国登録有形文化財建物八鶴館本館にあった割烹レストラン『八鶴亭』が幕を閉じた2021年より、ボランティア有志で保存活動を続けてまいりました。湖畔の広大な敷地に建つ文化財建物を含む6棟の建物は完全に空き家状態。老朽化著しく、少しずつ緩やかに「朽ちて」行っている状況です。
現在ボランティア運営によって貸室をしながら細々と維持管理費にあてていますが、維持費に溶けていくばかりで十分な補修が行き届きません。昨年この貸室の利用者増をはかるため、初めてクラウドファンディングを実施し、多くの方々のご支援のもと敷地内のホールにあるカーテンの補修をすることができました。おかげさまで、その後順調に利用者の数も増えて利用者の皆さまも快適に使っていただけるようになり、収入も少しずつ上がってきていますが、建物の表面が傷んでいくスピードのほうが速いようです。
保存活動のスタート以来毎月2回実施してきた清掃・美化活動が、今年9月ついに100回を迎えました。
この機会に有志に呼び掛けてボランティアによる修繕活動を実施することにしました。資金的な後ろ盾はまったくありませんが、あまりにもみすぼらしく崩れた壁面を見て「ほっとけない!」という想いにかられて、やれる限りの修繕を行いたいと思い立ちました。
作業期間 令和7年10月~11月 / 12月7日(日)建物一般公開日にて現場報告できます。