一般社団法人なかのま

一般社団法人なかのまの活動を支えてくださる仲間を求めています。

2011年から「誰でも来れる場所」として「コミュニティハウスひとのま」をスタートしました。 それから12年。多くの人との出会いの中で、形を変えながら今に至ります。 不登校やひきこもりの人の居場所として。今日食べる物に困っている人のご飯を食べられる場所として。今日屋根に困っている人の屋根として。他にもさまざまです。 「まず受け止める」そして「手伝えることがあれば手伝うよ」のスタンスで。 多くの人との出会いは本当に多くのことに気が付かせてくれます。 時に、孤立しがちな社会の仕組みも見えます。 制度や補助金、助成金などで補える部分も多くありますが、そこから零れ落ちて来るものも確かにあります。 その零れ落ちたものをできるだけ掬えるような活動をこれからも行っていこうと思います。 そのためには資金が必要です。資金ももちろんですが多くの方に仲間になってもらい、確かにある問題を一緒に考えていきたいです。

一般社団法人なかのまのやっていること

◆コミュニティハウスひとのま
2011年から「誰でも来ていいよ」と一軒家を開放しています。
本当にいろんな人が訪れます。一番多いのは子どもたちです。
月水金曜日はみんなで晩ご飯を食べています。大人も子どもも一緒に食べてます。
必要に応じてしばらく身を寄せる人がいることもあります。
悩み事や困り事があれば「手伝えることがあれば手伝うよ」のスタンスでやっています。

◆それのま
ひとのまに人がいっぱいになることも増えたので、もう一つ誰でも来れる場所をつくりました。
こちらは大人の人が多いです。ゆっくり過ごせるひとのまです。

◆一時的な住まいとしての一軒家(2軒)
「ひとのま」や「それのま」を通じて、「家がない」という人にも多く出会ってきました。
「生活困窮によるもの」「暴力から逃げるために」「家族との関係が悪くて」理由はさまざまです。
そんな人に一時的にではありますが住まいの提供を。そして、その後の生活のお手伝いをしています。

活動内容の詳細、実績について

◆コミュニティハウスひとのま
2022年度、子どもたちだけで延べ1500名が利用しています。
日中の居場所としてはもちろん、そこで月水金曜日は晩ご飯を一緒に食べました。1年間で100回以上開催です。
晩ご飯はいろいろな事情を抱えた大人の人と食べることも少なくありません。
他にも多くの相談事、困り事も寄せられました。それらの声に「手伝えることは手伝うよ」とお付き合いしてきました
ひきこもりの相談を受けて家庭訪問したり、生活困窮の相談を受けて一緒に市役所に相談に行ったり、DVの相談を受けて一緒に女性センターに相談に行ったり、外国人のトラブルの仲介に入ったり、他にも誰かの何かを手伝う日々です。

◆それのま
2023年から8月から開放しています。
2023年10月20日までの約3か月間で延べ113名の方が利用しています。
居場所としての利用はもちろんのこと、いろんな悩み事の相談も少なくありません。

◆一時的な住まいとしての一軒家
2022年度は20名ほどが身を寄せました。
2023年度は10月20日時点で14名が身を寄せています。

代表者メッセージ

ひとのま開所当初は、「誰でもきていいよ」とは言うものの、「不登校やひきこもり」などによって居場所を必要としている人の居場所や、近所の人がふらりと来れるような場所になれればいいなと想像していました。自分では大切なことだとは思いながら始めたのですが、多くの人から「本当に人来るの?」と心配される中でのスタートでした。その時も確実に人が集まる確証も何にもなかったのですが、「もし、人が来なかったとしたら、それは求められていることではないと言うことだから、その時は潔く閉めればいい。」そんな風に考えていました。

それから12年が過ぎました。「いつでも閉めればいいや。」と思っていたひとのまはいつの間にか「続けていかないといけない場所」になりました。そう思うに至るのは、来る人の多さです。そして、特にそう思うようになったのは「ひとのまがなかったら死んでいた。」そんな声の多さです。

それは大げさに言っているだけだよ。そう思われるかもしれませんし、僕自身もそう思っていました。しかし、話を聞いていると「確かにそうかもね。」と思わされることも少なくないのです。

例えば、刑務所から出所したAさん。

Aさんは幼少から両親から暴力を受けて育ちました。その環境から逃げるために18になると同時に家を飛び出します。何しろ逃げるためだから遠くに逃げます。縁もゆかりもない土地です。暮らすためにはお金がいりますし住まいもいりますので、自分で調べて「寮付きの仕事」を見つけ、すがるように向かいます。ここから順風満帆に新しい人生のスタートをーーーー。きっと本人もそんな未来を想像していたでしょうが、現実はなかなか難しいです。暴力の中で育ってきたこともあってか、なかなか「人を信用する」ということがどういうことかわかりません。多くの人が「当たり前」として持っているものをあまりにも持ち合わせていないから、当然周りとのズレも少なくありません。いつしか、そのズレは少しずつ軋轢となり、周囲との壁をつくり孤立します。

Aさんは後にこの時の様子を、多くの支援者と言われる人に伝えたそうです。「誰も俺のことをわかってくれないんだ」と。すると大抵の答えは「我慢が足りないんじゃないの?」「自分のためにも合わせるところは合わせなきゃ」そんな類のものばかり。いつしか、自分はこの世の中にいてはいけないんじゃないかと思うようになります。なりますと言うか、元々自分自身に価値を感じていないのがそもそもです。そして誰かに相談することをやめます。孤立にまっしぐらです。

寮付きの仕事を辞めると、同時に住まいも失います。しかし、Aさんは帰れる場所がありません。それでも食べないと生きていけませんから。盗んでしまいます。そんなことが重なって刑務所です。

刑務所から出所して。反省して「よし、やり直そう!」と思うも、まだまだ現実の壁は高いです。出てきたからといって、お金が用意されるわけでも、家が用意されているわけでも、待っている家族がいるわけでもありません。仕事を探そうにも、履歴書に書ける住所がない。家を探そうにも金がない。頼れる人もいない。それでも食わないと死ぬ。また盗んで刑務所です。

そういうことを何度か繰り返した後、Aさんは市役所を通じてひとのまと繋がります。

Aさんのこれまでの一部始終を聞いて。「大変だったね」と伝えると、「ここに繋がらなかったら今度こそ死のうと決めていました。」そう言います。「確かにそう思っても仕方がない人生だなあ。」と心底思います。

金もなく、家もなく、さらには頼れる人がいなければやりなそうと思ってもやり直すのはとても困難です。住まいを探そうにも金がない。金がないから仕事を探そうにも、住まいがなければ電話もないと仕事もなかなか決まらない。さらには助けてくれるような人も周りにいない。これまで何度か支援機関にも行ってみたが、「今すぐに屋根を用意するのは難しい。」「身分を証明するものがなければ難しい。」そんなことばかり言われ、「ただ住むところが欲しいだけなのに。ただ食べるものが欲しいだけなのに。それも当たり前に手に入らないんだ。」死にたくなるのは仕方がないと思うのです。

一例を挙げましたが、似たような話は本当にいっぱいあります。2023年10月20日現在、当法人で10名ほど住まいのお世話をしています。理由はさまざまです。家族との関係や暴力が絡むもの生活困窮によるものーーー。

口を揃えて「どこに行ってもダメだった。ここで繋がったから死ななくて済んだ」そう言います。

そんな声を聞くたびに「続けていかなければいけない」そう思うのです。

しかし、稼げる事業でもありませんし、今ある制度の中にある補助金や助成金だけでまかなえるものでもありません。むしろ、そこから零れ落ちて来るものばかりです。

その中でも続けていくためにもみなさんに協力していただきたいです。確かにある問題に一緒に取り組んでいく仲間になってほしいです。

寄付金の使い道について

・スタッフ人件費(事務員)
・物件の管理費(ひとのま/それのま家賃)
・各施設備品
・アウトリーチ時の交通費
他活動にかかる諸経費

活動を続けていく中にはお金がかかります。
目下、必要だと思うのは動ける「人」です。

現時点で実際にスタッフとして動いている人員は3名です。
その内2名はひとのまに集まる子どもたちを中心に見てくれています。

他の業務は代表が、それのまの管理、住まいとしての一軒家の管理、同行支援やアウトリーチなどプレイヤーとしてだけでなく、事務作業、助成金や補助金の申請や報告書など管理業務も行っているため、マンパワーの不足が顕著です。事務員を切実に雇いたいです。しかし、その資金の出所がないのです。

実際に動ける人を雇う資金がほしいです。

また、どうしても生活に困窮している人の利用が多いため、稼ぐ事業と言うのはどうしても難しいです。
しかし、物件の維持費や日々のご飯会の食材費などはどうしてもかかります。

そして何より、長く活動を続けていくためにも多くの人に関心を持ってもらって一緒に考えてもらうことが必要です。

制度では救えないことがたくさんあると知ったので、自分も寄付のつもりで自身の収入と引き換えに、自分のできることとして体を使ってできることに取り組んできたのがこれまでです。

「誰かを助けるとか、自分の収入を安定させてないと、する資格ないよ。」

「自前で収支を成り立たせられないのなら、やらないほうがいいよ。」

これまでの活動の中で散々言われてきました。

一理あるとも確かに思うのですが、言われる度に、

「そりゃ、お金に余裕がある人がやるのが一番いいに自分でも思いけど、誰もやってくれないんだけどな」

そう思うのです。

そこで、みなさんと役割分担をして確かに今社会にある問題に取り組んでいきたいです。

体を使って実際に動くのは私たちがやります。みなさんは資金の面を助けてください。一緒にみんなが生きる社会をつくりたいです。

団体情報
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コングラント」で作成されています。
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