日本遺産に認定された「大山詣り」は江戸から400年以上続く粋な参拝体験です。
昨今後継者不足により宿坊の先導師や大山こまの職人が減り、存続の危機に瀕しています。伊勢原市日本遺産協議会は日本遺産「大山詣り」の活用して地域活性化を図ることで大山のファンを増やし、後継者や新たな地域の担い手育成につなげ、次世代へ「日本遺産大山詣り」を伝え、文化を守る活動を行っています。
●江戸庶民の信仰と行楽の地~巨大な木太刀(きだち)を担いで「大山詣(おおやままい)り」~とは●
大山詣りは、鳶などの職人たちが複数人で講と呼ばれるチームを形成し、巨大な木太刀(きだち)を江戸から数日かけて担いで運び、滝で身を清めてから奉納と山頂を目指すといった、他に例をみない庶民参拝です。江戸の人口が100万人の頃、年間20万人もの参拝者が訪れたといわれています。
大山詣りは、今も先導師(せんどうし)たちにより脈々と引き継がれており、首都近郊に残る豊かな自然とふれあいながら歴史を巡り、山頂から眼下に広がる景色を目にしたとき、大山にあこがれた先人の思いと満足を体感できます。



