コンサベーション・インターナショナル・ジャパン

自然を守ることは、人間を守ること。

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自然は、私たちの日常生活に必要不可欠な存在です。水、空気、食べもの…これらはすべて自然からもたらされるものです。そして、私たちが生きる社会を支えているのも、地球の健全な自然生態系です。自然は私たちを必要としませんが、自然がなければ、私たちはどうなってしまうのでしょう? コンサベーション・インターナショナル(CI)は、地球上のすべての人のために恵みをもたらしてくれる重要な自然生態系を守るために、世界各地の様々な現場で、地域コミュニティから企業、政府など、あらゆるパートナーと協力して、自然保護に取り組んでいます。

なぜ自然を守る必要があるのか

PEOPLE NEED NATURE.

人間には自然が必要。

空気、食料、水、健康、生活、仕事…

私たちが生きるために必要なこれらはすべて自然からの恩恵であり、地球の自然生態系が健全に機能することでもたらされるものです。しかし、私たち人間は、自然から与えられる以上の資源を消費しているだけでなく、地球の許容量以上の温室効果ガスを排出し続けています。

きれいな空気や水を提供し、気候の調整をしてくれる森林は、農地転換や違法伐採などにより6秒毎にサッカー場1面分が消失しています。また、すべての生命の源である海では、増え続けるプラスチックごみや資源の乱獲、酸性化などの問題が起こっており、このままでは生き物たちが住めなくなるだけでなく、食料安全保障の観点からもリスクが高まると懸念されています。こうした問題はすべて、人間の活動によって引き起こされていることを私たちは自覚しなくてはなりません。

気候変動の影響も深刻です。異常気象による大雨や土砂災害、熱波は、日本で暮らす私たちの身近ですでに起きていることであり、多くの人が変化を感じていることでしょう。現代を生きる私たちは、気候変動を食い止められる最後の世代ともいわれており、私たちは皆協力して、今すぐ行動に移す必要があります。

コンサベーション・インターナショナル(CI)の活動

私たちは今、世界的な環境課題に直面しており、それらを解決するには世界規模であらゆるセクターが連携した取り組みが必要です。

〈3つの重点分野〉

  • 自然の力を活用した気候危機への取り組み
    自然生態系は、気候危機を回避するために必要な世界的行動の少なくとも30%を占めるといわれています。同時に、すでに起きている気候変動の影響に地域社会が適応するのを助けます。CIは、炭素を大量に吸収・貯蔵する能力を持つ重要な自然生態系を守り、それらの再生および適切な管理への改善を、地域コミュニティとともに進めています。
     
  • 海洋保護の規模を2倍に
    世界の海洋保護区の拡大や管理体制の強化とともに、持続可能な漁業の新たな方法の開発や拡大に取り組んでいます。各国が自国の海の安全を確保し、適切な管理とモニタリングが実施できるよう支援しています。また、気候対策に沿岸域を組み込めるよう支援し、水産業における有害な慣行の撤廃を目指しています。
     
  • プラネット・ポジティブな経済の普及と拡大
    人と自然にとってもっとも重要な場所において、大規模な生態系に焦点を当てながら、国ごとに適応できる自立的で拡張可能な自然保護モデルを構築するため、「地球環境をより良くする」経済を促進します。大切な自然資源の保護と需要のバランスを保ちながら、自然保護のための新たな資金調達の手法を開発したり、持続可能な商品の生産モデルの構築、実証に取り組んでいます。

父から子へ受け継がれるインドネシアの宝もの

インドネシアの西パプアにあるバーズヘッドシースケープのキラキラと輝く海は、地球上でもっとも海洋生物多様性に優れている場所です。ジンベイザメ、マンタ、ウミガメなど、海の象徴的な生物をはじめ、ここでしか見ることのできない70種以上のサンゴ礁や熱帯魚などが生息しています。また、沿岸地域で暮らす76万人の人びとに食料や収入の機会をもたらしています。

しかし、10年ほど前まで、この豊かな海は荒廃の危機に瀕していました。規制のない商業漁業や密漁、ダイナマイト漁などの違法行為により、一部の漁業では最大90%も漁獲量が減少し、地元の人びとの生活は一変して、伝統も失われてしまいました。

コンサベーション・インターナショナルは2004年から、コミュニティや政府、地元グループと協力して、豊かな海を取り戻すために取り組んできました。現在、魚の個体数は回復し、サメやクジラ、エイたちが戻ってきました。密漁は90%減少してサンゴも回復し、地域住民の教育や食料へのアクセスも改善しました。

この地でサンゴ礁を見守り続ける、ロナルドとヴァレンという親子がいます。父ロナルドは地元の海を守りたいと、漁師からサンゴ礁の専門家へと転身し、現在はCIのスタッフとして活躍しています。ロナルドは息子のヴァレンに、遠くない昔に豊かな海がどのように破壊されてしまったのか、コミュニティとともにどのように回復することができたか、ヴァレンの世代のために「ホーム」を守ることの大切さと、コミュニティ主導の取り組みが、いかに保全活動を成功に導くかを伝え続けています。

あなたのご支援が、地球と人間の未来を支えます

コンサベーション・インターナショナルの活動は、皆さまのご寄付によって支えられています。

自然保護や生物多様性保全の活動は、自然災害などの緊急支援活動と比べると、実感が湧きにくいかもしれません。しかし、地球環境は人間の活動によって明らかに変化し続けており、今この問題に取り組むことは、現代の私たちが果たすべき責任であるとともに、未来の世代に対する責任でもあります。取り返しがつかなくなる前に環境に負荷をかけることを見直し、失われた自然を取り戻すために、皆さまのご理解とご協力が必要です。

あなたの寄付でできること

気候変動に取り組む
アマゾンやインドネシアでの森林減少を食い止め、カンボジアやコロンビアでの淡水生態系を回復させるなど、世界中の政府やコミュニティと協力して自然を守り、気候変動に立ち向かっています。

豊かな海を守る
世界の海は、地球上の生物にとって極めて重要な存在です。地球の温度を適切に調節し、何十億もの人びとに食料を提供し、様々な野生生物を支えています。私たちは、人と自然のために世界中の海を守っています。

たとえば、5,000円のご寄付で1平方キロメートルの海(東京ドーム約21個分に相当)を保護*することができ、重要な海洋生物や海洋資源に頼って暮らす人びとの生活を守ることにつながります。
*CIの試算に基づく。(平均コスト。地域や為替により変動します。)
※ご寄付の金額は任意です。

CIの活動にご理解とご協力をお願いいたします。

コンサベーション・インターナショナルとは

コンサベーション・インターナショナルは、すべての人のために、自然保護を通じて持続可能な社会の実現を目指す国際環境NGOです。科学的知見に基づく戦略と革新的な手法を組み合わせ、世界70以上の国と地域で実践活動を続けています。

CIジャパンは、コンサベーション・インターナショナルのグローバルネットワークの一員として、1990年より日本国内で活動を開始しました。国連の持続可能な開発目標(SDGs)に貢献する、自然の力を活用した気候変動対策や森林保全プロジェクト、海洋保護プロジェクトなどを推進するため、政策提言や企業連携などを通じて喫緊の課題へ向けた取り組みや支援の輪を広げるための活動を行っています。

団体情報
コンサベーション・インターナショナル・ジャパン
このページは寄付・ 会費決済サービス
コングラント」で作成されています。
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