合同会社Nanka
合同会社

子どもたちの未来を育むキャリア教育ワークショップ

合同会社Nankaは、高知県で子どもたちの個性を伸ばし、新たな興味や可能性を広げる教育ワークショップを開催しています。その中で以下の2つの軸で活動しています。 ①子どものやりたいこと/興味関心をヒアリングし、ワークショップを一緒に企画、作成する ②好きなことを仕事にしている、かつ、子どもたちが普段日常で接することがない仕事をしている方をゲストに呼んで一緒に体験をする ②については個性を伸ばすとは少し遠いようですが、子どもがまだ知らない世界にも好きなことがある、興味の沸くことがあるのでは、自分のまだやったことがないことも体験してみたら、自分の好き(=個性)になるのではと思い企画しています。 また、子どもが「やってみたい」と思ったことを、大人も一緒になって応援し、実現に向けて動いていく中で、応援する側もその熱量に触発され、自分自身の「やってみたい」に気づき、声に出してみる。そして、それをまた周りが応援する——そんな温かい循環を生み出していきたいと考えています。 私たちの活動を継続し、さらに多くの子どもたちに届けるためには、皆様のご支援が必要です。ご寄付は、ワークショップの運営費に活用されます。 どうぞ、皆様のご支援とご協力をよろしくお願い申し上げます。
2025-03-14 14:01
教育と商品づくり
2024年10月12日、高知市で 「アロマソルト作りワークショップ」 を開催しました。松田医薬品株式会社とのコラボ企画として、子どもたちが 商品の企画・製作・販売までを体験 する機会を提供しました。 ワークショップでは、 どの香りや色が人気かをアンケート結果から分析し、グループごとに売る商品を決定。 その後、松田医薬品の社員の方々と一緒にアロマソルトを製作しました。さらに、 価格設定や販売戦略を考え、ポップや値札を作成。 11月のマルシェでの販売に向けて準備を進めました。 子どもたちは「いくらなら買ってもらえる?」「どんな香りが人気?」と真剣に議論し、商品づくりの楽しさと難しさを実感。 「自分で作った商品を売るワクワク感」 を味わいながら、ものづくりから販売までの一連の流れを学びました。

はじめに


この記事を開いて頂きありがとうございます。たかやんと申します。高知県出身です。普段は東京で教育系のお仕事をしております。

プライベートの活動で、今年は年10回高知県で教育ワークショップをやると決めており、現在絶賛進行中です。高知の子どもたちが県内外や国外のさまざまな大人と出会う機会をつくることで、自分の好きなことや興味関心を知り、深めるきっかけを生み出したいと考えております。

そのような活動の一環として、2024年10月12日に高知市で9回目の教育ワークショップである「アロマソルト作りワークショップ」を開催しました。今回は、松田医薬品株式会社とのコラボ企画として、子どもたちが商品の企画から製作、そして販売までを体験する場を提供しました。入浴剤の製造を手がける松田医薬品株式会社には、今回のワークショップの素材提供など多大なご協力をいただき、子どもたちにとって学びの多い活動となりました。

松田医薬品株式会社の入浴剤情報についてはこちら⇩⇩

 ワークショップの目的と活動の流れ

今回のワークショップの目的は、子どもたちが自分で商品を開発し、価格設定や販売準備を行うことで、ものづくりから販売までのプロセスを学ぶことでした。松田医薬品株式会社のご協力のもと、安心・安全な素材を用いてアロマソルト作りに取り組み、翌月のマルシェでの販売を目指してさまざまな活動を行いました。

当日は、次のようなステップで進めました。

 オリエンテーションとテーマ説明

ワークショップのはじめには、11月に子どもたちと予定しているお菓子パーティーのために、商品を開発・販売してお金を稼ぐことを伝えました。自分たちで作ったアロマソルトを販売することで、稼いだお金で楽しいイベントを実現しようという目標が共有され、子どもたちはその目標に向かって意欲を高めていきました。

 アロマソルトの企画・製作

アロマソルト作りでは、まず事前に周りの大人へ実施したアンケート結果を発表し、どの香りや色が人気だったかを確認しました。集計した結果をグループごとに見ながら、「どのバスアロマを売りたいか」を話し合い、どの香り・色のアロマソルトを作るかを決定しました。

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合計50人以上の大人にヒアリングしたアンケート結果を集計

続いて、事前に用意されていた9種類の組み合わせ(香りと色)から、グループごとに1つを選び、実際にバスアロマを製作しました。選択肢は、以下のように幅広く用意されていました。

  • 黄色 - ゆずの香り
  • 緑色 - 森の香り(ヒノキや杉)
  • 青色 - ミントの香り
  • ピンク色 - ローズの香り
  • オレンジ色 - オレンジやレモンの香り
  • 紫色 - ラベンダーの香り
  • 白色 - ミルクの香り
  • 赤色 - イチゴの香り
  • 水色 - マリンの香り

子どもたちはワークシートに「なぜこのアロマソルトを選んだのか」という理由を記入しながら、松田医薬品株式会社の社員の方々と共に商品づくりに取り組みました。

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 価格設定

アロマソルトが完成した後は、次に価格設定について学びました。まずは、「原材料費」と「販売価格」の仕組みについて簡単に説明し、どのように価格を決めるかを考えてもらいました。子どもたちは、パーティーでどんなお菓子が欲しいかを考え、そのためにいくら必要かもワークシートに書き出し、「いくらで売るべきか」を検討しました。

さらに、実際に市販されているアロマソルトの価格をパソコンで調べたり、ワークショップに参加していた保護者の方々にも「何円だったら買いたいか」をヒアリングしたりして、リアルな価格設定についての意識を深めました。その後、全員で話し合いを行い、今回は1袋250円で販売することが最も妥当だという結論に達しました。

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 販売用値札やポップなどの作成

最後に、11月のマルシェで販売するための値札やポップ作りに取り組みました。画用紙やマーカーを使い、それぞれのグループが選んだ色や香りの魅力を短いフレーズで表現し、商品をアピールできるデザインに仕上げました。言葉を工夫しながら、どんなお客さんにアピールしたいかを考えたポップ作りに夢中になる様子が見られました。

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参加者からの声

イベント後、子どもたちや保護者の皆様から多くの感想をいただきました。

初めてアロマソルトを作り、自分たちの手で商品を開発するという体験をした子どもたちは、「とてもワクワクしながら作ることができた」「アロマソルトがどんなものか分かったし、どのように作るのかも分かった」といった感想や、「家でもミルクの香りのアロマソルトを使ってみたい!」と、自分たちで作った商品への興味が広がっている感想をいただきました。

保護者の皆様からも、「子どもたちのグループワークが充実していた。来月売る日が楽しみです」「みんな楽しそうでした。アイデア出しもいいですね」「お金の価値を考えるとても良い機会になった」といった感想をいただきました。子どもたちが自分で考え、工夫していく姿に成長を感じられたという感想も多く、親子で一緒に学びを深める機会となったようです。

参加者全体の平均満足度は96.5点(回答者17人)と、非常に高い評価をいただきました。

10月ワークショップを終えてみて

今回のワークショップは、日頃から交流のあった松田医薬品株式会社の松田憲明さんのご協力を得て実現しました。アロマソルト作りのプロセスを通じて、子どもたちは商品づくりから販売までの一連の流れを学び、楽しみながら取り組むことができました。材料提供だけでなく、当日は松田医薬品株式会社の社員の方々が実際にアロマソルト作りを指導してくださり、子どもたちも安心してものづくりに挑戦できたと思います。

また、子どもたちはアロマソルトの種類や価格設定を決める場面でも、自分たちの考えや理由をしっかりと持ちながら、グループ内で意見交換を行っていました。どの香りが人気なのか、いくらなら買ってもらいやすいかなどを理由に基づいて話し合い、積極的に意見を出し合うことができていました。

このような形で10月も無事にワークショップを終えることができました。今回もいろんな方々とのご縁に本当に感謝です。引き続き頑張っていきます。

11月は実施に高知市内のマルシェでアロマソルトを子どもたちと販売してきます。さて、どうなることやら。

またどのような結果になったかnoteにて報告させていただければと思います。最後までお読みいただきありがとうございました。

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