活動・団体の紹介
【目 的】神奈川子ども未来ファンドは、神奈川の子育ち・子育てを社会で支えるために生まれた市民基金です。個人・企業・各種団体等から募金・寄付を募り、子ども・若者・子育て支援に関わる民間非営利組織への助成等を行っています。また、子どもを巡る様々な課題を広く発信し、子どもたちが生きていることに誇りと喜びを持てる地域社会づくりを目的とします。
【事業内容】
● 寄付・募金の受入、寄付受入プログラムの開発・実施
● NPOへの活動資金助成・運営支援 (2025年度までに155団体 4,510万円 を助成)
● 神奈川県内の子どもや若者、養育者を支える活動に関する情報提供
● 子ども・若者や養育者を支えるための啓発事業。(例:朗読劇公演「ハッピーバースデー」開催(横浜・相模原・川崎・横須賀・小田原/12,500名動員)
●「いじめストップ!ピンクシャツデーin 神奈川」ワールドアクションの実施
●神奈川県「かながわ子どもの未来応援団」団員、「かながわつばさプロジェクト」補助事業者
活動の背景、社会課題について
2023年度神奈川県内の公立小・中・高・特別支援学校におけるいじめ認知件数は44,274件[*1](前年比6,187件増)で増加傾向か続いています。暴力行為の件数も大幅増となり、不登校の児童・生徒や10代の自死者も増えています。またいじめにあっていることを「誰にも相談していない」という児童・生徒の相談状況も見えてきました。
また、最近の調査によると、9人に1人の子どもが貧困状態にあり、子ども・若者の18人に1人が「どこにも居場所がない」と孤独感を抱いているそうです。NPOが運営する『居場所』は子どもと未来をつなぐ安心の場といえます。
[*1]2023度神奈川県児童・生徒の問題行動等調査調査結果(公立学校分)」神奈川県教育委員会
しかし、子どもたちを支える様々な居場所づくりをするNPO等の運営は、まだまだ難しい現状が続いています。
活動内容の詳細、実績について
① 助成事業
・2025年度助成 7団体 1,485,000円 「一般助成」(県内で育ち合う「場」を開いている団体を対象) 「課題助成(いじめ・貧困・児童虐待防止に寄り添う事業全般を対象)
・休眠預金等活用助成 2020年度コロナ枠 2022年度通常枠
・生活困窮者等若者巣立ち応援事業「かながわつばさプロジェクト」

② 子どもみらいセミナー
・「貧困・虐待・いじめ」をシリーズタイトルとし、3回連続オンラインセミナーを配信

③子ども支援活動団体と活動を支える企業・団体等のコーディネート
・「つなぐ支える相談窓口」の設置・運営
・「こどものみらい応援ネット」設置・運営
④各種イベントでの募金活動及び普及啓発活動
・ヨコハマ・アコースティックフェスティバル等の音楽イベントへの出展 他
・商店街や様々な活動団体主催イベントへの出展 他

⑤「いじめストップ!ピンクシャツデー神奈川」の実施
・行政、企業・団体、NPO等が一体となり、いじめストップ!に取り組むピンクシャツデーキャンペーン。神奈川推進委員会事務局を担い、多様性を認め合ういじめのない地域社会づくりに取り組む。

⑥ かながわ子どものみらい応援団 参加 他
代表者メッセージ
神奈川子ども未来ファンドは 2003年の設立以来、市民、企業、団体、行政などたくさんの皆様に支えられ、皆様からのご寄付を原資に、子ども・若者・子育てを支援する地域の活動に助成するほか、子どもたちを取り巻く状況を学び伝える等の活動を行ってまいりました。
子どもたちの輝く瞳と笑顔のために。
そして、子どもたちの笑顔に満ちた社会は未来の明るい社会につながります。
子どもの未来は社会の未来です。
これからも、神奈川子ども未来ファンドは、助成事業をはじめ様々な取組みを通じて子どもたちが生きることに誇りと喜びをもてる地域社会づくりに邁進してまいります。
引き続き、一層のご支援とご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。
特定非営利活動法人神奈川子ども未来ファンド
理事長 坂井 雅幸
寄付金の使い道について
【寄付の65%が助成原資です】
・神奈川県内を拠点として子ども・若者や子育て中の親を支援しているNPO、またはいじめ・虐待・貧困で苦しむ子ども支援のNPOへ、公募選考を経て助成しています。選考では、取り組みが他の地域や団体にも良い影響や変化を生むことが期待されるものを優先しています。
・これまで、DV被害から逃れた子どものケア、児童虐待予防でもある乳幼児の親子のサロン、いじめや障がい、不登校などさまざまな背景を持つ子どもたちの居場所や冒険遊び場など、22年間で延べ155団体へ総額4,510万円を助成しました。NPOの活動プログラムは子どもの育ちに欠かせない栄養源となっています。
【寄付の35%は事業・広報費と運営費として活用しています】
・「地域で子育て」を実現するには、寄付の文化がしっかりと根付くことが重要です。なぜ、寄付が必要なのか。なぜ、支えが必要なのか。いま、どんなことが起きているのか。そうした疑問へ広報紙やイベント、セミナーなどを通して応えています。