労働者協働組合コモンウェーブ

ひとり親、不登校、発達障害、外国籍、貧困…どの子も安心して暮らせる地域をつくりたい!

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誰かの「困った」をみんなで支えるーー 私たち非営利法人「労働者協同組合コモンウェーブ」は、 “おたがいさま”で支え合える地域づくりをめざして、活動しています! 不登校、発達障害、外国籍、貧困……様々な生きづらさを抱え、孤立し、ひきこもる子どもたちがいます。そんな子どもたちをボランティアで支えることに限界を感じ、地域で継続的に支え合える仕組みを模索していた私たちは2022年10月、働く人たちが出資をし、話し合いにより運営する労働者協同組合を設立。 困難な状況にある子どもたちのことを自分事として考えてくれる仲間と共に、子どもや若者たちの社会的自立を支援する取り組みを始めました。 いただいたご寄付はフリースクール、無料学習塾、ひとり親家庭向けのフードパントリー、子ども地域食堂など、子どもたちを支えるための多様な地域活動の運営費に充てさせていただきます。 ぜひ応援をよろしくお願いします!

活動背景

子どもの7人に1人が貧困、ひとり親家庭では2人に1人が貧困状態にあるといわれている日本。
様々な生きづらさや困難を抱えながらも、周りに頼れる人がおらず、相談先もわからず、心が折れる寸前まで追い詰められている子どもや若者たちがいることをご存知ですか?

・ひとり親家庭で外国籍の中学2年生のAさん。他県から引っ越してきて、学校には1カ月だけ行ったものの馴染めず不登校に。家にいたら母親に「学校に行きなさい」と言われるからと、マンションの駐輪場で毎日タブレットを見ながら朝から昼過ぎまで、昼食も摂らずに時間を潰していました。家にも学校にも居場所がなく、街をさまよう子どもたちがいます。

・いじめを受け、小4から不登校になり、中学の3年間ひきこもり状態にあったBさんは、色白で手足は棒のようにやせ細っていました。ひとり親で母親には障害があり、食料配布をしたり、通信制高校に繋げる等して支援してきました。自分が死んだらこの子はどうなるのかーー。お母さんの呟きがつらく響きます。

・リストカットの傷跡が手首に残る元不登校の女子高生のCさん。弟のD君も不登校。その下の弟E君は発達障害……。ひとり親で3人の子どもを抱えて仕事に育児に休む暇もないお母さんに、腫瘍が見つかり手術することになりました。お母さんの心中を察すると、胸が痛みます。

活動内容

私たち「労働者協同組合コモンウェーブ」は、1人でも多くの未来ある子ども・若者たちが自分らしく生きていくことができるようにと願って、様々な事業を展開しています。

活動1)不登校生の居場所「子どもの学び舎ワンダーYOU」

学校に行きづらい子・多様な経験や学びをしたいと考える子どもたちのためのフリースクールです。
 ・火曜日から金曜日の10:00~15:00に開設
 ・活動内容:外遊び、ボードゲーム、共同作業(掃除・料理・畑仕事)、話し合い、eスポーツ
 ・支援シートを提出することで小中学校からは出席として認定。

三重県ではひきこもりの25%は不登校由来となっています。何年もひきこもってしまった若者を外の世界に繋げるのは至難の業であり、小中学生のうちにフリースクールなどの居場所に繋げる必要性を痛感しています。居場所に繋がることで、子どもたちの孤立感、自己否定感が強まるのを防ぎ、将来への選択肢が広がります。

当フリースクール事業は利用者負担では運営費がまかなえず、赤字事業となっています。しかし義務教育期間の子どもたちが地域から孤立し、ひきこもるような状況を防ぎ、むしろその子たちが自分の“強み”を活かして、社会に貢献できるような大人になってほしいとの想いから活動しています。

活動2)子どもたちに放課後の居場所を提供!
「みんなの児童館 ぽかぽか広場」

当組合が拠点とする三重県鈴鹿市には児童センターが2か所あるだけで、それも偏って設立されているため、市内の9割近くは児童館空白地域となっています。当組合の代表が主導し、児童館設立を求める署名(市内11,679筆、市外2,955筆)を集めて2021年3月16日に鈴鹿市長に直接手渡しましたが、子どもたちが一人でもいつでも行くことができる児童館のような施設は増えていないのが現状です。

児童館設立を求める署名活動の際に実施したアンケートでは、半数の人が「児童館というものの存在を知らない」と答えていたことから、まずは地元の方々に児童館の良さを知ってもらおうと児童館のような居場所として「ぽかぽか広場」を週に1度、開設することにしました。

学校のある時は毎週水曜日14:30~17:00(休校時は10:00~16:00)に開設。場所はフリースクールの施設を開放。子どもたちは無料で利用できます。

20代30代のボランティアスタッフが入ってくれており、ボール遊びやトランポリン、鬼ごっこをしたりして思いっきり遊んでいます。「水曜日が楽しみ」と言ってくれる子どもたちも。子どもたちにとって、異年齢で遊ぶことができる、かけがえのない居場所になっています。

2023年10月には「児童館祭り」を開催。小学生から高校生までの子どもたちに店長体験やイベント運営の機会を提供しました。また、遊ばなくなったおもちゃを子供同士で交換するシェアエコイベント「かえっこバザール」を同時開催し、おもちゃのリユースも促進。

地元のたくさんの団体が協力してくださり、自然環境や共生社会への意識を高めるイベントとなり、最後はかえっこバザール恒例のオークションで盛り上がりました(参加者総勢121名)。

活動3)中高生の"やりたい"を実現!
「わくわく音楽塾・eスポーツ俱楽部」

わくわく音楽塾は、「中高生たちに音楽に親しむ機会を提供したい」との大学生の一言からは始まりました。
バンド経験者の2人の若者がサポートに入り、第1・第3水曜日の18:00~19:30に開設。参加費は1回1000円ですが、シングル家庭は無料で受講できます。

eスポーツ倶楽部では、チームで戦略を立てながら協力して対戦するヴァロラントというゲームを取り入れています。不登校の中学生たちが参加しており、ひきこもっていた子どもたちが外に出るきっかけとなっており、2023年は2人の中学生をひきこもり状態からeスポーツ→フリースクールへと繋げました。
第2・第4水曜日の18:00~19:30に開設。参加費は1回1000円ですが、シングル家庭は無料で受講できます。

活動4)小中学生対象の「無料学習塾」

経済格差が教育格差に繋がらないよう、大学生が中心となり、小中学生のための学習支援活動として無料学習塾を毎週開催しています。
毎週水曜日の18:00~19:30に開設。学習塾の前には無料で軽食も提供しています。

活動5)貧困、養育放棄、10代の出産…様々な課題を抱える子ども若者の伴走支援

◆Aさん(30代・外国籍):第2児の出産支援および産後のケアを実施。行政は計画出産の段取りをしていたが、本人が普通分娩を希望したため、Aさんから陣痛が来たという連絡を受けた朝、当組合のスタッフ一人がAさんを病院へ搬送し、もう一人が長男をショートステイに送りました。2か月間にわたり、退院時の送迎や検診時の通訳及び付添い、出産届等の手配、産後はほぼ毎日長男の保育園への送迎や食事作りを無料で担ってきました。Aさんの収入は児童手当のみだったため、退院時の自己負担分も立て替えました。

鈴鹿市では「ひとり親家庭日常生活支援事業」を実施しておらず、有料のファミリーサポート制度(1時間当たりの利用料490円)は経済的余裕がないために使用することができませんでした。Aさんからは「たくさんヘルプしてもらえたので、ゆっくり休めたし、一人で産み育てた長男の時に比べ、母乳もよく出て発育が良いように感じる」と感謝されています。

◆Bさん(10代・未婚の母):結婚を予定していた相手が逃げたため未婚の母になった10代女子を支援。産後ケアで週に1度、話し相手や食事作りをしに訪問しました。赤ちゃんの症状について質問があった時には社協に専門家の派遣を依頼。伴走支援には、同じく一人で子どもを産み育ててきたスタッフが入り、養育費の請求や今後の生活についても相談にのりました。

◆Cさん(高校生):祖父と兄と祖父の年金で暮らしていたが、昨年祖父が他界。4月から兄も進学のため他県へ引っ越したため、一人暮らしに。隔週で食料や日用品を持って訪問しています。

活動6)多世代交流の場に!みんなの食堂「ぽかぽかキッチン」

第2&第4土曜日の16:00~19:00に開催。地元の農家から頂いた破棄処分になるお野菜で献立を考え、みんなで調理しています。20代30代の若者たちが調理や託児のボランティアに入ってくれており、ボランティアさんに子どもたちをみてもらえることで、お母さん方はスタッフや他のお母さんとおしゃべりしながら、ゆったりと食事を楽しむことができており、帰り際に「久しぶりにゆっくり過ごすことができた」などと嬉しい言葉を頂いています。

乳幼児から若者、高齢者まで、大家族のような居場所をめざしています。

活動7)ひとり親家庭へのフードパントリー&どうぞの棚

むすびえ・子ども食堂基金やフードパントリー愛知からの食料配布を受け、ひとり親家庭を主な対象とするフードパントリーを2023年9月から月1回開催。2024年3月まで毎月15~16世帯に配布しました。

5月からはWAM助成事業により、ひとり親家庭44世帯に月1回配布しています。

休職中であったり、離婚したばかりであったり、子育ての他に介護も担っていたりと、それぞれに大変な状況にある上に、昨今の物価高が追い打ちをかけていると感じます。

ぽかぽか広場には子ども服のリユース「どうぞの棚」を設置。80㎝~160㎝までの子ども服を自由に持って行くことができるようにしています。

活動の様子

SNSにて日々の活動を紹介しています。ぜひご高覧ください!

私たちの活動には皆様のご支援が必要です

1人でも多くの子ども・若者たちが私たちの活動を知り、困難な状況にある子どもや若者たちがいつでも遊びに来られる場所、そして困った時に頼れる人として存在するために、そして来年もこれらの事業を継続していくために、多くの方々のご支援が必要です。

いただいたご寄付は、フリースクール、児童館事業、ぽかぽかキッチンといった子ども・若者の居場所として活用している施設「ぽかぽか広場」の維持費(賃貸料・光熱費あわせて約15万円/月)に充てさせていただくほか、すべて子ども・若者たちの支援事業継続のために活用させていただきます。
皆様からのあたたかなご支援、ご協力を心よりお待ちしております。

代表者メッセージ

つらくても、大変な状況にあっても、「助けて」と言えない若者がいます。頑張っても頑張っても、苦しい境遇から抜け出せない母親がいます。不登校ひきこもりになり、社会から孤立している親子がいます。

それを親や家庭の問題にしてしまっていいのでしょうか?

地域のみんなで子どもたちを見守り、地域のみんなで支え合うことで、どんな境遇にある子どもも若者も、未来に希望をもって生きていってほしい――。そして地域に必要とされる限り、事業を継続していくために、私たちは「労働者協同組合」という組織を選択しました。

自分たちで出資をして仕事をつくり、経営について話し合い、組合員それぞれの得意・特技を活かすことで地域の困り事を解決し、誰もが安心して暮らせる町づくりに持続的に取り組んでいきたいと考えています。

私たちの活動を通して、一人でも多くの子どもたち、若者たち、そして一人で頑張っているお母さんたちが、元気になってくれたら幸いです。

皆様からのご支援ご協力に心より感謝いたします。

よくある質問

Q. 領収書はもらえますか?
A. はい、希望された方に領収書を発行しております。
領収書をご希望の方は下記連絡先までご連絡ください。

Q. 税制優遇は受けられますか?
A. 受けられません。

Q. 銀行振り込みは可能ですか?
A.はい、可能です。

Q. 寄付金の返金はできますか?
A. 申し訳ありませんが、ご寄付していただいたお金の返金はいたしかねます。

Q. 労働者協同組合とはどのような法人ですか?
A. 労働者協同組合法(令和2年法律第78号)に基づいて設立された法人で、組合員が出資し、それぞれの意見を反映して組合の事業が行われ、組合員自らが事業に従事することを基本原理とする組織です。(厚生労働省ホームページより抜粋)

団体情報
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