医学の進歩を背景として、NICU(新生児特定集中治療室)等に長期入院した後、引き続き人工呼吸器や胃ろう等を使用し、たんの吸引等の医療的ケアが日常的に必要な障害者、いわゆる「医療的ケア児」の数は20,000人を超えています。
障害を抱えて生きる子ども達や家族には、障害がある事で生活における選択肢が制限されたり、諦めなければならない事も多い現状があります。
Linoでは、以下3点を具体的な課題と認識し、その改善に向けた活動を展開しております。
- 親・家族としての苦悩
身体や表情が思い通りに動かない子供の心の動きや能力を見出すことは難しいことです。
また、介護の忙しさから自分の為の時間を諦め、心の余裕を失っている家族が少なくない状況です。 - 障害児の自己表現に対するサポート不足
簡単な内容であっても伝える手段が不足し、自己表現を放棄してしまう障害児も少なくありません。
将来、家族以外の健常者とのコミュニケーションができるようなサポートも必要です。 - 義務教育終了後のケアの不足
特別支援学校や放課後デイサービス等、障害児が家族以外の他者と交流する場所はとても大事です。
しかし、義務教育終了後はその機会が激減してしまうのが現状です。
他障害児や健常者と自然な交流が生まれる場の提供を目指します。