公益財団法人黒潮生物研究所は2001年に高知県大月町西泊に開所しました。それ以来、四国沿岸を中心に地域の海をモニタリングして、沿岸生態系の変化を見守り続けています。海は絶えず変化をするものです。しかし、気候変動による変化のスピードは、時に人の想像を超えるものになります。サンゴ群集の分布拡大、南方系の生物や海藻の顕在化、在来生物の北上、磯焼けによる海藻の衰退などが観察されています。足下の海で起こる変化に目を向けることは、地球規模で起こる気候変動を身近に感じられることにつながります。私たちはモニタリングで得た情報を、地域の学習、未利用資源の活用、観光など適応につなげていきたいと考えています。みなさまからの温かいご支援をお待ちしております。
2023-04-21 11:04
第1回ウミウシ調査
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ウミウシはその色鮮やかな姿からダイバーに人気のある生き物です。ですが、いつ海に潜っても見られるわけではなく、見たくてもめったに見られない種もいます。その一期一会なところもウミウシの魅力のひとつかもしれません。そんなウミウシですがいつ、どこに、どれだけの数がいるのかといった、保全上基礎的な情報はあまり多くありません。
そこで、地域の水族館さんとダイビングショップさんと一緒に、当該海域のウミウシのデータを定期的にとることになりました。その生息状況のデータを基にして、ウミウシの保全活動を展開できるか検討していこうと思います。
今回は第1回目の調査でした。1ダイブ50分くらいで、5人で、約100匹のウミウシを見つけることができました!私はウミウシが専門ではないのですが、7種10匹しか見つけられませんでした…
今後は一般のダイバーさんにもお手伝いをしていただきながら、楽しくデータを蓄積していければと考えております。引き続き応援をよろしくお願いします!
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