日本遺産に認定された「大山詣り」は江戸から400年以上続く粋な参拝体験です。
昨今後継者不足により宿坊の先導師や大山こまの職人が減り、存続の危機に瀕しています。伊勢原市日本遺産協議会は日本遺産「大山詣り」の活用して地域活性化を図ることで大山のファンを増やし、後継者や新たな地域の担い手育成につなげ、次世代へ「日本遺産大山詣り」を伝え、文化を守る活動を行っています。
●江戸庶民の信仰と行楽の地~巨大な木太刀(きだち)を担いで「大山詣(おおやままい)り」~とは●
大山詣りは、鳶などの職人たちが複数人で講と呼ばれるチームを形成し、巨大な木太刀(きだち)を江戸から数日かけて担いで運び、滝で身を清めてから奉納と山頂を目指すといった、他に例をみない庶民参拝です。江戸の人口が100万人の頃、年間20万人もの参拝者が訪れたといわれています。
大山詣りは、今も先導師(せんどうし)たちにより脈々と引き継がれており、首都近郊に残る豊かな自然とふれあいながら歴史を巡り、山頂から眼下に広がる景色を目にしたとき、大山にあこがれた先人の思いと満足を体感できます。
活動・団体の紹介
伊勢原市日本遺産協議会は、日本遺産「大山詣り」(おおやままいり)のストーリーを広く伝え、地域活性化を図るために設立された組織です。伊勢原市役所、観光協会、地元事業者、神社仏閣関係者など20団体で構成され、ホームページ作成や関連商品の開発・販売促進(伊勢原うまいもの遺産創造委員会)など、普及啓発と観光振興のための様々な取り組みを行っています。
活動の背景、社会課題について
昨今後継者不足により宿坊の先導師や大山こまの職人が減り、存続の危機に瀕しています。伊勢原市日本遺産協議会は日本遺産「大山詣り」の活用して地域活性化を図ることで大山のファンを増やし、後継者や新たな地域の担い手育成につなげ、次世代へ「日本遺産大山詣り」を伝え、文化を守る活動を行っています。
活動内容の詳細、実績について
日本遺産「大山詣り」の普及・啓発のため、商品開発(伊勢原うまいもの遺産創造委員会)、体験型プログラム(宿坊体験など)、観光イベント(マルシェ出展など)、広報活動を多角的に展開しています。地元事業者や関係機関と連携し、新商品の開発・販売促進、歴史・文化を体感できる体験コンテンツの提供、地域全体の魅力向上を目指し、精力的に活動しています。
寄付金の使い道について
・後継者の育成:大山詣りの想いやストーリーを伝える先導師やガイドの育成
・教育プログラムの開発:次世代へ大山詣りを伝えるプログラムの開発・造成・運営
・空き店舗などの活用:空き家となっている店舗や宿坊などの利活用



