はじめに
愛媛県西条市の山あいにある田滝集落。約100世帯の過疎・高齢化率40%超の“限界集落”ですが、ここには 400 年受け継がれてきた田滝のお簾踊りという誇りがあります。
「踊りの太鼓が止んだら、田滝の灯も消えてしまう」――そんな危機感を抱く住民と私たちえひめ西条つながり基金は、空き家を拠点に“人が行き交う仕組み”をつくることで、踊りと集落の未来を守るプロジェクトを立ち上げます!
私たちについて

はじめまして、公益財団法人えひめ西条つながり基金です。
えひめ西条つながり基金は、2022年4月に401人からの寄付を原資に誕生した四国初のコミュニティ財団です。同年12月に公益法人認定を取得し、「西条市を持続可能なまちに」を合言葉に、市民・企業・行政と協働しながら地域課題の解決と次世代を担う人材育成に取り組んでいます。
私たちは、①市民や企業からの寄付を集めて地元NPO・自治会・ソーシャルビジネスへ助成する〈助成事業〉、②伴走支援やマッチングを通じて実行力のあるプロジェクトを育てる〈中間支援事業〉を軸に活動しています。最近では「OMATSU-Reboot CAMP」を展開し、お祭りの持続可能性を通じた地域コミュニティ強化の事業を行っています。
OMATSU-Reboot CAMPでは田滝地区のお簾踊りの伝承についてプロジェクト化しており、そのご縁をいただいて今回のプロジェクトが生まれています。
田滝ってどんなところ?
- 柿の里:田滝を含む丹原地区は全国有数の愛宕柿の産地。さらに太天柿や太秋柿など、糖度が高く“高級柿”として評価の高い品種も栽培されています。近年は需要低迷と高齢化で出荷量が減少しており、新たな販路や関係人口づくりが急務です。
- 田滝のお簾踊り:黒滝神社へ400年以上奉納されてきた雨乞いの舞で、県指定無形民俗文化財。太鼓の響きに合わせ、扇子を持った踊り手が優雅に舞うのが特徴です。戦後は毎年8〜10月の盆踊りとして田滝小学校で継承され、4月の入学式では新1年生に扇子が授与されるなど、全校児童と保存会が一体で次世代へバトンを渡しています。

- 田滝小学校:市内唯一の "校区外から通える小学校" で、全校児童は10名ほど(2025年5月時点)。小学校と自治会が非常に密に連携し、地域行事へ子どもたちも自然参加できるのが特色です。
- 地域の温かさ:10月の収穫祭では、炊き立ての新米や具だくさん豚汁が振る舞われ、子ども連れには芋ほり体験のおすそわけも。温かいもてなしと里山の恵みが田滝の代名詞です。
古民家寄贈までの経緯
お簾踊り保存プロジェクトの打合せ中、「解体予定の家の処分に困っている」という相談が持ち上がり、話を聞いていくと状態もよく壊すにはもったいない。それならば当財団に寄付をして、まちづくりの拠点にしてはどうかと提案したところ、地域の方の後押しもあり2025年3月に正式寄贈。場所は田滝小学校から徒歩1分、駐車スペース付きという好立地です。
完成後の活用イメージ ~踊りと子どもを真ん中に~
2025年4月29日にアイデアソンというイベントを主催し、地元の方や高校生、近隣の事業者の方たちと一緒にこの古民家の活用方法を考えました。

実際に現場を見ながらそれぞれがどんな使い方をしたら面白いのかというのを発表しました。
高校生たちはジブリに出てくる家みたいで田舎暮らし体験に使えるのでは?というアイデアを出してくれてたり、地域の事業者からはインターンなどで受け入れる拠点やDVシェルターにしてみては?という意見も出ました。
そこから私たちはこの古民家を宿泊施設にしていきながら、地域と連携してコンテンツを作る事業者にできるだけ安く貸し出していこうということを考えました。具体的には以下のような活動を作っていこうと思っています。
- ゲストハウス×農業体験:地域のNPOや農家さんたちと連携し、柿収穫・干し柿づくり・稲作体験を商品化し、年間 300 人来訪を初年度目標。
- 教育連携拠点:都市部小学生の里山留学を受け入れ、お簾踊り体験・太鼓練習で“踊りの弟子づくり”。
- 地域イベントの場:収穫祭・お簾踊り公演・若手起業家の合宿など、集落に灯りと経済を呼び込むハブに。
目標と改修メニュー(目標250万円)
内容 | 目的・中身 | 金額 |
---|---|---|
耐震補強工事 | 地震が起きた際に利用者の方の命を守るため | 150万円 |
水回り工事 | トイレ改修など | 70万円 |
その他修繕費用 | 鍵、フローリングなど | 30万円 |
合計 | 250万円 |
パートナー
- 明日の田滝を考える会(佐伯会長)
- 田滝お簾踊り保存会(中平会長)
- 地元NPO・若手起業家
このプロジェクトは地域自治組織「明日の田滝を考える会」と協働で行っています。ご支援いただいた場合、当財団と地域自治組織で情報を共有させていただきますことをご理解ください。
スケジュール
11月より工事に入り、来春から稼働するように準備をしていけたらと思っています。
ご支援の形
物品リターンはありませんが、
- 内覧会へご招待や、収穫祭のお知らせ、田滝の地域ならではのイベント、活動のおしらせをします。
- その他、進捗レポートをメールで共有させていただき、感謝をお伝えします。
さいごに
踊りの鼓動が止まれば、集落は静かに消えてしまう。
あなたのご寄付が古民家を再生し、踊りと子どもたちが未来へ跳ねるステージをつくります。田滝地区の挑戦に、どうか力を貸してください。
このプロジェクトは「GIVING100 by Yogibo」の応援プロジェクトです

金額3,000円 |

金額5,000円 |

金額10,000円 | 在庫10 |

金額15,000円 | 在庫5 |

金額3,000円 |

金額5,000円 |

金額10,000円 | 在庫10 |

金額15,000円 | 在庫5 |