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1月にロンサム野生動物レスキューセンターでボランティア訪問したエマさん(永嶋瑞穂さん)による活動レポートです。
センターの動物や運営状況に寄り添いながらもその背景に想いを馳せ、熱帯林や動物の保護においてこのセンターのもつ役割について考察されています。
写真とともにお届けしますので、ぜひご覧ください!
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訪問期間:2024年1月2〜3日
主な活動:餌やり、ケージの掃除
【総括】
インドネシアの東カリマンタンにある、野生動物のレスキューセンターにてボランティア活動に参加させて頂きました。
現地の方々が野生動物の保護に住み込みで取り組まれている施設でした。
動物の種類や個体ごとに適した管理方法や餌の与え方などの工夫がされており、個体ごとの性格や特性をセンターのメンバー同士で共有がされていました。
動物にできるだけストレスを与えない配慮もされていました。
毎日の活動の中で動物の様子をしっかりと観察をしてるからこそできることだと感じました。
与えた餌の量などのデータも記録が残されており、今後の野生動物保護活動のための、データ蓄積という役割も担っていると感じました。
感染症対策や餌の管理等が想像以上に細やかに実施がされていました。今回は見ることは出来ませんでしたが、体重測定等の健康診断も定期的に行っているとのことでした。
ここにいる動物たちは、熱帯雨林の開拓、ペットとしての販売や、装飾品の材料の目的でハンターに狙われ負傷した個体がほとんどでした。
保護活動に参加していたマレーシア人の女性は「希少な野生動物をペットとして飼っていることがお金持ちのステータスになっている」と危惧していました。
実際にマレーシア(ボルネオ島)でマレーグマの子どもをペットとして飼育している方を見たことがあるそうです。
直接的な保護活動に加えて、野生動物の子どもをペットとして飼うこと、ブラックマーケットで売買が行われていることの末路、結果としてこのような犠牲が出ていることを発信して世の中に伝えることも、世界的にみても大規模な熱帯雨林を誇るボルネオ島にあるレスキューセンターにしかできない重要な役割であると感じました。
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(字数の関係で複数に分けています。ぜひ続きもご覧ください!)