NPO法人DAREDEMO HERO
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セブ島を襲った地震と台風25号被災地への緊急支援 ― 命と未来をつなぐために―

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2025年9月末に発生したマグニチュード6.9の地震に続き、11月には台風25号がフィリピン・セブ島を直撃し、記録的な豪雨と洪水によって甚大な被害をもたらしました。 家屋が流され、奨学生の中にも自宅を失った子どもたちがいます。事務所周辺でも行方不明者の捜索が続き、島全体が深刻な危機に直面しています。 DAREDEMO HEROでは、これまで進めてきた「地震被災地支援」を基盤に、今回の台風被災者支援へと活動の範囲を拡大します。 食料・水・医療品などの緊急支援に加え、被災した学校や地域への教育・生活支援を通じて、人々が再び安心して暮らせる環境を整えていきます。 皆さまからお預かりするご寄付は、セブ島全域で被災した人々の命と生活を支えるために大切に活用させていただきます。どうか、立て続けに災害に見舞われたセブ島の人々に、希望と再生の力を届けるために、ご支援をお願いいたします。

活動・団体の紹介

NPO法人DAREDEMO HERO(本部:日本、現地法人:フィリピン・セブ市)は、「すべての子どもたちが夢をあきらめない社会」を目指し、教育支援・地域支援・国際交流を展開している団体です。2013年の設立以来、奨学生への継続的な教育支援に加え、災害時には地域に密着した緊急支援活動を実施してきました。セブ島台風ヨランダの際には2,000人規模、2021年台風ライ(オデット)では山間部や沿岸部を含む多くの被災者への

物資支援・再建支援を行いました。

活動の背景、社会課題について

2025年9月30日午後9時59分、セブ州北部沖を震源とするマグニチュード6.9の地震が発生しました。震源の深さは5kmと浅く、ボゴ市やメデリン町などでは震度7(日本の震度5程度)を観測。教会や住宅の倒壊、道路の損壊、貯水池の崩壊による断水が広がり、死者69名、負傷者186名が報告されました。セブ州および複数自治体が災害非常事態を宣言し、特に山間部や幹線道路から離れた地域では支援が届かず、飲料水や食料不足が深刻化しました。

さらに、11月上旬には台風25号(カルマエギ)がセブ島を直撃し、記録的な豪雨と洪水により甚大な被害をもたらしました。セブ州だけで100人以上が命を落とし、数千世帯が浸水・家屋倒壊の被害を受けました。奨学生の中にも自宅を失った子どもたちがいます。地震の爪痕が残る中で、再び台風による災害が重なり、生活基盤を完全に失った世帯も少なくありません。DAREDEMO HEROは、こうした連続災害に直面する人々の命と生活を守るため、緊急支援を拡大して活動しています。

活動内容の詳細、実績について

DAREDEMO HEROは、セブ市に拠点を持ち、現地スタッフと行政、他団体とのネットワークを通じて迅速に情報収集と支援活動を行っています。地震発生直後から、震源地に近いTabogon地区周辺や、支援が届きにくい地域の被害状況を調査し、最もニーズの高い地域に対して、水・食料・毛布・ソーラーライト・衛生用品などの緊急物資を直接届ける体制を整えました。これまでの災害支援では、浄水システムや発電機の提供、充電基地の設置、農業再建支援など、現地の状況に応じた柔軟かつ持続的な支援を実施してきました。

さらに、11月上旬に発生した台風25号による洪水被害を受け、翌日から被災地域の状況を把握したうえで、奨学生および受益者の安否確認を行い、事務所近くで大きな被害を受けた地域での緊急支援を開始しました。50世帯以上が避難している避難所に対し、生活必需品や日用品の配布を実施し、避難生活を支える活動を続けています。

今後は、地震被災地の現状確認を進めながら、緊急性の高い地域への支援を優先的に行い、被災者の生活再建と地域の復興に向けた取り組みを継続していきます。

代表者メッセージ

私たちはこれまで、セブで日常的に子どもたちや地域住民と向き合い、教育や生活支援を通じて共に歩んできました。だからこそ、いまこの瞬間に最も助けを必要としている人々のもとへ、確実に支援を届ける使命を感じています。
主要道路沿いには政府や大規模団体の支援が入りますが、依然として支援が届かない地域が多くあります。DAREDEMO HEROは、これまでの災害支援で培った現地ネットワークと信頼関係を生かし、支援が届きにくい場所にこそ力を注いでいます。

地震と台風という二重の災害で、セブの人々は今も非常に厳しい状況にあります。しかし、彼らは決して希望を失っていません。笑顔を絶やさず、前を向いて復興に立ち向かう姿に、私自身も深く励まされています。
私たちはその思いに寄り添いながら、1日も早く元の生活を取り戻せるよう、現場に根ざした支援を一つずつ確実に進めていきます。

寄付金の使い道について

  • 飲料水・食料・毛布・医薬品などの緊急物資の購入
  • 台風被災者への衣類・日用品など生活必需品の配布
  • 子どもたちの「学びの機会」を守るための教育支援
  • 被災した子どもや家族への心のケア、および今後の減災活動の実施
  • 遠隔地・孤立地域への支援物資輸送費(ガソリン・車両費用など)
  • 支援活動に従事する現地スタッフの必要経費

皆さまからの温かいご支援が、地震と台風で被災した人々の命を守り、地域の復興と再出発を支える大きな力となります。

団体情報
このページは寄付・会費決済サービス
コングラント」で作成されています。
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