合同会社Nanka
合同会社

子どもたちの未来を育むキャリア教育ワークショップ

合同会社Nankaは、高知県で子どもたちの個性を伸ばし、新たな興味や可能性を広げる教育ワークショップを開催しています。その中で以下の2つの軸で活動しています。 ①子どものやりたいこと/興味関心をヒアリングし、ワークショップを一緒に企画、作成する ②好きなことを仕事にしている、かつ、子どもたちが普段日常で接することがない仕事をしている方をゲストに呼んで一緒に体験をする ②については個性を伸ばすとは少し遠いようですが、子どもがまだ知らない世界にも好きなことがある、興味の沸くことがあるのでは、自分のまだやったことがないことも体験してみたら、自分の好き(=個性)になるのではと思い企画しています。 また、子どもが「やってみたい」と思ったことを、大人も一緒になって応援し、実現に向けて動いていく中で、応援する側もその熱量に触発され、自分自身の「やってみたい」に気づき、声に出してみる。そして、それをまた周りが応援する——そんな温かい循環を生み出していきたいと考えています。 私たちの活動を継続し、さらに多くの子どもたちに届けるためには、皆様のご支援が必要です。ご寄付は、ワークショップの運営費に活用されます。 どうぞ、皆様のご支援とご協力をよろしくお願い申し上げます。
2025-03-14 14:05
教育とケーキ屋体験
12月のワークショップでは、「ケーキ屋さんになりたい!」という夢を持つAさんとBさんが主役となり、 クリスマスケーキ作りを体験。 参加者と一緒に 「お客さんを意識したケーキ作り」 に挑戦しました。 Aさんはチョコケーキの作り方を教えるために事前準備を行い、Bさんはモンブラン作りに挑戦。チームごとにケーキを完成させ、ポスター用に撮影し、 「どんな人に食べてもらいたいか?」を考えながらケーキ屋としての視点を学びました。

はじめに

この記事を読んでいただき、ありがとうございます。たかやんと申します。今年は高知県で年間10回の教育ワークショップを行うことを目標に活動しています。今回は、その11回目となる12月の教育ワークショップについてお話しします。

このワークショップでは、「ケーキ屋さんになりたい!」という夢を持つ2人の子どもたち(AさんとBさん)が主役となり、他の子どもや大人たちと一緒に「ケーキ屋体験」に取り組みました。クリスマスをテーマに、自分でケーキをデザインして作るという特別な体験を通じて、ものづくりの楽しさやお客様を意識する大切さを学びました。

ワークショップ当日、活動のゴールは「クリスマスケーキ用のポスターを作る」ことでした。このゴールを実現するために、「ケーキの写真」「ケーキの題名」「ケーキ屋の名前」の3つを考えるようにスライドを使って子どもたちに伝えました。子どもたちはこの目標を共有しながら、それぞれのアイデアを形にしていきました。

Aさんは「チョコケーキの作り方を他の参加者に教えたい!」という強い想いを持っていたため、ワークショップ当日までにチョコケーキの作り方や教え方について準備をしてもらいました。一方、Bさんは「モンブランを作ってみたい!」という希望があり、お菓子作りが得意な保護者の方にモンブラン作りを教えていただく形で準備を進めました。また、Bさんから「チョコペンでケーキにデコレーションしたい」という意見を事前に聞いていたため、その希望をワークショップの内容に反映しました。

「子どものやりたいことを、みんなで応援しながら形にする」
そんな温かい雰囲気の中で実施した今回のワークショップは、参加者の笑顔と工夫がたくさん詰まった特別な1日となりました!

活動の様子

今回のワークショップでは、子どもたちが2つのチームに分かれ、Aさんが主導するチョコケーキ作りチームと、Bさんが参加するモンブラン作りチームでケーキ作りに挑戦し、全員で協力して活動を進めました。

チョコケーキ作りチームでは、Aさんが事前に用意していたスケッチブックを活用して、参加者にチョコケーキの作り方を教えました。Aさんはこれまで何度も練習を重ねてきたため、ケーキの生地の作り方やトッピングの配置について、わかりやすく丁寧に説明することができました。

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みんなの前で説明するAさん
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事前にチョコケーキレシピカードを作ってくれたAさん
店名も自分で考えたとのこと。

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スポンジケーキの焼き上がりチェック
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みんなで分量を測る

一方、モンブラン作りチームでは、お菓子作りが得意な保護者が指導役となり、Bさんや他の子どもたちと一緒にモンブランづくりに取り組みました。栗ペーストや生クリームをみんなで協力しながら作り上げ、きれいなモンブランケーキを完成させました。

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ケーキ作りの達人と共に栗クリームづくりに励むBさん
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みんなで栗クリーム絞りにチャレンジ
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タルト生地のカップにクリームをトッピング

また、今回のワークショップでは「ケーキ屋体験」に重きを置いていたため、特別に用意したワークシートを活用しました。
このワークシートでは、まず「どんな人にケーキを買ってもらいたいか」を考えてもらいました。家族や友だちなど、自分が作ったケーキを届けたい相手を具体的に想像することで、ケーキ作りに込める思いを深めてもらいました。
次に、トッピングの配置や形を自由に描きながら、どのようにデコレーションするかイメージしてもらいました。そして、自分のケーキの「イチオシポイント」を考え、どこをお客様に注目してほしいのかを言葉にしていきました。最後に、それぞれのケーキの名前とケーキ屋の名前をつけ、完成したケーキをより特別なものに仕上げました。

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チョコペンなどを使ってデコレーション

その後、完成したケーキを事前に伝えていた「ポスター撮影」のために一つずつ撮影しました。クリスマスの飾りを置いたり、ケーキを引き立てるアングルを工夫したりしながら撮影を進めました。撮影が終わったケーキの写真は、下のようなポスターにしました。

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撮影が無事に終わると、いよいよケーキの試食タイムです。今回、チョコケーキチームとモンブランチームはどちらも少し多めにケーキを作っていたため、子どもたちは2種類のケーキを両方楽しむことができました

一口食べた瞬間、「チョコケーキおいしい!」「モンブランは初めて食べたけど美味しい!」と、子どもたちの顔には笑顔があふれました。どちらのケーキも好評で、「こんなにおいしいケーキを作れるなんて、すごいね!」と、子どもたち同士で褒め合う姿も見られました。

最後に、みんなで「楽しかったね!」「またケーキ作りしたい!」と話しながら笑顔でケーキを味わい尽くし、ワークショップは温かい雰囲気の中で幕を閉じました。

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ケーキを食べる子どもたち

参加者の感想

今回のワークショップには25人の方が参加してくださり、平均満足度は99.68点でした。
参加者からは
「とにかく楽しかった!ケーキをつくってみんなで食べるなんて平和だ!」
「ケーキをデコレーションすることが楽しかった」
「モンブランもチョコケーキもすごくおいしかった!また食べたいです。」

という感想をいただくことができました。

ワークショップを終えて

AさんとBさんや、保護者の方々にたくさん準備をしていただいたおかげで無事に12月のワークショップを終えることができました。

今回の主役であるAさんとBさんからは
Aさん「説明することが緊張したけど、最後まで説明できたのでよかった。」
Bさん「モンブランを作ることは初めてだったけど、楽しかったしとても美味しかった。」
という感想をいただくことができました。

また、2人に「2回目のケーキワークショップがあるならどんなことやってみたい?」と聞いてみると

Aさん「プロのケーキ屋さんからケーキづくりを教えてもらいたい」
Bさん「今度はマカロンづくりにチャレンジしてみたい」

とのことだったので、2025年のどこかでまた実現したいと考えています。

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ケーキ屋になりたい2人

世の中のおもしろい大人を呼ぶタイプの教育ワークショップも楽しいですが、今回の教育ワークショップや7月のワクワクダムツアーのような、子ども起点の教育ワークショップを実施することもとても楽しいです。

インプットとアウトプットを繰り返しながら、やりたいことにどんどんチャレンジしていく子どもを見守り、サポートしたいと考えているので、このような活動に引き続き取り組んでいければ。

12月のワークショップを終え、小学生を対象とした教育ワークショップを10回、さらに8月に実施した中高生向けの留学ワークショップも含めると、合計で11回のワークショップを無事に終えることができました。

多くの方々に支えていただいたおかげで、「高知県で年間10回の教育ワークショップを行う」という2024年の目標を達成することができました。この場を借りて、関わってくださった皆さまに心から感謝申し上げます。

来年も引き続き、このような活動を続けていきたいと考えていますので、またご相談やご助力をいただけますと幸いです。どんな活動になるのか私自身もまだわかりませんが、今年と同じように楽しみながら進めていきたいと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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