どこで生まれるか、どんな性で生まれるか、私たちは選べない。
けれど、この命をどう生きるかは、自分で選びたい。
今この瞬間も、貧困や格差の中で暮らす女性たちが、命の危機にさらされています。
病院まで何時間もかかる。助産師がいない。避妊の知識や手段がない――。
そんな環境で、妊娠・出産の合併症や、安全でない中絶、性感染症により、たくさんの女性が命を落としています。医療や情報にアクセスできないだけで、助かるはずの命が失われているのです。
日本でも、予期せぬ妊娠を誰にも相談できず、孤独の中で出産し、新生児を遺棄してしまう痛ましい事件が後を絶ちません。
こうした問題の背景には、基本的人権であるSRHR(性と生殖に関する健康と権利)が、十分に保障されていないという課題があります。
ジョイセフは、このSRHRを推進する、日本生まれの国際協力NGOです。アフリカなどの低・中所得国の貧困地域を中心に、医療・ヘルスケア・情報へのアクセス改善に取り組み、なかでもとりわけ環境や格差の影響を受けやすい女性たち一人ひとりが、自分の人生を選び、健やかに生きられる未来をつくるための活動を続けています。

