活動の背景、社会課題について
世の中にある、たくさんの生きづらさとその周縁。
すべてが「病」や「問題」に認定され、対話の機会が少ないからでしょうか。現代では、緊密過ぎない緩やかな人間関係や、いつでも悩みを相談できる「社会的治療」の場が失われています。予約でいっぱいの精神科、非常に高額な医療カウンセリング、公的な電話相談窓口も相談者があふれて繋がりにくいなど。
あるいは、具体的に困っていなくても、なにか話したいことがあるかもしれません。
「吐き出し喫茶」は、そんな人々がやってきて吐き出せる場づくりを目指しています。
「吐き出し」とは、荷を降ろす役割であり、対話のきっかけです。思っていることを外に出すことは時として難しいですが、古くから人々は吐き出すための術を作ってきました。カウンセリング、精神療法、占い、ユタや拝み屋さん、あるいはワークショップ…様々なコミュニケーションの場に、「吐き出し」が潜んでいます。
アートにもまた、人々のケアに使われてきた歴史があります。たくさんの芸術療法だけではありません。表現を通じて人や社会に向き合うことそのものが、他の社会活動にはない切り口として、拠り所になっています。
「吐き出し喫茶」では、生きづらさを生む社会的課題の解決に向けた一方策として、カウンセラーでもなく、占い師でもなく、アーティストたちが、時に真面目に、時に愉快に、真摯に向き合います。
多くの「吐き出し」は、より良い環境を求める気持ちの裏返しでもあります。より良い社会と言うと、もしかしたら理想論かもしれない、それでも私たちは、そうなることを信じる方を選んでいます。
活動の詳細
2024年9月-12月にかけて、計5回の吐き出し喫茶を開催します
今回集めたいのは、既に予定している5回中3回分の開催資金と、今後の継続資金です。
開催予定
- 9月21日(土)13:00-17:00
苗穂基地(札幌市中央区北2条東11丁目82−35 JR苗穂駅より徒歩約3分)
ゲスト 小林大賀
映像、絵本作家・画家。メキシコで治療師(シャーマン)についてのドキュメンタリーを制作。人の夢の話を聞くのが好き。 - 10月5日(土)13:00-17:00
苗穂基地(札幌市中央区北2条東11丁目82−35 JR苗穂駅より徒歩約3分)
ゲスト 深澤孝史
美術家。みんなの得意を預かる「とくいの銀行」の運営や、架空の自治体「常陸佐竹市」の設置など、誰かの大切なものを勝手に大切にする方法を考えている。 - 10月26日(土)13:00-17:00
高野山真言宗 観音寺(白老郡白老町虎杖浜282)
ゲスト 米本智昭
お寺の住職さん。ホスピスで、チャプレンとして心のケアを行っている。ファゴット吹き。 - 11月24日(日)13:00-17:00
絵本とカフェ ゴルディロックス
(札幌市東区伏古10条4丁目6−9 地下鉄東豊線元町駅からバス約15分)
ゲスト 小島翼斗
セクシャリティフリーバー「7丁目のママ」のママ。とっても明るくてダンスが得意。 - 12月14日(土)13:00-17:00
絵本とカフェ ゴルディロックス
(札幌市東区伏古10条4丁目6−9 地下鉄東豊線元町駅からバス約15分)
ゲスト 内田聖良
現代美術家。捨てられないものを供養する「バーチャル供養堂」や、書き込みやシミなどのある古本のみを扱う「余白書店」運営。このフライヤーの制作者でもある。
店主
櫻井幸絵
劇作家・演出家・俳優。小学生男子2児の母。劇団千年王國代表。accieちいさなひとのためのオペラ共同代表。演劇・オペラ・コンテンポラリーダンス等、なんでも演出する。南国育ちなので大雑把で楽天家。よく喋る。
戸島由浦
アートマネージャー。公演やワークショップの企画を行っている。兵庫県生まれ。長らくピアノっ子だったが、東京藝術大学にてアートプロジェクトの企画運営を学んだのち就職。仕事の異動でたまたま札幌に来た。
活動・団体の紹介
1DAY喫茶店の姿を借りた、アートイベントであり社会実験「吐き出し喫茶」は、2023年に東京で始まりました。これから、店主を変え、場所を変え、展開していこうとしています。
プログラムの軸は、「アーティストがいること」「ただ吐き出すだけの場であること」。一人一人の声が可視化されにくい、時に生きづらいこの社会で、パーソナルな悩みや夢、愚痴や希望を吐き出せる場として、おしゃべり以上、カウンセリング未満のニッチな事業を目指しています。
活動内容の実績について
2024年6月25日:吐き出し喫茶:炊き出し「大きな食卓」店(札幌)
2024年6月24日:吐き出し喫茶:アフターコールセンター
2024年5月26日 吐き出し喫茶:東京店・北海道増毛店
2023年10月21日 吐き出し喫茶:路上番外編
2023年6月25日 吐き出し喫茶:東京店
代表者メッセージ
初めまして、戸島由浦と申します。アートマネージャーとして、様々な企画に携わっています。生活していくために、公務員として人事の仕事もしています。
吐き出し喫茶は、私個人にとっては、キャリアコンサルタントの勉強に端を発しています。「傾聴」や「うなずき」を意識して練習するうちに、いつの間にか画一的になってしまう対応に違和感を覚えました。もちろん、それが有効なこともあります。しかし、相談するというのも難しくて、本当の意味で打ち明けるには相手のことも知りたいだろうとも思います。
ちょうど同じ時期に、アートをからめた地域イベントを開けないかと漠然とした相談を受けていました。そこで実験してみたのが、第1回目の「吐き出し喫茶」です。集まってくる人は多種多様で、しばらく話して、レクリエーションを試して、帰っていきます。初対面の店主やお客さんだからこそフラットな関係で吐き出せることがあるのではないか、アーティストだからこそ新しい方法で何かを解きほぐすことができるのではないか、そう感じ、開催を続けています。
井戸端会議や女子会、みんなが雑談をしに立ち寄るまちの雑貨屋さんに近いかもしれません。「吐き出し喫茶とは何なのか、ずっと答えが出ないままで良いのではないか」と言ってくれた方もいます。それでこそ、言葉にならない声の受け皿でいられることができるのかもしれません。
参加した方の声
様々なバックグラウンドの方と話せる機会はいろんな世界が知れておもしろいなぁと思いました、本当にありがとうございました!!
なかなか吐き出せるところが無いのでありがたい機会でした。演劇の話も語れてものすごく楽しかったです。
「認める」「認められる」「認め合う」って、こんなにも癒され感動するものなんだって思いました。最高でした。
寄付金の使い道について
今回集めるのは、すでに開催が決定している2024年9月~12月の5回中3回分の資金と、これ以外に行う2回分の開催資金です。
50,000円 会場費
30,000円 消耗品代
20,000円 コースター制作代
60,000円 ゲスト謝金
75,000円 店主人件費
15,000円 交通費(助っ人ドライバー謝金を含む)
応援よろしくお願いいたします!!
金額10,000円 |
金額30,000円 | 在庫4 |
金額10,000円 |
金額30,000円 | 在庫4 |