合同会社Nanka
合同会社

子どもたちの未来を育むキャリア教育ワークショップ

合同会社Nankaは、高知県で子どもたちの個性を伸ばし、新たな興味や可能性を広げる教育ワークショップを開催しています。その中で以下の2つの軸で活動しています。 ①子どものやりたいこと/興味関心をヒアリングし、ワークショップを一緒に企画、作成する ②好きなことを仕事にしている、かつ、子どもたちが普段日常で接することがない仕事をしている方をゲストに呼んで一緒に体験をする ②については個性を伸ばすとは少し遠いようですが、子どもがまだ知らない世界にも好きなことがある、興味の沸くことがあるのでは、自分のまだやったことがないことも体験してみたら、自分の好き(=個性)になるのではと思い企画しています。 また、子どもが「やってみたい」と思ったことを、大人も一緒になって応援し、実現に向けて動いていく中で、応援する側もその熱量に触発され、自分自身の「やってみたい」に気づき、声に出してみる。そして、それをまた周りが応援する——そんな温かい循環を生み出していきたいと考えています。 私たちの活動を継続し、さらに多くの子どもたちに届けるためには、皆様のご支援が必要です。ご寄付は、ワークショップの運営費に活用されます。 どうぞ、皆様のご支援とご協力をよろしくお願い申し上げます。
2025-03-14 13:59
教育とユニバーサルスポーツ
2024年9月21日、高知市で 「ユニバーサルスポーツを考える」 ワークショップを開催しました。子どもたちがスポーツのルールや道具を工夫し、 「誰もが楽しめるスポーツとは?」 を考えることを目的に実施。ゲストにはユニバーサルスポーツ普及の専門家・小川哲生さんをお迎えしました。 子どもたちは、車いすやアイマスクを使って 障がいがあるとスポーツのプレーにどんな課題が生じるかを体験し、改善策を考案。 さらに、株式会社高知前川種苗様から提供された端材を活用し、競技をより楽しめる道具を制作しました。 ワークショップ後半では、自分たちで考えたユニバーサルスポーツを発表し、みんなで実際にプレー。 「みんなが楽しめる工夫をすることの大切さ」 を学ぶ時間となりました。

はじめに

この記事を開いて頂きありがとうございます。たかやんと申します。 高知県出身です。普段は東京で教育系のお仕事をしております。

プライベートの活動で、今年は年10回高知県で教育ワークショップをやると決めており現在絶賛進行中です。
高知の子どもたちが、県内外や国外のさまざまな大人と出会う機会をつくることで、自分の好きなことや興味関心を知り、深めるきっかけを生み出したいと考えております。

そんな経緯もあり、2024年9月21日に高知市で8回目の教育ワークショップを開催しました。今回は当日の様子について綴っていきます。

9月のワークショップ内容


今回のワークショップは、子どもたちがユニバーサルスポーツをつくり上げることで、ユニバーサルスポーツの考え方や価値を知ってもらうことを目的に実施しました。

ゲストとしてお迎えしたユニバーサルスポーツ普及の専門家である小川哲生さんの指導のもと、子どもたちは「誰もが楽しめるスポーツ」とは何かを考えながら、ルールや道具を工夫してスポーツをデザインしました。

各グループは、足や目、耳に障がいのある人がスポーツに参加しやすくなるにはどんな工夫が必要かを議論し、車いすやアイマスクを使って実際に体験することで、気づきを得ながら課題解決に取り組みました。考える過程で、チームで協力し合い、試行錯誤を楽しむ姿が見られました。ワークショップを通して、子どもたちはユニバーサルスポーツの考え方に触れ、「みんなが楽しめる」ことの大切さを深く学ぶ機会となりました。

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活動内容

子どもたちは3~4人のグループに分かれて、サッカー・バレー・ドッジボール・鬼ごっこの中から1つ選び、選んだスポーツをユニバーサルスポーツにするにはどのような工夫が必要か考えました。
初めは少し緊張している様子でしたが、好きなスポーツの話になると自然と笑顔がこぼれ、グループの仲間たちとワイワイと意見を出し合う姿が見られました。


それぞれのグループは、「足が不自由な人」「目が見えない人」「耳が聞こえない人」がそのスポーツを楽しむにはどんな工夫がいるかを考えていきました。
車いすに乗ったり、アイマスクなどを使ってみたりして、自分たちが実際に感じることで、どんな問題があるのかを発見していきました。

「目が見えないとボールがどこにあるかわからないね」
「音が聞こえないと声が届きにくいかも」

普段とは違う体験からたくさんの気づきが生まれました。

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こうした問題をどう解決するか、子どもたちは試行錯誤しながらアイデアを出し合いました。
今回は株式会社高知前川種苗様より提供いただいた高知県産の端材も活用し、車椅子に乗ったままでもボールに触れやすくするための棒を工夫して制作しました。車椅子ではボールに触れにくいという課題に対し、「木の棒を使ってもっと触りやすくしたらいいんじゃない?」といったアイデアが生まれ、みんなで少しずつ改良しながら一つの道具を完成させていく姿が印象的でした。

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ユニバーサルスポーツ体験

そして、みんなが考えたアイデアを全体で発表し合い、他のグループからの質問やアドバイスを受けて、ルールや工夫をさらに良くしていきました。
必要な道具を自分たちで作ったりしながら、よりよいスポーツに仕上げていきました。

最後には、各チームが作ったユニバーサルスポーツを実際に体験しました。
みんな目を輝かせて、わくわくしながら取り組んでいました。

アイマスクをつけたり、車いすに乗ってスポーツを体験する子もいましたが、ほかの子どもたちが「こっちだよ!」と声をかけたり、手を引いてサポートしたりする場面もありました。みんなで協力し合いながら楽しむ姿がとても素敵でした。
また、ルールがうまくいかない場面では、その場で「こうしたらいいかも」と意見を出し合い、すぐに改善する姿も見られました。

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小川さんのお話

最後には、ゲストの小川さんが子どもたちの前でお話をしてくださいました
小川さんは小さいころ、病気で大好きだったサッカーをあきらめざるを得なかったこと、そこから新たに始めたアーチェリーで日本記録を出すまでに努力してきたことを語ってくださいました。

何度も失敗しても、どんな状況でも「できること」を見つけてチャレンジする大切さを伝えていただき、子どもたちも真剣な顔で聞いていました。

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このイベントを通して、子どもたちは友だちと協力し合い、支え合うこと、そして「みんなで楽しむ」ことの大切さを学んでくれたようです。

参加者からの声

イベント後、子どもたちや保護者の皆様から多くの感想をいただきました。

初めて車いすに乗ったり、ユニバーサルスポーツを体験した子どもたちは、
「車いすに乗ってボールを投げるのが難しかった」「考えるのは難しかったけど、とても楽しかった!」と話し、新しい体験を楽しんでいる様子でした。また、「これからもこんなことをしたい!」と今後への意欲を見せてくれました。

保護者の皆様からも「実際にやってみると頭で考えるだけでは気づけないことがたくさんありました」「あっという間の3時間で新しい気づきが多かった」「普段考えないことを話し合い、改善していくのが面白かった」といったお声をいただきました。参加者の平均満足度は97点(回答者20人)と大変高く、親子で一緒に楽しんで学べる機会となったようです。

9月WSを終えてみて

ゲストである小川さんとはトビタテ!留学JAPANという文部科学省が展開している官民協働の留学プロジェクト関連のイベントで出会いました。


お互いの教育に対する考えが一致したことから、教育ワークショップのゲストとしてオファーをし、東京から高知までお越しいただいて一緒にワークショップを実施しました。

子どもたちや保護者の方々と打ち解けるまでの時間が本当にあっという間で、ワークショップが終了する頃には「本当に今日初めて出会ったんだっけ?」と思うくらい子どもたちと仲良くなっていました。

「本当に楽しかったので、また高知でワークショップやりたいです。」とありがたいことに言ってくださっていたので、また一緒に高知で教育ワークショップやりたいなと思いつつ、

これまでワークショップに参加してくれたゲストと参加者がゆるやかに、そして継続的に関わり続けられるような仕組みがつくれたら面白いな、と小川さんと話しながら考えていたことでした。

この辺のアイデアもいろんな人に話していく中でブラッシュアップしていきたい、、。

あとは、高知県の株式会社高知前川種苗様より資材を提供していただいたことがとても嬉しい出来事でした。このように地元の企業の方々と協力しながら教育活動を一緒に行なっていきたいものです。

と、こんな感じで9月のワークショップもゲストや参加者の方々、道具を貸してくださったり告知を手伝ってくださった皆様のおかげで無事に終了することができました。ありがとうございました。

いろんな方々とのご縁に本当に感謝です。
引き続き頑張っていきます。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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