皆さまのご協力で、当NPOでは現地職員と現地のパートナー団体が、給水、炊き出し、保健支援などを現在も続けることができています。給水では毎日約1万人に、炊き出しでは毎日約1,000人に、保健支援や子ども支援ではそれぞれ毎日300人を支えています。
2年以上続いているガザでの未曽有の人道危機では、子ども2万人を含む6万8千人のパレスチナ人が犠牲となり、17万人以上が負傷し、4万人が重い障がいを負いました。
10月10日、ようやく停戦が合意されましたが、依然として、ガザ全体の58%は、軍事占領されたままです。また停戦後も散発的に攻撃が続いており、停戦以降の1か月だけでも240人が亡くなっています。
停戦で期待されていた物資の搬入は十分でなく、飢餓状態が続いており、栄養状態の改善は進んでいません。8月にはガザ市が「飢きん状態」に到ったと正式に発表されましたが、子どもの30%以上が急性栄養失調になる状況がいまも続いています。
最大都市ガザ市では90%がガレキとなっているほか、人々はガザの半分以下の地域に押し込められていて、住む空間もほとんどないうえに、テントやブルーシートなどの搬入が依然として厳しく制限されていて、雨の降る寒い冬を前に、多くの家族が越冬できるのかが心配です。大変厳しい状況の中でも、生き抜こうと必死の努力を続けている子どもたちや家族に寄り添った支援を今後も続けてます
2024-11-16 15:00
ご寄付の御礼と支援活動の報告(2024年11月)
秋が深まってきました。お変わりないでしょうか。
この度もご寄付をいただきありがとうございます。パレスチナ子どのキャンペーンの支援活動にご協力いただき、心から御礼申し上げます。ご寄付はご指定の使途で活用させていただきます。
ガザでの未曽有の人道危機は400日を超え、二度目の冬を迎えています。ガザでの未曽有の人道危機は400日を超え、二度目の冬を迎えています。
理不尽な攻撃が続くなか、犠牲者は4万3000人を超え、病気や栄養障がいでの死亡者も18万人に達すると予測されています。人々の命を守るためには何よりも即時停戦ですが、状況は悪化するばかりで終わりのない人道危機が続いています。ガザ北部とガザ市では連日大規模な攻撃が続き、日々犠牲者が増え続けています。「退避地域」と指定されている中部でも攻撃は続いていて、密集地域へも攻撃が迫っています。また北部は全く物資が入らない状況があり、100万人以上が避難をしている中部でも物資不足が深刻化し、価格の高騰も驚くべきです。またレバノンへの攻撃も続き80万人以上が避難生活を送っています。
そうした中でも、ご支援のおかげで、ガザでは現地職員と提携団体が奮闘して毎日の給水活動と炊き出し、子ども支援を続けています。ただ、ともかく物が入手しづらく、炊き出しはご飯やパスタなど主食中心になり、おかず内容は乏しくなってきました。またレバノンも物資配布が開始できました。

明るい話題をご紹介します。電気も物もない中ですが、ガザのアトファルナろう学校では、一緒に退避をしている障がい者たちと物づくりを継続しています(上の写真。電気が早くつくようにという願いも込められています)。一日も早い停戦が実現し、こうした作品を日本でもご紹介できたらと思います。
寒さに向かっている時期、どうぞご自愛くださいませ。
※人々の様子や活動詳細はホームページやFacebook、YouTubeなどをご参照ください。年次報告や会報誌「サラーム」は、ホームページからもご覧いただけます。



