学ぶことを諦める子どもたち
路上生活をしている子どもたちは、稼いだお金で学用品を買うよりその日お腹を満たすことを優先せざるを得ません。そのため、義務教育の対象である小学生や中学生等であっても、制服や文房具、昼食代を負担できないという理由で、学ぶことを諦めてしまう子どもも数多くいます。そして、学校を卒業できないまま大人になり、安定した職業に就くことができず、貧困は次の世代へと連鎖していきます。
<路上の子どもの声>
僕は、家族を支えるために、路上で雑巾を売る仕事をしています。働いているときに、同じくらいの年の子たちが制服を着て学校に行く姿を見ると羨ましくなります。でも、僕は一生路上で働かないといけない、勉強するチャンスは僕には来ないと思っています。生きていくために、仕方ないです。(アロン君/仮名・9歳)


進学・進級を後押しする活動
私たちアイキャンの活動は、学用品を渡して終わりではありません。
子どもたちの「もう一度やってみたい」という気持ちに火を灯し、人生を動かす小さなきっかけも、併せてつくっていきます。
学用品を子どもたちの「未来」につなげるために、路上教育を通じて学ぶ意味を一緒に考え、
家族と話し合い、通学の不安を解きほぐし、復学手続きまで一貫して寄り添います。
だからこそ、どんなに困難な状況にある子でも、「学校に通いたい」「夢を追いたい」と本気で思えるようになるのです。
たとえばダニエル(仮名・10歳)は、何年も通えなかった学校に再び通い始めました。
最初は同じクラスの同級生との年齢や体の大きさの違いに戸惑いながらも、こう語ってくれました。
「ぼくは、今、一生懸命“生きて”います。夢は、発明家になって、路上の子どもたちを助ける人になることなんだ」
アイキャンだからこそ、支援が“モノ”で終わらず、“未来を切り拓く力”に変わります。


ご寄付のお願い
私たちはこれまで、新年度を迎えるこの時期に、進学や進級を諦める子どもたちを数多く見てきました。路上の子どもたちを取り巻く環境を根本的に変えていけるよう取り組んでいくことも重要ですが、今目の前にいる子どもたちの「学び」を守りたいです。アイキャンの力だけでできることには限りがあります。鉛筆1本、ノート1冊を理由に学びを諦める子どもたちを減らせるよう、どうかご協力ください。
寄付金の使い道について
目標金額130万円
●学用品 約50万円
●親や学校、地域の人への理解を促進する活動 約40万円
‐会場費、事務用品費、スタッフ交通費、印刷費、専門家謝金など
●学校に戻る意欲を育む路上教育 約40万円
‐会場費、事務用品、印刷代、交通費、備品レンタル代など
*その他、団体の活動全般や運営にかかる経費として活用させていただきます。



寄付金控除について
アイキャンは名古屋市の認定を受けた「認定NPO法人」です。そのため、アイキャンが発行する寄付金領収書を使用して確定申告を行うと、税制上の優遇措置(寄付金控除)を受けることができます。詳しくは、内閣府のサイト「認定NPOへの寄付について」をご確認ください。

寄付金領収書について
当団体では、領収書は毎年1月に、前年分(1月1日~12月31日)の寄付金を合計した額で、一括送付しております。その際、領収書の日付は前年の12月31日で統一させていただきます。紛失などによる領収書の再発行は致しかねますので、申告時まで大切に保管してください。
※「匿名」でご寄付をお申込みいただいた場合は寄付金領収書の発行ができませんので、ご注意ください。
団体の紹介
アイキャンは、一人ひとりの「できること」を持ち寄り、貧困や災害による影響を受けた子どもの能力向上や地域の環境改善に取り組む国際協力NGOです。フィリピンを訪れた一人の会社員が、子どもたちの置かれた状況を目の当たりにし、「何かできることがあるはず」と、友人と集めた5万円をもとにアイキャンを設立しました。「アイキャン(ICAN)」という名称には、「できることから始めよう」 という想いが込められており、「誰もがもてる力を発揮し、未来を切り拓くことができる社会」を目指して活動しています。