2025年4月、おかげさまでエンドオブライフ・ケア協会は設立10周年を迎えます。
私たちは、ホスピスや緩和医療の現場で培われてきた、たとえ死や病気という解決が難しい苦しみを抱えていても、穏やかになることができる心のありようや苦しむ方とのかかわり方を、一部の専門家による特別なケアとしてではなく、誰もが誰にでも実践できるように「ユニバーサル・ホスピスマインド」と名づけ、子どもから大人まで対象にあわせた教育研修を行っています。
この10年、「誰かのために何かしたい」「苦しむ人の力になりたい」という想いをもった多くの方々にユニバーサル・ホスピスマインドは届き、その人のものとなり、予定調和ではない自然な広がりを見せています。縦割りの組織や専門職だけにとどまらない、想いを持った多様なつながりが特長です。
一方、2024年子どもの自殺者数は最多となり、子どもたちがありのままの自分や他者を肯定し、いのちを育んでいけるような学びはもちろん、誰かの苦しみに気づき、お互いを支え合う力は一層、必要不可欠であり、活動をより加速させる必要性を感じています。
半径5mの誰かの苦しみに気づき、お互いを思いやり行動する有機的なコミュニティの広がり。そして誰もが「生きてきてよかった」と人生の最期までウェルビーイングを実感できる社会の実現に向けて、あなたのやさしさを寄付というカタチでお力添えいただけませんか?
2025-03-29 10:10
令和6年度実施:大阪市立小中学校への「折れない心を育てる いのちの授業」出前授業

【実施報告】
令和6年度も大阪市立小中学校各校へ「折れない心を育てる いのちの授業」出前授業をお届けいたしました。今年度は16校57クラス2,430名がご参加くださいました。これまでの累計は、96校255クラス9,486名です。
2024年の小中高生の自殺が過去最多の529人となり、2023年度の不登校の状態にある小中学生は過去最多34万人との報告があるなか、人知れず悩み苦しみ、自分や他者を傷つける子どもの存在や、真摯に対応する先生方のご尽力についても、限られた時間のなかで伺う機会となりました。また、「折れない心を育てる いのちの授業」を通して子どもたち自身が、「生きているのがつらい」「生まれてこなければよかった」など、それまで誰にも言えなかったかもしれない気持ちを、言葉にして打ち明けてくれることがあります。
子どもの苦しみに最初に気づくのは、近くにいる子どもである可能性に鑑み、苦しみが大きくなり、問題が顕在化する前に、初期対応できる子どもがそれぞれのクラスにいることを願い、子どもたち自身が自分や身近な人の苦しみに気づき、支え合える力を育む授業を、令和7年度もよろしければ応援いただければ幸いです。
詳細はこちらからお読みください。
