワーメント、および脆弱なグループの保護にあります。
そして2022 年の1年間で支援したシリアの人々の数は 180万人を超え、その 53% は女性と女子でした。
**トルコのCARE**
CARE は 2013 年にトルコで登録され、主にシリアから逃れてきた難民やトルコのホスト コミュニティなど、シリア紛争の影響を受けた人々への支援活動を行っています。トルコ政府とも協力して連携しながら、グローバルな国際NGOとしての知見やネットワークをいかし、革新的で地元主導のプログラムの設計および実施に努めています。
そして、特に、人道支援プログラムとして、次の 4つの支援分野に焦点を当てています。それは、水、衛生促進 、食糧安全保障と栄養、最後に緊急支援対応です。
2022 年から 2023 年にかけて、トルコで 719,096 人に直接支援を届け、その 57.7% は女性と女子でした。
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- ご支援確定後の返金やキャンセルは、ご対応致しかねますので、何卒ご了承ください。
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