認定NPO法人地域精神保健福祉機構

「精神疾患をもつ方が主体的に地域で生きていくことのできる社会」の実現をめざすコンボをご支援ください!

1月26日、地域精神保健福祉機構・コンボは法人化18年目を迎えました。この17年間、「リカバリー」を主軸として活動してきましたが、精神疾患に対する偏見や差別、情報不足による認識不足の中、多くの方のご協力とご尽力により、社会の空気や制度、当事者を取り巻く環境が変わってきました。これは、当会に関わるお一人お一人がより良い未来を作るための情熱とその仲間が全国にいることの力が生み出してきたものです。心より感謝申し上げます。 しかし、新型コロナ流行の影響や物価の高騰などにより、法人の運営は困難になりつつあります。それでも昨年は「こころの元気+」創刊200号を迎え、リカバリー全国フォーラムは15回目を終了し、〔日本で初めて体験者だけが作った精神疾患の教科書〕「生きづらさをひも解く私たちの精神疾患」を発刊するなど、活動を活発化させております。活動を継続するためにも、ぜひご支援をよろしくお願いいたします。

活動・団体の紹介

 特定非営利活動法人地域精神保健福祉機構・コンボ(Community Mental Health & Welfare Bonding Organization “COMHBO”)は2006年(平成18年9月)に活動を開始し、2007年1月26日に法人化した団体です。2015(平成27年9月)に、千葉県から「認定NPO法人」の認定を受けています。

コンボの使命

 精神障害をもつ人たちが主体的に生きて行くことができる社会のしくみをつくりたい。
そのために、私たちは、地域で活動するさまざまな人たちと連携し、科学的に根拠のあるサービスの普及に貢献します。

コンボは次のような団体であることを常にめざしています。

1. 精神障害をもつ人たちやその家族等、当事者の視点を活動の中心にすえる
    医療・福祉などさまざまな現場において、当事者は受け身の立場におかれがちです。私たちは、当事者が主体的に生きていくことができる環境づくりをめざすにあたって、当事者の視点を活動の中心にすえていきます。

2. 科学的な根拠に基づく精神保健医療福祉サービスの普及活動を進める
    精神障害者やその家族は、有効性について科学的な根拠があり、質の保証されているサービスを受ける権利を持っています。私たちは、そのようなサービスに関する情報提供と技術支援を積極的に行ない、サービスの普及と、社会の意識変革と実施システムの構築に貢献します。

3. 志を同じくする人や団体が有機的に連携し、地域精神保健福祉の向上をめざす
 さまざまな立場の人間が有機的に連携をすることが可能であれば、私たちはより物事を多面的・総合的・創造的に考えることが可能となるでしょう。地域の草の根的活動が大きなパワーとなり、望ましい社会の実現に多大な貢献をすることでしょう。私たちは立場・職種・領域にとらわれない自由闊達な組織をめざしています。

活動の背景、社会課題について

 こころの病は人が誰でもわずらう可能性のある病です。

 こころの病が長期化すると、人は生き方の変化を強いられ、生活を営むうえでのさまざまな障害を抱えてしまう場合があります。こころの病をもっ人たちやその家族は、しばしば将来への不安や絶望的な感情に悩まされながら生きてきました。ときには、自分の夢をあきらめ、挫折感を抱きながら生きてこざるを得ませんでした。

 私たちは、このような状況を変えたいと願っています。

 目標としたいのは、こころの病を持つ人たちやその家族が自信を回復し、自己実現を呆たすことが可能な社会の実現です。言い換えるならば、「こころの病や障害を持っていでもあたりまえに地域で暮らし、充実した生活をおくることができる社会」の実現です。

 このような社会の実現のためには、以下のような視点を基準として活動することが必要であると私たちは考えます。

1.こころの病をもっ人たちやその家族など、当事者の視点を活動の中心にすえる

 医療・福祉などさまざまな現場においては、従来、「このような症状を持った患者はどのように“扱う"のが良いのか」といった、当事者を客体化した視点でとらえて処遇することが考え方の主流でありました。しかし、このような視点だけに固まれたなかでは、当事者が自分の希望や意思を中心にすえて生きていくことは困難です。必要なのは、「私はこのように暮らしていきたい」という当事者の主体的な発言や視点を基軸にして、支援や援助が組み立てられることでしょう。当事者自身をふくむ多くの人たちの意識変革とともに、このような視点を中心にすえた活動を発展させる必要があるのです。

2.科学的根拠に基づく精神保健医療福祉サービスの普及活動を進める

 こころの病を持つ人たちやその家族などの当事者は、有効性について科学的な根拠があり、質の保証されている精神保健医療福祉のサーピスを受ける権利を持っています。もし当事者が科学的な根拠のないサーピスを不当に強いられているとすれば、それはサーピス提供側の意識の低きや努力の欠如のあらわれであり、そうした状況はきびしく批判されるべきでしょう。

 私たちは、どのようなサーピスが地域で暮らす当事者の役に立つのかを科学的に研究活動を通じて明らかにしていくことが重要であると考えます。そして、そのようなサーピスについての情報提供をさまざまな手段を用いて積極的に行ない、人々の意識の変革と行動の変化に貢献することが必要であると考えます。

3.特定の領域にとらわれず、自由闊達な精神をもって活動を行う組織をめざす

 わが国には、地域を活動の拠点とする家族会や患者会、各種施設、また、全国的な活動を行う職能団体や当事者団体など、精神保健医療福祉の向上をめざしている団体が数多く存在しています。

 もし、これらの活動が有機的に連携をすることが可能であるならば、私たちはより物事を多面的・総合的・創造的に考えることが可能となるでしょう。そして、その全体的な活動は大きなパワーとなり、望ましい社会の実現に多大な貢献をすることでしょう。

 あらたな社会を築きあげていくために、志を同じくする人たちが有機的な連携を創りあげ、自由閥達なる精神を保ちながら積極的に活動をしていくことが必要であると私たちは考えます。

 「こころの病や障害を持っていでもあたりまえに地域で暮らし、充実した生活をおくることができる社会」。私たちは、その目標を達成するために、具体的な方針を提示し活動できる人たちの集まりが必要であると考えました。そして、そのような人たちのひとつの拠点として「NPO法人地域精神保健福祉機構を設立し、これまで活動してきました。

活動内容の詳細、実績について

 当団体は下記のような活動を行っています。

1.月刊メンタルヘルスマガジン「こころの元気+」の発行
 表紙モデルは当事者。当事者によるQ&A、漫画、エッセイ、病気とのつきあい方等について、コンボライターが多数執筆。独自の視点による特集企画を毎号掲載。
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2.出版
 家族心理教育テキスト標準版として定評のある「じょうずな対処・今日から明日へ」(家族版)や「あせらず・のんびり・ゆっくりと」(当事者版)をはじめとした独自出版のほか、講談社やNHK厚生文化事業団とタイアップした書籍・DVDなども販売しています。
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3.リカバリー全国フォーラムの開催
 「リカバリー」という考え方をテーマに10を超す分科会と1000人以上の参加者で毎年開催しています。プログラムの一部を動画で公開しています。
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4.リカバリーストーリー動画配信
 「リカバリーTube(チューブ)」では、リカバリーストーリーの投稿動画を公開しています。
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5.精神科医療機関の「見える化」システム
 自分に合った医療機関を探すことはなかなか困難です。コンボの調査では、信頼できる担当医に出会うまでに、5~10年かかった人が20%、10年以上の人は23%という結果が出ています。このような状況を少しでも改善するために、医療機関を利用している当事者による評価システムを提供しています。
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6.こんぼ亭月例会の開催
 メンタルヘルスに関して毎回多彩なゲストを招いて、気軽に楽しくためになるトークライブを開催しています。年に7~8回の開催です。
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7.ACT-IPSセンター
 ACT(包括的地域生活支援ブログラム)の普及のため、研修会や立ち上げ支援活動を行っています。
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8.ピアサポートグループ支援
 ピアサポートグループを全国に普及するための活動を行っています。ホームページでは、全国のピアサポートグループの情報を掲載しています。
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9.ホームページによる情報提供
 医療機関選びに役立つ精神科医療機関の見える化システムや、統合失調症再発予防セミナー、家族支援、ピアサポートグループ支援など、ホームページで様々な情報を行っています。
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10.メールマガジン、SNSによる情報提供
 「コンボお知らせメール便」を月に4~5回配信しています。ご希望の方は、ホームページからご登録ください。(登録無料)。その他、Twitter、Facebook、Instagram、Blog等でも情報提供を行っています。
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ご寄付のお願いおよび、使い道について

 2024年1月26日、地域精神保健福祉機構・コンボは法人化18年目を迎え、新たなスタートを切りました。これまでの17年間、「リカバリー」を主軸として活動してまいりましたが、精神疾患に対する偏見や差別、情報不足による認識不足の中、多くの方のご協力とご尽力のおかげで、社会の空気や制度、当事者を取り巻く環境が少しずつ変わってきました。これは、当会に関わってくださったお一人お一人のより良い未来を作るための情熱、そして、その仲間が全国にいることの力が生み出してきたものです。心より感謝申し上げます。

 コンボは、設立趣意書の中で、コンボとは「精神障害をもつ人たちが主体的に生きていくことができる社会のしくみをつくる」団体であること、その「社会のしくみ」実現のために、コンボは「地域で活動するさまざまな人たちと連携し、科学的根拠のあるサービス普及に貢献する」ことを表明しました。誰も取り残されない社会を作るために、私たちは社会を変革し、これからもこの活動を継続していきたいと考えております。

 しかし、この数年、新型コロナウイルス感染症流行の影響や物価の高騰などにより経費が上昇し、法人の運営は困難になりつつあります。それでも昨年は啓発誌「こころの元気+」創刊200号を迎え、リカバリー全国フォーラムは15回目を終了し、コンボならではの〔日本で初めて体験者だけが作った精神疾患の教科書〕書籍「生きづらさをひも解く私たちの精神疾患」を発刊するなど、ますます活動を活発化させております。

 これからも活動を継続していくために、みなさまのご支援を賜りますよう、引き続き、ご理解、ご協力をお願い申し上げます。

なお、当会宛の寄付金は、当会の使命の達成に向けて行う活動に対して、有効に活用させていただきます。(主に情報提供活動に伴うホームページ整備費用、印刷物の編集費・印刷費およびイベント開催経費等に利用させていただきます。)

 なお、当会は2015年9月25日に認定NPO法人となりました。当会にご寄付をされた方は、確定申告をすることにより寄付金控除(税額控除)を受けることができます。

団体情報
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このページは寄付・ 会費決済サービス
コングラント」で作成されています。
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