子育てネットひまわり
NPO法人

すべての子どもに「あそび」の機会を ~おもちゃ図書館による包摂的な子育て支援~

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私たちは2019年より、おもちゃ図書館を運営しています。この活動は、障がいの有無に関わらず、すべての子どもにとって「遊び」が心と体、社会性を育む大切な栄養であるという理念に基づいています。おもちゃや絵本の貸し出しを通じ、子どもたちが多様な体験を重ね、創造性や社会性、生活習慣を身につけることを目的としています。 近年、女性の社会復帰が早期化し、地域で子育てに関わる時間が短くなっています。その中で、平日日中の地域の子育てひろばやサロンを卒業した親子やきょうだい児が、おもちゃ図書館を通じてゆるやかにつながっています。立ち寄りながら日々変化する子育ての悩みや困りごとを相談できる場にもなっており、地域で子育て家庭を日常的に見守る機能も果たしています。 本プロジェクトではおもちゃ図書館の機能をさらに拡充し、幅広い年齢の子どもが楽しめるおもちゃの充実や、親子の豊かな「おうち時間」の支援を目指します。特にひとり親家庭への支援を重視し、登録費用の全額免除や当事者サロン、出張おもちゃ図書館などを通じ、経済的負担に左右されず子どもが十分に遊べる環境を提供します。遊びは子どもの心の栄養であり、親子の愛着形成やコミュニケーション力、協調性の基盤です。すべての子どもに豊かな遊びの機会を保障し、体験格差を減らしながら、地域全体で子育てを見守る循環を広げていきます。みなさまの応援をよろしくお願いいたします!

私たちについて

私たち子育てネットひまわりは、地域の親子が安心してつながり、支えあえるまちをつくりたいと活動しています。子どもを中心に「わいわいガヤガヤ」と交流する中で、頼り頼られる仲間と出会い、ともに学び、成長していく――そんな「親育ち・子育ち」の時間を大切にしています。
【主な活動】
• 地域子育て支援拠点「ひまわりはうす とことこ」での親子の居場所づくり
• 利用者支援事業「たかまつ地域子育て支援コーディネーター」による個別サポート
• ひとり親家庭を支える「ひとり親パートナーズ」
• 妊娠期からの支援「ひまわりマタニティ部」
• おもちゃ図書館や子育てサロンの運営
• 子ども食堂ネットワーク事務局としての地域との連携                                                            ソーシャルワークの視点を取り入れながら多様な子育て支援活動を展開しています。

活動の背景、社会課題について

1.活動の背景・社会的課題

近年、女性の社会復帰が年々早まる傾向にあります。私たちが出会う親子の中にも、妊娠中から保育所の相談を始めたり、産後わずか数カ月で保育施設を見学する方が増えています。こうした背景には、職場の人手不足や非正規雇用の増加など、早期復帰を求める社会構造があります。その結果、親子が地域で過ごす時間が短くなり、地域で子育てを学んだり、子どもの遊びや体験を考える場が不足しています。

さらに、発達や障がいを持つ子どもの親からは、公園などの遊び場で孤立してしまうという声があり、経済的に厳しい家庭の親からは、おもちゃや絵本を十分にそろえることが難しいという声も聞かれます。このように、創造的な遊びの機会には深刻な格差が生じています。

こうした社会課題を踏まえ、すべての子どもが安心して遊び、学び、地域とつながることのできる環境づくりが求められています。

2.活動の目的
子どもの誕生から約100ヵ月(8年間)は、脳や心の発達が最も大きい大切な時期です。この時期に、良質な遊びや体験を通して心と体、社会性を育むことは、子どもの人生の根っこを育てることにつながります。
私たちは「遊びは心と体、社会性を育む栄養である」という理念のもと、すべての子どもが個別の事情に左右されることなく、遊びや体験を通して成長できる場を保障したいと考えています。障がいの有無や家庭の経済状況に関わらず、誰もが安心して集まり、遊びと出会える地域の拠点づくりを目指します。その場のつながりの中で、日常的な見守りのセーフティネットをつくることも、本事業の大切な目的です。

3.事業内容
2019年より運営しているおもちゃ図書館の機能を、もっと多くの子ども達にとって楽しく、安心できる場所としてさらに充実させたいと考えています。そのため幅広い年齢に対応したおもちゃや絵本をそろえます。また、県内のひとり親家庭にも利用しやすい環境を整えるため、登録費用の全額免除や当事者向けサロン、出張おもちゃ図書館の開催します。家庭の事情に左右されず、個々の家庭事情に左右されず、子どもたちがのびのびとあそびを体験できる環境づくりのプロジェクトです。

4.期待される効果

おもちゃ図書館で子どもが自分の手でおもちゃを選ぶとき、小さな決断を通じて意思決定力や主体性が育まれます。また、貸し借りを通して、友だちや地域との関わり方を学ぶ社会性も少しずつ身についていきます。
乳幼児期から「はじめの100ヵ月」は、子どもの心と体、そして社会性の基礎がつくられる大切な時間です。良質な遊びは、心の栄養となり、体を動かす経験は運動能力や手先の器用さを育む身体の栄養となります。
そして何より、親子で一緒に遊ぶ時間は、子どもに「自分は大切にされている」という安心感を届けます。その安心感が、愛着やコミュニケーション力の成長につながり、子どもが自信を持って未来に踏み出す力になります。
おもちゃ図書館は、ただおもちゃを貸す場所ではありません。地域の子育て支援とつながる“やわらかな居場所”として、親子が安心して相談できる場となり、子どもたちの「遊びの栄養」と、親子の安心の輪を広げる効果が期待されます。

活動内容の詳細、実績について

本事業では、2019年から継続しているおもちゃ図書館の運営を基盤に、幅広い年齢層の子どもが利用できるよう機能をさらに充実させ、より多くの子どもたちに“遊びのチャンス”を届けます。

具体的には①おもちゃ・絵本の貸し出し拡充、②親子交流と相談の場づくり、③出張おもちゃ図書館の実施、④ひとり親家庭・障がい児家庭への支援強化、の4つを柱とします。

①【おもちゃ・絵本の充実】

年齢や発達段階に応じた木製・知育・協同遊び系のおもちゃを新たに導入し、家庭では得にくい遊びの体験を提供します。

②【親子交流と相談の場】

貸出日にスタッフやボランティアが常駐し、遊びを通じて親子が自然に交流できる環境を整えます。保護者が育児や発達に関する不安を気軽に相談できるよう、専門職との連携も行います。

③【出張おもちゃ図書館】

交通手段が限られる家庭や地域にも「遊びの機会」を届けるため、保育園・地域センター・子ども食堂などへの巡回貸出を実施します。

④【ひとり親・障がい児家庭支援】

登録費用の免除や当事者サロンの開催を通じて、経済的・心理的な孤立を防ぎ、安心して子育てできる地域のつながりを育てます。

年間の利用親子は約200組。新しいおもちゃや出張活動を通じて、より多くの子どもが遊びや出会いを楽しめるようになります。遊びを通じた成長と親子の笑顔を広げ、地域が子育てを見守る温かい循環をつくっていきます。

代表者メッセージ

 はじめまして、子育てネットひまわり代表の有澤陽子です。
私たちは2019年より、おもちゃ図書館を通じて、すべての子どもに安心して遊べる場所を届ける活動を続けてきました。遊びは子どもの心と体、そして社会性を育む大切な栄養です。

しかし、家庭環境や経済状況によって、十分に遊ぶ機会を得られない子どもがいるのも現実です。私たちが普段活動をする中で多くのひとり親家庭に接します。ひとり親ならではの時間的な余裕のなさや経済的事情により、一般的な家庭と比べて体験の機会が乏しいことを感じています。その結果 子どもたちの「体験したかったけれど体験することができなかった」と子どもたちが喪失感、諦めを感じる場面が少なくありません。
このクラウドファンディングでは、そんな子どもたちがのびのびと遊べる環境を広げたいと考えています。親子が安心してつどう場所や外出が難しい家庭にも届きやすい場所への出張おもちゃ図書館、そしてひとり親家庭の利用を応援するなど支援も充実させます。

皆さまのご支援が、子どもたちの笑顔と親子の絆、地域のつながりを広げる力になります。どうぞ応援よろしくお願いいたします!

寄付金の使い道について

今回のクラウドファンディングでは、以下の用途として参加費併せて100万円を目標とします。
皆さまからのご支援は、
• おもちゃ・絵本の購入費:40%
• 出張おもちゃ図書館の運営・交通費:25%
• 当事者サロンの開催費・広報費:20%
• 備品・管理費:15%
として大切に使わせていただきます。

団体情報
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このページは寄付・会費決済サービス
コングラント」で作成されています。
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