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【トルコでの活動状況】
トルコにおいて、被災した10の州には、トルコの総人口の15.7%にあたる合計 1,330 万人が暮らしています。そして、460,000 人もの人々が、今、学校や寮、ホテル、ゲストハウスなどでの避難生活を余儀なくされています。
トルコ政府は、住宅が全壊または半壊した市民に対して、家賃支援プログラムと移転支援を行うことを発表しました。
CAREも、現地パートナー団体と密な連携を取りながら、特に甚大な被害を受けたトルコ南東部のハタイ県およびガズィアンテップ県を中心に、2月14日現在で、40万ドル以上相当の緊急支援物資を調達し、配布活動を行いました。
そして、引き続き、CAREの調査値チームは、政府当局、国連機関、ローカルおよび国際NGOなどとも連携ならびに調整を取りながら、ハタイ県において、被災状況の把握および支援ニーズについての調査を実施しています。
【シリア北西部での活動状況】
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(写真:地震後に、2度も住む場所の移動を迫られた家族に、食糧やマットレス、毛布などを配布)
シリアでは、10年以上におよぶ紛争の影響が残る中での今回の大地震で、深刻な状況です。
支援物資を運ぶためのアクセス確保の問題のほかにも、氷点下の気温、コレラの蔓延、重要な公共施設の混乱と崩壊など、被災した人々は、今、耐え難い苦難に直面しています。また、燃料の不足や重機の不足なども相まって、地震後の影響を日に日に悪化させています。
多くの人々は、余震や建物の倒壊などを恐れて自宅内に留まることを断念し、一時的な避難所に身を寄せています。
シリア北西部での緊急支援対応には、シリア国内のローカルNGOとの連携が必須です。
すでにCAREは、発災前から、北西部でのシリア難民支援の展開にあたり、2つの現地パートナー団体と協力していましたが、それらの団体を通じて、まずは、2月10日に、防寒着キット (1,000 人分)、食品パッケージ (16,000 世帯分)、衛生キット (1000 世帯分)、ヒーター (300世帯分)の物資を配布しました。
今後の支援拡大に向けて、現在、新たな3つの団体との連携についても、調整中を行っています。当面のところは、15万ドル相当の衣類や毛布、そして食料その他必要とされる物資の提供を行っていきます。
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私たちは、緊急支援に続き、最低でも3年間にわたり、被災したトルコそしてシリアの人々への復興へ向けた支援を行っていく計画です。どうか、皆さまのあたたかいご支援を心からお願いします。
※All Photos ©IYD