大船渡林野火災について



2025年2月26日に発生した、大船渡市の林野火災は、消防・自衛隊の皆様の尽力と、恵みの雨により、発生より11日となった、3月9日に鎮圧宣言が出されました。
この間、避難を余儀なくされた方は、最大で4,000名以上おられ、市役所が運営する避難所や、
親戚・友人宅、車中泊などで過ごしましたが、3月10日には全地区で避難指示解除が
なされました。
しかしながらまだ鎮火には至っておらず、住宅被害は(空き家も含む)102棟(3月10日時点)と発表されています。ご自宅を失った方や職場での被害があった方は、これから何らかの応援が
必要です。
また、市民の皆様は延焼の不安もありながら、日常の生活を送る事になります。住居に被害があった皆様はこれから避難所、仮設住宅、自宅再建等の生活再建のプロセスを歩まれます。
認定NPO法人おはなしころりんの想い


<認定NPO法人おはなしころりん 理事長 江刺 由紀子>
突然襲った林野火災、今こそ地域に花を咲かせたい
地震と津波の悲しい記憶が鮮明に残る14年間ののち、大船渡を襲った大規模林野火災。
目の前の山が燃え、家が焼ける恐怖。震災の記憶も重なり、言葉を失いました。
昨年の入学式、市民ボランティアが子ども達の笑顔を思い浮かべ会話を弾ませながら
贈呈する花束を製作しました。保護者から届く感謝の声。お互いの距離が近いこの地域には、
人と人との強い繋がりがあります。
認定NPO法人おはなしころりんは、より良い地域作りに繋がる活動を続けています。
笑顔は希望を生み、地域を強くすると信じているからです。だから、私達は読書や交流などで、心が豊かに満たされて笑顔が芽吹く活動を続けています。
震災後、復興の中で私達は学びました。支援とは、機会を創り、想いを繋ぐことだと。火災時、率先して行動した子ども達は、私達が読み聞かせをした子たちでした。彼らは、東日本大震災をきっかけに活動を続けるYouth for Ofunatoという団体に参加し、「地域のために」という想いを胸に、避難所で運動不足解消を目的としたラジオ体操を先導するなどの活動をしました。皆さんの支援が地域に循環している証です。



この想いの循環に、全国の皆様にも関わって頂きたい。あなたの寄付は、花束となり、義援金となり、笑顔を咲かせる力となります。共に、より良い社会を創りましょう。
小学新1年生の入学式に花束を送ろう!



おはなしころりんでは、毎年大船渡市全部(11校)の小学校入学生に、大船渡市民から寄付を
募り、市民がつくった花束を届けて参りました。
特にも今回、被害の大きかった綾里小学校は「日本一入学式が早い小学校」として
4月1日に入学式が開催されます。今回、林野火災もあり、その支援の輪を広げ将来の希望である子供たちの笑顔・幸せづくりに大船渡市民だけでなく、全国の皆様から応援頂きたいです。
頂いた寄付で、花を仕入れ、大船渡市民で花束を作成し、各小学校に届けます。
林野火災からの復興に向けての活動



認定NPO法人おはなしころりんでは、被災した方に直接手渡しする義援金募集や、
子ども・子育て世代への支援、東日本大震災後から続けている、お楽しみ交流会などの
コミュニティ支援のような、その時のニーズにあった支援活動を予定しています。
住宅の再建とともに、東日本大震災から2重の被災をされた方、大事なご自宅を失った喪失感を
お持ちの方、火事に起因する事情により、生活が変わってしまった方、そうした方々に
これまでの活動の中でおはなしころりんが培った、ノウハウ、ネットワークで活動をしていきます。
これまでのおはなしころりんの活動



私たちは、本の読み聞かせグループとして2003年に活動をスタートさせました。本は人と人をつなぐ重要なツールです。移動図書館カーも活用し、住民の皆さんの居場所づくりも行なっています。様々な教室も開催し、住民の皆様の交流機会もつくって参りました。
2016年4月からNPO法人格を取得し、2023年9月には認定NPO法人に認定されました。
現在は大船渡市からおおふなぽーと(大船渡市防災観光交流センター)の2階部分の運営を
受託し、自治体との連携も進んでいます。
おはなしころりんの林野火災の支援活動へ応援お願いします

2011年の東日本大震災で私たちは多くのものを失いました。しかし、全国の皆様の応援の元、
地元住民主体で立ち上がり、様々な活動を行ってきました。私たちもこれまで、他の地域の災害対応もさせて頂きました。災害が頻発化、広域化している中、地域をこえた支え合いが必要です。まさにお互い様なのです。今回もまた、皆様の貴重なご協力を地域住民の手で形にしていきたいと考えておりますで、ご協力お願い致します。