2023年10月から2年以上続くガザでの未曽有の人道危機では、子ども2万人を含む6.8万人以上のパレスチナ人が死亡、また17万人以上が負傷しました。
2025年1月から停戦は2か月で終わり、2025年3月18日、ラマダン期間中のガザへの大規模攻撃が再開。支援物資の全面封鎖などの影響により8月22日ガザ市が「飢きん状態」に到ったと正式に発表されていました。飢きんとは飢餓の最も深刻な状態で、50万人が極端な食料不足に直面し、子どもの30%以上が急性栄養失調になり、毎日1万人に2人が飢餓によって死亡している状況です。
2025年10月10日、ようやく停戦が合意され、人々の移動が進んでいます。しかしながら、依然として、ガザ全体の58%は、軍事占領されたままです。その後もイエローライン(境界線)を中心に散発的に攻撃が続いており、停戦以降の1か月だけでも240人が亡くなっています。
また、期待されていた物資搬入は十分でなく、飢餓状態が続き、栄養改善は進んでいません。ガザ市の90%がガレキに、人々の住む空間もほとんどない上に、テントなどの搬入は依然として厳しく制限され、雨の降る寒い冬を前に、多くの家族が越冬できるのかが心配です。
大変厳しい状況の中でも生き抜こうと必死の努力を続けている子どもたちや家族に寄り添った支援を今後も続けてまいります。
2024-06-20 16:43
会報誌サラーム129号をアップしました
会報誌サラーム129号(2024年5月25日発行)をアップしました。現在のガザの状況や支援活動の詳細を中心に構成しております。ぜひご覧ください。



