お仕事は何をされていますか？

Kids Code Clubの代表理事です。

Kids Code Clubの活動にはどのように関わっていますか？

「放課後プログラミングクラブ」と、PC・Wi-Fiを無料貸し出しする「デジタル探求プログラム」のサポート、資金調達を主に担当しています。

Kids Code Clubの活動に関わる様になったきっかけを教えてください。

2014年に千葉県で、ひとり親世帯の母親が貧困が理由で娘を運動会のハチマキで殺めてしまう事件がありました。当時、私も4歳の娘がいたのと、自分もそれまで貧困でつらい時期がたくさんあったので、この事件を知ったときに、なぜこの子は死ななければならなかったのかと、本当に悔しくて、こんなことが起こらないように、自分にできることがないか真剣に探し始めました。

それからしばらくたって、プログラミング教育が小学校で必修化になると話題になったのですが、調べてみるとスクールは高額で、誰にでも学べるものではありませんでした。私はそれまでずっと独学でWEB技術を学んでいたので、子どもでも楽しみながら無料で学べる方法が絶対にあるはずだし、生きる力として大切なものなのに、家庭環境によって学べる・学べないが決まるのはおかしいと感じました。その後、2016年5月5日の子どもの日に、はじめての無料のプログラミングイベントを現事務局長のゾエさんと一緒に開催しました。それがKids Code Clubのはじまりです。

Kids Code Clubの活動を通して感じていること、印象に残っていることがあれば教えてください。

「プログラミングを無料で誰でも楽しく学べるようにする」というところからはじまったKids Code Clubですが、はじめてみると、多様な子どもたちが集まってきてくれて驚きました。それまで子どもの社会課題にはそこまで詳しくなかったのですが、貧困だけじゃなく、不登校や発達障害、ヤングケアラーなど、様々な課題を抱えている子たちがいるんだと知りました。

たくさんの子どもたちと出会った今は、経済的事情だけでなく、さまざまな悩みを抱える子たちが、毎日を楽しくすごせて、明日が楽しみ！と未来への希望をもてるようにしていきたいと感じています。また、多様な子どものニーズに合わせて、プログラミングだけでなく、マインクラフトや音楽・動画・イラスト制作など、自分が好きなデジタル活動を自由にできるようにしてきました。

放プロでの出来事で印象的だったのが、活動中に子どもたちが突然ボソボソと話し始めて、「金曜日になるとさあ、朝から放プロのこととか、早くScratchいじりたいとかずっと考えちゃうんだよねえー」「わかるわかる、私もそれしか頭にない笑」と楽しそうにしていたことがあり、そういう存在になれていることが、とても嬉しかったです。

また、Kids Code Clubが公開しているデジタル教材の「キッズコードレシピ」では、問い合わせフォームから子どもからのリクエストや感想が届くのですが、「いつもレシピを使って友だちと笑っています」というメッセージが来たことがあり、こんな風に、デジタルをとおして、子どもたちが笑顔になれる機会が少しでも増えれば、本当に幸せだなと思って活動しています。

Kids Code Clubの活動を通して、今後やりたいこと・実現したいことがあれば教えてください。

デジタルを学びたい、やってみたい、と思った子どもたちが、誰でもKids Code Clubのコミュニティに気軽に参加できるようにしていきたいです。子どもたちをサポートしてくれる人たちが世界中にいて、年齢を問わず、ともに楽しく学びあって成長できるコミュニティにしていくことが夢です。

Kids Code Clubを寄付で応援してくださる方へ、メッセージをお願いします！

たくさんの方からご寄付によって、子どもたちの未来を切り拓くことを私たちに託して頂いていることに、心から感謝しております！
皆様のおかげで、できることが増えたり、夢中になれることが見つかったり、自分らしくいられる居場所が見つかったりと、たくさんの多様な子どもたちが挑戦と成長を続けることができています。
私たちスタッフも学び、成長し続けながら子どもたちを支えていきます。
これからも応援をよろしくお願いします！