活動・団体の紹介
特定非営利活動法人いーる
活動の背景、社会課題について
競馬産業では、毎年7,000頭以上のサラブレッドが生み出されます。
本来、馬の寿命はおよそ28年。
しかし競走馬の多くは5歳前後で引退を迎え、その後は肥育場へ送られ、
やがて屠殺され食肉として流通していきます。
引退後にセラピー活動や乗馬クラブ、繁殖馬などの“セカンドキャリア”を
得て生き続けられる馬は、ほんの一握りにすぎません。
たとえ新たな役割を与えられたとしても、加齢や体調の変化、施設の閉鎖などにより、
最期まで穏やかに暮らせる馬はごくわずかです。
活動内容の詳細、実績について
2024年1月より愛知県愛西市に仮設の馬場を設け、行き場の無くなってしまった5頭の馬を引き取り、飼育を続けてまいりました。
現在はサポーターの皆さまのお力添えをいただきながら、愛知県内に新たな乗馬クラブを設立すべく、土地の整備や施設の建設に尽力しております。
代表者メッセージ
この度は、私たちの活動にご関心をお寄せいただき、心より感謝申し上げます。
2023年の暮れ、元乗馬クラブの職員の方々から「3か月後に乗馬クラブが閉鎖する。馬たちが過ごせる居場所はないか」と相談を受けました。
その声に応える形で、私は自分の所有する土地と、わずかながらの資金を提供し、行き場を失うサラブレッドたちを迎え入れることにしました。
馬と関わるうちに、それまで知らなかった“馬を取り巻く産業の現実”を知ることになりました。馬の飼育には1頭につき月に最低でも5万円が必要ですが、競馬以外での産業は限られており、生産性が低いため維持は容易ではありません。そのため、多くの馬が食肉へと回されてしまう現状があります。実際に、迎え入れた5頭のうち数頭は、まさにその可能性がある引き取り手に渡る寸前だったと聞きました。
しかし、ギャンブル産業の道具として生まれ、役目を終えた途端に命を絶たれるのは、あまりにも残酷ではないでしょうか。馬は非常に高い知能を持ち、感情を読み取り、人とコミュニケーションをとることができる動物です。その知能は人間の3歳ほどとも言われています。私自身、同じ年ごろの孫がおりましたので、どうしても重ね合わせてしまい、見過ごすことができませんでした。
もちろん、馬を産業動物と捉える考え方や、競馬・食肉産業の存在も理解しています。私たちの活動が絶対の正義だとは考えていませんし、対立を望んでいるわけでもありません。
ただ、それでも「私の力の及ぶ範囲で救える命は救いたい」。その思いこそが、活動の原点です。
これからは、乗馬クラブやホースセラピーなどを通じて馬の需要を広げ、馬たちの居場所を少しでも増やしていきたいと考えています。たとえ小さな一歩であっても、それが1頭でも多くの命を救う道につながると信じています。
皆さまの温かいご理解とご支援を賜れましたら幸いです。
御支援金の使い道について
御支援金は主に、飼育料、医療費、施設維持費、水道光熱費、講演費、保護・受入れ費用、セカンドキャリア創設費などに利用させて頂きます。
御支援頂いた方々には、ご希望であれば、いーるの賛助会員となって頂き活動を見守って頂ければ幸いです。今後移動していくかもしれませんが、今は愛知県の愛西市、あま市で馬(ポニー含む)に会える場所もあります。予約制とはなりますが、実際に来て、見て、リアルを感じて頂ければと考えています。
是非、公式LINEの登録もお願い致します。