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開催の経緯
私たちコンパスナビは、埼玉県から「児童養護施設退所者等アフターケア事業」を受託し、社会的養護を離れた若者の自立を支援しています。このたび、私たちの拠点である浦和を中心に、支援の現状を多くの方々に知っていただきたいとの想いから、ロータリークラブの皆さまのご協力を得て本シンポジウムを開催する運びとなりました
ご参加いただいた皆さま
平日の夜にもかかわらず、ロータリークラブの会員の皆さまをはじめ、日頃からご支援いただいているサポーターの方々、社会的養護の若者と日々接する支援者の方々など、多様なご参加をいただきました。
第1部「自立支援の実態について」
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シンポジウムは、国際ロータリー第2770地区第1グループガバナー補佐・梶間順子様の開会挨拶で幕を開けました。第1部では、「自立支援の実態」をテーマに、社会的養護の現状やコンパスナビの活動についてお話ししました。
児童養護施設の名称は耳にする機会がある一方、その役割や入所の理由、在所者の人数、退所後に直面する課題などについては、まだ十分に知られていません。こうした現状を踏まえ、私たちが取り組む支援内容を具体的にお伝えしました。
また、後半では児童養護施設を退所し、現在コンパスナビと関わりを持つ若者が登壇し、自身の経験や現在の心境について語りました。直接若者の声をお聞きいただくことで、社会的養護を離れた後の実態や課題をより深くご理解いただけたことと思います。
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第2部「私たちは何ができるのか」
第2部では、「私たちは何ができるのか」をテーマに、パネルディスカッションを実施しました。
このディスカッションには、以下のゲストの皆さまにご登壇いただきました。
・株式会社クラシカルエルフ 代表取締役社長 中島真様
・アイルコーポレーション株式会社 代表取締役社長 町田哲雄様
・大倉浩法律事務所 弁護士 大倉浩様
・合同会社価値づくり共働社 代表社員 赤松宏和様
・株式会社ヨコハウス 代表取締役 横田松博様
ゲストの皆さまには、それぞれの活動内容をご紹介いただいた後、第1部の内容を踏まえ「どのような支援が必要か」「私たちに何ができるのか」について活発に議論を深めていただきました。
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今後の展望
今回のシンポジウムのタイトルでもある「浦和から創めるREスタート」は、支援の第一歩として、地域の皆さまに社会的養護の現状を知っていただくことを目指しています。
今後は、より多くの方々と手を携えながら、若者たちの自立を支える仕組みを地域全体で築いていきたいと考えています。引き続き、皆さまの温かいご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
ご来場いただいた皆さま、そして本シンポジウムを共催いただいたロータリークラブの皆さまに、心より感謝申し上げます。