こんにちは、風テラス副理事長の中島です。風テラスでは行政連携を担当しています。
『福祉が風俗に負けた』という言葉を耳にしたことはないでしょうか。
本来であれば福祉制度の対象になってしかるべき方が、様々な理由で福祉制度を利用しない/できない結果、仕事として風俗を選択し、さらに困難を抱えてしまっている状況を揶揄して使われる言葉です。
風テラスに訪れる相談者は、それぞれの理由や背景で福祉につながらない/つながることができない方々がいます。
「家族の事情で福祉の制約を受けられないから、風俗で働くことを選んだ」
「自分が使える制度があることを知らずに、風俗で働くしかないと思っていた」
私たちは、そんな悩みを抱える彼らに寄り添い、安心して話ができる関係を築き、ここぞという時には行政窓口や福祉機関、NPOにおつなぎしています。相談者が、仕事のことも含めて自らの困難な状況を安心して伝えられ、必要な支援者につながれる社会になるように。
そのため、支援者側にも風俗で働く彼らの情報を正確に伝えたり、風俗で働く人の問題は自己責任ではなく社会課題である、という意識啓発も行っています。
風俗で働く女性の数(40万人超)は、女性教師や女性美容師の数(各26万人)を超え、女性の労働人口の1%にのぼります(2024年現在)。
若い女性にとって、風俗で働くことはもはや特別な選択肢ではなくなりつつある今。
その中の一定数が、困難な問題を解決するために風俗の世界に入り、自分の職業を明かせないために困難を多重化させ、立ちすくんでいる状況があります。
この現状を沢山の人に知っていただきたい。そして、身の回りに風俗従事者や経験者がいたら、安心して相談できる相手になっていただきたいです。
さらに願わくは、私たちの活動を寄付という形でご支援いただけたら、この上ない喜びです。ぜひともご支援よろしくお願いいたします。

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▼クラウドファンディング・プロジェクトページ
「年間4,000人を超える性風俗従事者からの相談増に応えるための体制強化にご協力ください」
【URL】https://congrant.com/project/futeras/15097
【期間】2025年2月7日(金)〜3月23日(日)
【目標金額】3,000,000円 3月15日現在 2,240,000円