活動・団体の紹介
公益財団法人日本手芸普及協会は、1964年から任意団体として活動を開始し、全国規模で4千名を超す手芸指導者を育成した実績を当時の文部省から高く評価され、1969年、財団法人日本手芸普及協会として活動を始めました。公益法人制度改革に伴い、2012年より「公益財団法人日本手芸普及協会」となりました。また、2015年に一般社団法人日本編物文化協会と統合し、「手芸指導者の育成と支援」や「情報誌・テキストの出版」「手芸を通じた社会貢献活動」「手芸文化の普及活動」などの事業を推進しています。
現在、会員は日本全国はもちろんアジア諸国を中心に海外会員約1,000名を含め、約14,000人が登録し、手芸普及活動や社会貢献活動などを行っています。
当協会が手がける手芸カテゴリーは、「ニット」「刺しゅう」「レース」「手織り」「レザークラフト」「キルト」「ペイント」「カリグラフィー」「ホームソーイング」の9つに渡り、伝統を守りつつ時代やニーズを捉えた見直しを行い、常に魅力のあるカリキュラムを提供しています。
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活動の背景、社会課題について
女性の社会進出や核家族化、ひとり親家庭の増加など、家庭の形が変わってきた現代において、かつて家庭の中で受け継がれてきた「手仕事」を親から子・孫へと伝えていくことが難しくなっています。親や祖父母に編物を編んでもらったり、洋服や小物に名前を縫い取ってもらったり、自分専用のおもちゃを手作りしてもらった経験のない子どもたちが増えています。また、家庭科の授業の中で手芸が扱われる機会も年々減ってきています。
日本人にとって大切な文化である手仕事を次の世代に受け継いでいくためには、手芸を伝えていく人(指導者)の育成が必要と考え活動しています。
手芸~無心になれる作業~がもたらす効果
手芸は心を癒し、集中力を高める効果が科学的に証明されており、心疾患患者のセラピーや認知症や脳疾患のリハビリとしても取り入れられています。最近ではデジタルデトックス効果を求めて、手芸を始める方も増えてきています。スマートフォンから離れられない日常にデジタル疲れを感じ、編物などに無心で集中することで新たな癒しを実感しているのではないでしょうか。手芸をする人にはご理解いただけると思うのですが、「(無心に作業をしていたら)気がついたら真夜中だった」という経験はよくあります。私どもが普及に取り組む手芸は、作り上げる達成感ばかりでなく、現代人の心身を整えるツールとしても素晴らしい効果を上げるものなのです。
活動内容の詳細、実績について
①手芸指導者の育成と支援・・・独自のカリキュラムによる資格取得講座を開催、 さらなる楽しみと技術向上を目的に国内外の講師を招聘してどなたでも参加できるセミナーや学習会など多彩なワークショップを開催しています。
②情報誌・テキストの出版・・・情報誌「ハンディクラフツ」の発行、テキストや副読本、展覧会の図録などを制作・発行しています
③手芸を通じた社会貢献活動・・・手芸技術をいかしたボランティア活動、手芸作品の寄贈などを通じ、社会福祉に貢献する活動に取り組んでいます。
【過去の活動例】「世界の子どもたちへ 編み物作品を贈ろう」
「被災地の子どもたちへ贈るスクールバッグ」など
④手芸文化の普及活動・・・手芸の普及を目的に、次世代の手芸作家の登竜門ともなるコンクールを公募により開催し、作品展などで入賞作品を国内外に発表しています。
主な公募展【キルト日本展】
文部科学省が認定した公益法人では唯一のキルトコンクール
代表者メッセージ
当協会は1964の発足来、手芸教育の振興を図り国内外で多くの指導者を育成、活動の支援をしてまいりました。爾来60余年が経ち社会環境が大きく変わりましたが、現在でも13,000名を超える指導資格を持つ会員の方たちが様々な活動を広げております。
手芸は、創造性を育み、自らの手で作り上げることでの達成感をもたらし、そして同じ趣味・志しを持つ人々との絆をつなぐ力を持つことはこんにちにおいても変わることはありません。
手芸で「手を動かす」「能動的にものごとに集中する」といったことは、脳の活性化、集中力の向上をもたらすという報告もあります。また、コンクール等で素晴らしい創作物を見ることは、感動をもたらし集う人々の交流も生まれます。当協会は、単に手芸技術の浸透を図るばかりでなく、国際交流も含め社会活動としての意義も常に考えながらこれからも様々な取組を進めてまいります。
寄付金の使い道について
第18回キルト日本展開催費用に充当させていただきます。
【第18回キルト日本展全体予算】
1.広告宣伝費 ¥330,000
2.審査費 ¥935,000
3.表彰および関連費 ¥2,750,000
4.展示会費 ¥1,100,000(東京都美術館での展示)
5.その他 運送費 ¥660,000 図録製作費 ¥330,000 合計 ¥6,105,000
第1次目標金額を達成した場合は、上記全体予算のうち、東京都美術館の展示費用(¥1,100,000)の一部として¥1,000,000を活用させていただきます。
第2次目標金額を達成した場合は、上記に加えて表彰及び関連費の一部として¥1,670,000、図録製作費¥330,000に活用させていただきます。
なお、当協会への寄付金は所得税控除の対象となります。(個人寄附の場合、その年の対象団体に対して行った寄附合計額のうち 2,000円を超える金額につき適用されます。)法人が寄付した場合、損金算入が認められます。
ご寄付いただいた方には、希望により金額に応じた返礼をいたします。(ホームページ掲載など)